リートリンの覚書

日本書紀 巻第二十九 天命開別天皇 十三 ・耽羅王・姑如、難波に到着する ・一切経を探し求める ・酒宴する ・武器を備える詔 ・妖言



日本書紀 巻第二十九 
天命開別天皇 十三

・耽羅王・姑如、難波に到着する
・一切経を探し求める
・酒宴する
・武器を備える詔
・妖言



九月二十七日、
耽羅王の姑如(こにょ)が、
難波に到ました。

冬十月三日、
使を四方に遣わして、
一切經を探し求めさせました。

十日、
酒を置いて、
群臣と宴(とよのあかり)をしました。

十六日、
筑紫から、
唐人三十口を貢ぎました。

則ち、
遠江国(とおとうみのくに)に遣わして、
安置しました。

二十日、
詔して、
「諸王以下、初位(ういかぶり)以上は、
人ごとに兵(つわもの)を備えるように」
といいました。

この日、
相摸国が、
「高倉郡(たかくらこおり)の女人が、
三男を生みました」
といいました。

十一月三日、
人が有り、
宮の東の岳に登り、
妖言(およずれこと)をいい、
自ら刎ねて死にました。

この夜、
当直した者に、
悉く爵一級を賜りました。

この月、
大いに地が動きました。



・遠江国(とおとうみのくに)
現在の静岡県西部地方をさす
・兵(つわもの)
武器
・妖言(およずれこと)
あやしい言説。悪いことが起こるというような、人をまどわせる流言。不吉で奇怪な予言



(感想)

(天武天皇4年)

9月27日、
耽羅王の姑如が、
難波に到着しました。

冬10月3日、
使者を四方に派遣して、
一切経を探し求めさせました。

10日、
酒を置いて、
群臣と宴(とよのあかり)をしました。

16日、
筑紫から唐人三十口が献上されました。

そこで、
遠江国に派遣して、
安置しました。

20日、
詔して、
「諸王以下、初位以上は、
各々、武器を備えるように」
といいました。

この日、
相摸国が、
「高倉郡の女性が、
男の三つ子を生みました」
といいました。

11月3日、
人がいて、
宮の東の岳に登り、
不吉で奇怪な予言をして、
自ら首をはねて死にました。

この夜、
当直した者に、
ことごとく爵一級を与えました。

この月、
大きな地震がありました。

明日に続きます。

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ありがとうございました。


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