TODAY'S SONG

なつエモ

懐かしくてエモい洋楽HITsをゆるっと紹介します。

通い詰めてた本屋で永遠リピートしてた曲◆Billy Joel『Just the Way You Are(素顔のままで)』

はじめに

僕は図鑑や辞典が好きな子供だったので、学校が終わると近所の百貨店に入ってる本屋さんに足繫く通い、立ち読みにふける少年時代を過ごしていました。そんな風だったので友達もあんまりいなかったんですが、友達と公園で遊ぶよりも熱帯地方に棲む虫のひとつでも覚えたほうが面白かったので仕方ありません(今は後悔しています)

で、そのときに本屋で一生流れていた曲があったのですが、子供ながらにええメロディやなと思っていて、ある程度大きくなってから本屋に隣接してるレコード屋で、「いま本屋でかかってる曲は何ですか?」と店員さんに尋ねてCDを買った覚えがあります。そういえばある程度大きくなってからもまだ一生流れてました。どうかしてる。

そんな、聴くと友達が少なかった頃を思い出して心がギュッとくる曲をご紹介します。

Billy Joel『Just the Way You Are(素顔のままで)』

アメリカのシンガーソングライター、ビリー・ジョエルが1977年にリリースした曲で、当時の妻エリザベスに向けて書かれています。邦題の通り、「ありのままの君を愛するよ」という内容で、アナ雪に対する時空を超えたアンサーソングともいえます。いえません。

妻エリザベスは、ビリーのマネジメント業を通して陰ながら彼を支え、キャリアウーマン然とした雰囲気を持った女性でした。曲は終始、「流行りの服や髪色なんて、君がする必要はないよ」など、エリザベスに対するメッセージで綴られており、ビリーがいかに妻の内面に惹かれていたかが良く伝わってきます。

ただ、ビリーとエリザベスは1983年に、9年の結婚生活に終止符を打っています。そののちビリーはモデルなどの見た目重視な女性を中心に3回の結婚を繰り返しています。どないやねん。

ビリーの音楽活動だけを切り取れば、1970年代から1990年代にかかてヒットを飛ばし続けたスーパーアーティストであり、『Uptown Girl』や『Piano Man』など日本でもCMソングに使用された耳なじみのある曲を多く発表しています。アメリカの男性は自分の社会的地位に応じて妻をアップグレードしていく、という都市伝説を聞いたことがありますが、ビリーに限って言えばあながち眉唾話とも言い切れません。

さて、妻に送る美しい歌としてリリースされた曲ですが、その後ビリーが美人の妻をいくら取っ替え引っ替えしようとも、この曲の魅力が褪せることはありません。ボサノバライクなビートに乗せられたピアノとサックス、そしてビリーのアダルトな美声。これらすべてが、相手をありのまま愛することの素晴らしさを肯定してくれています。

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