岸田首相は、就任早々「新しい資本主義」を実現すると称して意欲満々だった。
誰の声を聴いたのかよくわからないが(間違っても竹中平蔵ではあるまい)、タイムリーな話題作りになった。
しかし具体的に出てきた政策は、相変わらず国債(借金)だよりのバラマキ政策。
36兆円の補正予算は過去最大ということだが、6割の22兆円は国債発行で賄う。
「新しい資本主義の起動」という名目で出てきた政策が、「18歳以下の子供に対する10万円相当の給付」だという。
思わずずっこけてしまった。
巨額の国債のツケは今の子供たちが払うわけで、背負わされる方はたまったものではあるまい。
鈴木財務大臣は麻生副総裁の義弟だという。とても財務規律の歯止めにはならない。
おそらく矢野財務次官は切歯扼腕(せっしやくわん)しているだろう。
(歯ぎしりし腕まくりして悔しがる)
安倍元首相は、次のように発言している。
「みなさん、どうやって日銀は政府が出す巨大な国債を買うと思います?どこかのお金を借りてくるか。違います。紙とインクでお札をする。20円で1万円札ができるんです」
こんな粗雑な論法で一国の宰相を務めたのか?とんでもないことだ。
しかも「話をよく聞く」と称して、岸田首相はこんな話を聞いているのか?
日本の先行きは危ない。