本編「海水浴場で携帯を落とした結果」の前に

自己紹介と弊社ホームページの紹介をさせて頂きます。

 

 

●イタリア・フィレンツェ伝統工芸革工房CAF(Cuoio Artistico Fiorentino)で

職人をしております。荒山と申します。

 

フィレンツェ伝統工芸革製品ってどんな物?と興味を持たれた方は

是非、ホームページを覗いてみてください。

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●海外のサイトで買い物が不安・・・という方の為に

ホームページからの注文方法を写真付きで説明してます。

是非、ご活用ください。↓

と言うわけで本編スタート

 

「海水浴場で携帯を落とした結果」

 

おざまーっす!

 

 

先週末、近場の海で海水浴をしてきた。

 

 

イタリアの海水浴場は海の家がビーチパラソルとビーチベッドを

ズラリと並べて浜辺を陣取っている。

そういうところでお金を使いたくない人達は

spiaggia libera(スピアッジア リーベラ)と言う、浜の隅っことか、

川の近くとかのフリービーチで海水浴をする。ビーチによるけど。

 

 

我が一家はその日もフリービーチに行き

パラソルを立て、シートを敷いて、と準備を進めている最中から、

長男が待ちきれずに海に先に行ってしまったので、

監視の意味も含め「じゃあ俺もひとっ風呂浴びてくっか」って事で

海水に浸かりに行った。(風呂じゃねっつーの)

 

嫁ちゃんが諸々準備を終えて、次男を連れて僕らのところまで来た。

15分くらい遊んだだろうか。

一旦、休憩って事で僕らのベースに戻ると、

僕らの2メートルくらい後ろに陣取っていた高校生くらいの

若者グループの子達に声をかけられた。

「もしかしてこのケータイあなたのじゃないですか?」と言って

僕の携帯を持っている。

こんな5〜6年前のNOKIA使ってる奴はなかなか居ないので間違いない。

 

話を聞くと、浜の入り口のところで携帯を拾ったら、ケースの間に

ファビオ(職場のボス)の携帯番号が挟んであったので、それに電話してくれて、

知り合いが、この辺の海に遊びに来ていないか聞いてくれたらしい。

ファビオは僕が海に行く事を知っていたので、

「近くにアジア人の一家が居たら多分そいつだ」と言ってくれたのだろう。

 

 

イタリア人の若い子たちも捨てたもんじゃないね。

何度もお礼を言ったが、やっぱそれだけじゃ感謝が伝わらないので

帰り際、形として何かお礼をしようと思ったのだが、問題は人数だよ。

この若者達、横目でチラッと数えたら10人の大所帯で来てやがった。

 

 

海の家でmagnum(チョコの付いた美味しいアイス)なんか買ったら1本3ユーロくらいするだろうし、ポテチだけ買ってっても喉乾くだろうし、とか色々考えながら、

海の家まで行ったら、良いのがありましたよ!

1本1ユーロのかき氷のアイスが!

(日本で言うガリガリ君的な奴)

 

 

店員さんに「このアイス10本ください」と言ったら、ちょっと変な顔された。

まぁそうだろうよ。

でも、良いんだよ。

この人に何と思われようと。

おじさんはあの子達にお礼がしたいのだよ。

 

 

アイスを若者達に渡しもう一度お礼を言い、向こうからもお礼を言われ、

みんなハッピーで、お互い「良い夏休みを!」と言って別れた。

携帯を落として最悪な海水浴になる所をひっくり返したこの夏、

流れは俺に来ている。

 

 

ちなみに、

翌日工房で「電話が来た時に何て言ったのか?」とファビオに詳しく聞いてみたら

「アジア人一家が居たらそいつのだけど、もしその辺に居なかったら、

その携帯、海に捨てて良い」と言ったらしい。

 

 

 

 

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