柏木昭男(かしわぎあきお)という、カジノ最強ギャンブラーをご存知でしょうか?
バカラで17連勝し29億円を勝利したのを皮切りに、柏木昭男はカジノ最強のギャンブラーとして瞬く間に有名に。
その後、柏木昭男は、あのドナルド・トランプとカジノ勝負をし、9億円以上もの大金も勝ち取っています。
最終的に柏木昭男は自宅で謎の死をとげていますが、柏木昭男からカジノ攻略のヒントを得たいと思います。
柏木昭男【カジノ最強ギャンブラー】とは
柏木昭男とは、1937年に山梨県富士吉田市で生まれ、後に伝説のギャンブラーとして世界的にも有名になった人物です。
1960年、不動産投資や貸金業を営み、1969年には「柏木商事」を設立。富士スバルライン建設など様々な事業で成功を手にし、ついには「山梨の不動産王」として名を響かせました。
しかし貸金業における強引な貸付や地上げなどの影響からか、地元での評判は最悪で、柏木に対して恨みを持つ地元民は多かったそうです。
柏木昭男はカジノのバカラ勝負で有名に
不動産王として巨額の富を手にした柏木は1980年代、ついに伝説の幕開けとなる海外カジノへ通い始めるようになります。
ラスベガスやアトランティックシティなどのカジノでギャンブルに明け暮れ、1ベット20万ドル以上のお金を湯水の如くつぎ込んでいたようです。
そして1985年、日本ではバブル景気が訪れ、柏木はさらに資産を増やします。
柏木昭男はバカラ17連勝し29億円を勝利!
1990年1月、柏木はオーストラリアのダーウィンにあるカジノへ足を踏み入れ、ここでついに「博才」が目覚めます。
4日間のダーウィン滞在中のある晩、カジノのバカラ勝負で最高17連勝を達成し、最終的には日本円で約29億円という夢のような大勝利を手にしました。
高額ベットのハイローラーでこれだけの大金を稼げば、カジノ側にとっては完全なるVIP扱いです。
ついたニックネームは「ウォーリアー(武士、戦士、勇士の意)」。瞬く間に有名人となり、柏木の元には世界各国のカジノから招待状が届き始めます。
これをきっかけに「あの男」が柏木に興味を持ち始めることとなりました。
柏木昭男vsトランプのカジノ勝負
ダーウィンでの大勝負から1ヶ月後、第45代アメリカ合衆国大統領「ドナルド・トランプ」が来日します。
当時のトランプはアメリカの不動産王であり、ラスベガスでカジノも運営していました。
トランプの来日理由はマイク・タイソンVSジェームス・ダグラスのタイトルマッチ観戦でしたが、その裏ではウォーリアーとの勝負、つまり自身のカジノへ柏木を招待する目的もありました。
「金持ち日本人から全てを奪ってやる」そう考えていたのかもしれません。
柏木昭男のカジノ伝説再び!トランプの誤算
アトランティックシティで自身が運営するカジノ『トランププラザ』へ柏木を招待したトランプは、バカラ勝負を挑みます。
不動産不況に悩むトランプにとって、柏木とのバカラ勝負は絶対に勝たなければいけない、まさに事業の命運を握る一大勝負でした。
この勝負の噂を嗅ぎつけたメディアとカジノで遊ぶ客で会場は大盛り上がり。
2日間に渡って10時間にも及んだ「ウォーリアーVZアメリカの不動産王」の戦いは、見事柏木の大勝利!なんと約9億円以上もの大金を手に入れました。
ただ、負けず嫌いのトランプがこのまま引き下がるわけもなく…
カジノ再戦で柏木昭男が負けた!?トランプの逆襲!
3ヶ月後、「柏木!もう一度勝負だ!」大敗を喫したトランプが、再び柏木をアトランティックシティへ招待します。
しかし柏木の返り討ちに遭い、序盤で約9億円も負けてしまいます。諦めの悪いトランプは勝負を続行。柏木も止める気はありませんでした。
ここで勝負の行方が大きく転換します。幸運の女神はトランプに降臨し、最終的に柏木は約12億円もの損失を出してしまったのです。
トランプは逆襲に成功!この勝負はアメリカのメディアで大々的に報じられ、柏木は苦境に陥りました。
柏木昭男は自宅で謎の死
トランプとの勝負で負けた柏木ですが、帰国後もアジアや北米を中心にカジノへ通い続けます。
しかしギャンブル運が尽きたのか損失はさらに加速し、ついに借金しながらのカジノ通いとなり、終いにはカジノへの未払金が億単位にまで膨らみます。
その後…
1992年1月3日、自宅で全身十数か所メッタ刺しの惨殺死体となって発見されます。
柏木昭男殺害の犯人は一体誰?トランプが関与?
柏木の自宅に置いてあった現金や高価な品物には一切手を付けられていなかったため、「強い怨恨による犯行」と見られます。
警察の捜査で暴力団幹部の男と、犯行の証拠を隠滅した女が逮捕されましたが、証拠不十分で釈放。他に怪しい人物すら特定されなかったため捜査は難航し、巷では様々な噂が飛び交います。
「負け金を支払わない柏木にトランプが指示し手下が殺した」
「カジノへの借金を支払わず見せしめにマフィアが殺した」
ただ殺してしまったら一生お金は戻ってきませんし、有名なトランプが動くのも考えにくいです。
柏木昭男殺害の時効成立
連日100人を超える捜査員を動員したのにも関わらず有力な容疑者が見つからず、2007年1月に時効が成立(現在は公訴時効なし)しました。
真相は闇へと葬られた形で事件は幕を閉じます。
しかし全身メッタ刺しで金品目的の強盗ではないので「復讐」「見せしめ」「恨み」のいずれかであることは間違いなさそうです。
柏木昭男【カジノ最強ギャンブラー】まとめ
今回は、カジノ最強ギャンブラー「柏木昭男」について、トランプとの勝負・自宅で謎の死などに迫ってみましたがいかがでしたでしょうか?
すでに時効が成立した事件ではありますが、ギャンブルでの借金が原因で殺された可能性は否定できません。っとなるとトランプ関与か?と疑ってしまいますが、まずありえないでしょう。
もし何かしら事実が判明しましたら、またこちらの記事に追記します。