茨木のり子さん、学生時代に読んだ時は、"自分の感受性くらい" "一人は賑やか"が響いたのですが、改めて読んでみたら【さくら】という詩がとても胸に刺さりました。











さくら





ことしも生きて
さくらを見ています
人は生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しいとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と







生まれてくるのも生きているのも奇跡でしかない!希少癌患うのもそれはそれはレアなことかもしれないけど、生まれてくることの方がよっぽど奇跡だなって思ったら、なんてことないなと思ったの。


生きてることの方が当たり前に思うから、死ぬことの方が怖く感じるしやりたいこともあるって思うけど、生きてることよりも、死ぬことの方がよっぽど当たり前で普通のことだなって。



最近、髭ダンのアポトーシスという曲が好きで、


落ち葉も空と向き合う蝉も
私たちと同じ世界を同じように生きたの


という歌詞がお気に入りです。



私がなにごともなく息をしてるこの瞬間に、亡くなる命があって、それはもちろん人間だけじゃないなーって。



最近は散歩してるときにセミが一生懸命鳴いているのをきくだけで、頑張ってるなぁって感動するようになりました。



(いたって心は健康ですニコニコ)



もうすぐ癌告知されてから一年です。


なにも怖がることはない



定期的に自分に言い聞かせてるのかもしれない