競馬のWEBフリーペーパー&ブログ「ウマフリ」さんに6度目の寄稿の機会をいただきました。
今回は、私が競馬初心者の方にサラブレッドの凄さを知ってもらうのに必ず紹介するレース。
1996年、ダンスインザダークの菊花賞です。
(Gallop96 臨時増刊号より)
武豊騎手がとった直線の進路、そしてそれに応えたダンスインザダーク。
ダービーでの無念を一気に晴らした豪脚を是非映像でも見てほしいです。
4コーナーでの「ダンス、ピンチか!ダンス、ピンチか!」の実況からの、ダンスインザダークの名前が一度たりとも出てこない『空白の20秒』。
そして、杉本清さんの「ダンス、きたぁーーーーーーーー!!」の声。
これって、文章で書いてるだけで映像がよみがえって全身の鳥肌が立つんです。
冒頭だけ少しご紹介です。
直線の映像を見るたびに心が揺さぶられる。
あれは一体何なのだろう。
ダンスインザダークが菊花賞で見せた33秒8の末脚は「豪脚」「鬼脚」などと評されることが多いが、個人的にはどれもしっくりこない。
とにかく、私の四半世紀を超す競馬歴のなかでも『ナリタブライアンとマヤノトップガンの一騎打ち(阪神大賞典)』、『トウカイテイオー奇跡の復活(有馬記念)』に匹敵するベストレースのひとつだ。
競馬を始めたての人に対して、その凄さを知ってもらうのに必ず紹介するレースの一つでもある。
ダンスインザダーク。
父サンデーサイレンス、母ダンシングキイ。
兄にエアダブリン、姉にダンスパートナーを持つ良血馬だ。
エアダブリンの活躍もあって、社台ダイナースサラブレッドクラブで募集された際には、同期の評判馬バブルガムフェローの募集価格3,600万円を上回る4,000万円がつけられた。
結論から言ってしまえば、ダンスインザダークの現役生活は1年にも満たなかった。
しかし短くも中身の濃い1年だった。直前の皐月賞回避。まさかのダービー惜敗。執念の菊花賞制覇。そして直後に屈腱炎で引退。
8戦5勝。G1勝利は菊花賞のみ。
記録上はこんなものだ。
だが、そんな記録だけでは語れない強烈な印象を私たちに残したのがこの菊花賞だった。
この菊花賞があるからこそダンスインザダークがあるといっても過言ではないほどに。
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①名物実況と地方の絆~2019年・佐賀記念~
②エアグルーヴとビワハイジが切り拓いた牝馬の未来 1996年・チューリップ賞
③人馬の出会いを紡ぐ馬 ドリームジャーニー
④メジロマックイーンと新冠のじいさん
⑤エリモエクセルがくれたサラリーマン人生
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