夕ぐれ食堂競馬みち

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読む競馬(16)我こそは“ふるつわもの”。関屋記念3戦2勝のタフガイ、ダイワテキサス。

 

競馬のWEBフリーペーパー&ブログ「ウマフリ」さんに8度目の寄稿の機会をいただきました。

 

(画像出典)フマフリさんのページより

 

今回は、ダイワテキサスです。

名脇役なんて言われ方をすることもありますが、まさしく「古強者(ふるつわもの)」。

彼の戦績を見るだけで畏敬の念を抱かずにおれません。

不屈の馬です。

 

冒頭だけ少しご紹介です。

古兵。ふるつわもの。
― 多くの戦を経験した老巧の武者。転じて、その道にかけて経験・年功を積んだもの。

響きがよい言葉ではないか。

同じ意味を持つ「古豪」という言葉がある。

個人的な主観ではあるが、「ふるつわもの」は「古豪」よりも不器用な感じがする。

そして「古豪」よりも何かしらこだわりを感じさせる。

ダイワテキサスにはこの「ふるつわもの」という言葉がよく似合う。

 

ダイワテキサスはGⅠ未勝利の身ながら総獲得賞金で6億円以上を稼いだ。
これはナイスネイチャ、バランスオブゲームに続く、GⅠ未勝利馬における獲得賞金の歴代3位となる見事な成績だ。

もちろん、その輝かしい成績の裏には厳しい戦いの道のりがあった。

生涯出走回数で比較してみるとナイスネイチャが41戦、バランスオブゲームは29戦、ダイワテキサスはなんと53戦も走っている。

通算成績は1着11回、2着9回、3着5回、着外28回。たくさん勝ったが、たくさん負けた。

 

ダート1000Mでデビューし、初勝利は芝1800M、古馬になってからは2400Mのジャパンカップや2500Mの有馬記念など様々な距離に対応し、京都、阪神、札幌、新潟、中京、中山、東京、福島と実に多くの競馬場でファンに走る姿を見せてくれた。

その背中には岡部幸雄、後藤浩輝、四位洋文、柴田善臣、大塚栄三郎、的場均、田中勝春、武豊、北村宏司、牧原由貴子、木幡初広、蛯名正義と錚々たる騎手が跨ってきた。

最近ではこんな馬、そうそう見かけないのではないだろうか。

重賞はGⅡを2勝、GⅢを3勝している。

そのGⅢ3勝のうち2勝は関屋記念でのものである。

 

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「ウマフリ」さんへの過去の寄稿はこちらです。

よろしければ合わせて読んでいただけると嬉しいです。

 

①名物実況と地方の絆~2019年・佐賀記念~

 

②エアグルーヴとビワハイジが切り拓いた牝馬の未来 1996年・チューリップ賞

 

③人馬の出会いを紡ぐ馬 ドリームジャーニー

 

④メジロマックイーンと新冠のじいさん

 

⑤エリモエクセルがくれたサラリーマン人生

 

⑥空白の20秒、その衝撃 - 1996年第57回菊花賞ダンスインザダーク

 

⑦放たれた矢は終わりから始まりへ - 2000年フェブラリーステークス
⑧我こそは“ふるつわもの”。関屋記念3戦2勝のタフガイ、ダイワテキサス。

 

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