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メジャーリーグ全30チームを網羅するように、メジャーリーグ移籍情報・順位予想・成績などをできるだけ公平な目線で書いています。

2022年トレードデッドライン(ア・リーグ移籍まとめ)

トレードデッドラインが終了しましたので、アメリカンリーグのポストシーズン進出を狙っている買い手のチームを中心に、移籍情報をまとめてみました。

順位表(2022年7月31日)

ア・リーグ

2022年7月31日 ア・リーグ順位表 MLB公式サイトより

ポストシーズン進出を狙って買い手に回ったのは、東地区はNYY, TOR, TB, BOSの4球団、中地区はMIN,CWSの2球団、西地区はHOU, SEAの2球団の合計8球団です。7月末時点で勝率5割を上回っていたCLEは積極的に動きませんでした。勝率5割で6月からチームの状態が上り調子だったBALは、動かないどころか売り手にまわりました。では、地区ごとに主に買い手に回ったチームの補強を見ていきましょう。

ア・リーグ東地区

各球団が獲得した主な選手は以下の通りです。

Name Pos 放出 獲得
ブレット・フィリップス OF TB BAL
トミー・ファム OF CIN BOS
リース・マクガイア C CWS BOS
エリック・ホズマー INF SD BOS
アンドリュー・ベニンテンディ OF KC NYY
スコット・エフロス RP CHC NYY
フランキー・モンタス SP OAK NYY
ルー・トリビーノ RP OAK NYY
ハリソン・ベイダー OF STL NYY
デービッド・ペラルタ OF ARI TB
ギャレット・クレビンジャー RP LAD TB
ホセ・シリ OF HOU TB
ミッチ・ホワイト SP LAD TOR
アンソニー・バス RP MIA TOR
ザック・ポップ RP MIA TOR
ウィット・メリフィールド OF KC TOR

思い切ったのは、NYヤンキースです。2位と11.5ゲームも差あって、首位は盤石だろうと思われますが、戦力補強を図りました。野手では打率の低迷するギャロを放出し、ベニンテンディとベイダーを獲得。投手では先発のモンゴメリーを放出し、先発のモンタス、救援のエフロスとトリビーノを獲得しました。今年は2009年以来のワールドシリーズ進出が期待できそうです。

TORブルージェイズは、課題である守りを強化するため、投手を3人補強しました。内・外野を守れるメリフィールドも獲得しました。

TBレイズは、野手にケガ人が多いため、ペラルタ、シリと野手を補強しました。

BOSレッドソックスは、野手ではホズマーとファムを獲得し、捕手はベラスケスを放出して、マグワイアを獲得しました。得点力アップを狙っているようです。

BALオリオールズは、ワイルドカードを狙える位置にいますが、主砲のマンシーニとクローザーの J. ロペスを放出するなど売り手に回りました。久々のポストシーズン進出が狙えるようなチーム状態になっていたので、残念な印象を受けました。

NYYは手堅く地区優勝が狙えそうで、TORはワイルドカードの座は確保できそうです。TBとBOSが今回のトレードが功を奏して、ワイルドカードでポストシーズン進出できるかどうか注目してみたいです。

ア・リーグ中地区

各球団が獲得した主な選手は以下の通りです。

Name Pos 放出 獲得
ジェイク・ディークマン RP BOS CWS
ルーク・ウィーバー SP ARI KC
ブレント・ルッカー OF SD KC
サンディ・レオン C CLE MIN
ホルヘ・ロペス RP BAL MIN
マイケル・フルマー SP DET MIN
タイラー・マーリー SP CIN MIN

MINツインズは地区優勝を目指して、果敢にトレードを敢行しました。特に投手は先発のフルマーとマーリーの2人を獲得し、クローザーのJ. ロペスも獲得しました。MINの投手陣は、中地区トップの戦力になりました。

CHIホワイトソックスは、必要最小限の補強として、救援投手のディークマンを獲得しました。ワイルドカードを狙えるかどうか微妙な位置にいるので、あまり思い切った補強ができないのは仕方ないでしょう。

この地区ではCLEもワイルドカードを狙える位置にいますが、積極的に動きませんでした。中地区はMINの地区優勝が堅そうです。あまりトレードに積極的ではなかったCLEとCWSがワイルドカードでポストシーズン進出できるかどうか注目したいです。

ア・リーグ西地区

各球団が獲得した主な選手は以下の通りです。

Name Pos 放出 獲得
トレイ・マンシーニ OF BAL HOU
クリスチャン・バスケス C BOS HOU
ウィル・スミス RP ATL HOU
ジェシー・チャベス RP ATL LAA
タッカー・デービットソン SP ATL LAA
ルイス・カスティーヨ SP CIN SEA
ジェイク・ラム OF LAD SEA
カート・カサリ C SF SEA
マシュー・ボイト SP SF SEA

HOUアストロズは、シリを放出してマンシーニを獲得して長打力アップを図り、打率の低いマルドナード捕手をカバーするために、打撃成績の良いバスケス捕手を獲得。投手では、左投げの救援投手スミスを獲得と、見事に不足する戦力を補強しました。

SEAマリナーズは、先発投手のL. カスティーヨの獲得が大きな戦力アップに繋がりそうです。カスティーヨは移籍後すぐに勝利を飾りました。

西地区では、HOUアストロズが盤石な戦力を整えたので地区優勝は確実でしょう。NYヤンキースとワールドシリーズ進出を戦うことになりそうです。SEAは地区優勝は難しくても、21年ぶりのポストシーズン進出は果たせそうです。

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