『日本南瓜(かぼちゃ)の歴史には、三つの外国の名前が登場する☆』
『日本南瓜(かぼちゃ)の歴史には、
三つの外国の名前が登場する。
原産地をたどると、
中南米のメキシコあたりだという。
16世紀、
これがポルトガル船によって九州に渡来した。
そのとき、
カンボジア産の野菜であると間違って伝えられたといわれる。
早口で「カンボジア」と言ってみると、
なるほどカボチャに聞こえないこともない。
「冬至にカボチャを食べると風邪を引かない」
という俗言に覚えのある方は多かろう。
カロテンに加えてビタミンCやEを多く含み、
感染症に対する抵抗力をつけてくれる。
俗言といっても、
いいかげんではない。
コロナ禍になって以来、
しぼんでしまったのは昔ながらの家庭的な言い伝えだろう。
ワクチンや投薬の前では影が薄くなる。
この頃ようやく
「寒い日に風邪を引かないようカボチャを」
と、
緊張を少しほどいて言えるようになった。
日曜は全国で死亡の報告が一件もなかった。
風邪の俗言には「ばかは風邪を引かない」もある。
医学的根拠があると何かに書いてあったのを思い出す。
頭を空にしてストレスを遠ざけるほど免疫力が…
云々(うんぬん)と。
ああ、
もっと安心して空っぽになりたい。』
これは、
2021年(令和3年)11月9日(火曜日)の
讀賣新聞『編集手帳』欄の記事です。
日本南瓜(かぼちゃ)の歴史には、三つの外国の名前が登場する☆
なるほど・・・^^;
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