はぁ‥
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どうしよっなぁ‥
この豪雨の暗闇で山道を下るのは自殺行為。
俺はとりあえず展望台のデッキスペースに戻り‥
縄文杉を背に‥
とりあえずは雨があたらない場所を探す事にした。
辺りを見渡しキョロキョロしていた。
が、
そんな場所は全くなかった。
つんだかな。。
この際ヤケ糞でゆっくりでいいから引き返すか?
いや、やはり見えないや。。
はぁ、、
大変なことになったな。。
とりあえず縄文杉を見て
っと‥
でっかいなぁ‥
‥‥。
お?
何だこれ?
なんか看板に書いてあるぞ?
暗くてよく見えないな‥
俺はその近くに行って看板の文字を見た。
!?
【←50m旧高塚小屋】
およ!!!
これってもしかして‥
小屋ってことは!
てか旧って?
新もあるの??
それとももう無いの?
いやマジ頼むよ!
もはや俺が助かるとしたらこの小屋が実在する可能性に賭けるしかない‥
おし!
とにかく行くしか無い!
50m登るのですよ!
登山の経験がある方なら分かると思うが山の50mってけっこうな距離に感じる。
それとも悪天候の暗闇だったからだろうか‥
50m位登ったつもりが中々小屋らしきものが現れない。
‥‥やっぱ無いのか。
と、
半分いじけてたその時‥
あ!
なんかある!
ってか‥
自然と一体化しててよく分からんかった!
ものすげーおっかない建物発見!
何が怖いって?
古くて真っ暗でなんだかお化けとかクマとか住んでそう‥
でもね‥
この時俺は生きるか死ぬかの状態。
人ってさ、
そんな状態になると強気に行けるんだよね。
ほんとに思ったのよ。
仮にここにお化けでもクマでもいても、
一緒に仲良く小屋に入れてよ!
ってね。
とにかく雨風しのげれば生きて帰れる。
てなわけで‥
その高塚小屋とやらの前に到着!
コンクリートブロックで出来た古びた感じだ。
おーし!!
早く中に入れてください!
戸は引き戸になっていたので開けて‥
あれ?
開かない‥
てかね、
ぜってー開ける!
なめんじゃないわよ!
建て付け悪いのか?
ほいじゃー力を入れて、、
てーーーーい!
「ずりりりーー♪」
開いた!!
おーし生きれる!
誰かいるかぁーー?
いねーか?
お化けさんはかわい子ちゃん限定で許可するぞ!!
あーん?
シーーーン‥
‥‥。
おし、誰もいない。
いやぁ。。
マジ助かった!
てか、暗すぎて全く中が見えん。
とりあえずずぶ濡れなので、
リュックを置いて雨具を脱いで‥
俺はポケットからガラケーを出して携帯のわずかな光で小屋の中を照らしながら歩いてみた。
はぁ。。
流石に濡れまくったから寒い‥
着替えないしどうするかなぁ‥
その時ですよ!
ガラケーの光の先には、
今俺に必要なナイスなアイテムがあったのだ!
そのアイテムとは?
【寝袋】
しかも5つ!!
ちょーミラクルやん!
おれは発見した瞬間に着てるもの全部脱いで全裸になった。
寒いっす!
そしてリュックに何故かぱんつだけあったので、
それを履いたのだ。
そしてそして寝袋一枚を羽織り、一枚は床に敷き、
もう一枚は枕、もう一枚は掛け布団にした。
濡れた衣類は外に出て絞って中で適当に干しといたのだ。
「ぐぅぅぅ‥」
腹減ったな。
リュックには朝何処かでエビフライ弁当を買って入れて置いたので‥
れ?
ないよ?
はぁ‥
リュックに入れ忘れたかぁ‥
何してんだ俺‥
てなわけで飯抜き!
ぢぐじょう‥
まぁ、
朝までゆっくり休んで明るくなるのを待つ事にするか‥
早起きして早く帰ろ‥
とにかくここは九州なのに何故か寒い夜だったのです。
その日は寝袋を体にくるんで寝る事にした。
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