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焚き火とウィスキーを巡る旅⑳

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

バッカスの来ない夜

混雑したキャンプ場の夜は、まるで夜市のようだ。

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夜のキャンプ場

ただ焚き火を見ているのだが、自然と周りの声が耳に入る。

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焚き火を眺めているだけ

最後に残った焼き鳥1本を、誰が食べるか2家族でじゃんけん大会。

子供達の歓声。

そんな平等は、実社会ではあまりない。

教育的にどうなの?

忖度して上司に譲るか、上司は若手、それも体の大きい人間に勧める。

●薪が少なくなると元気がなくなる。

充分と思った薪だが、針葉樹は燃えがいい。

9時過ぎにはなくなりそう。

寿命が蝋燭の「死神」という古典落語があるが、キャンプ場なら蝋燭でなく、薪だ。

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薪が少ない

バッカスは来ない

バッカスが来る気配はない。

騒がしいからかと、人けのない河原に歩いていく。

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河原

バッカスは来ない。

そもそも来ないだろう。という予感があった。

第20回今宵飲むウィスキーは『ウッドフォードリザーブ

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ウッドフォードリザーブ

連続式蒸留器が基本のアメリカで単式蒸留器(ポットスチル)で3回蒸溜という丁寧が作りのバーボン。スモールバッチ(少量生産)のプレミアムバーボン。

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ウッドフォードリザーブ蒸留所 アサヒビールHPより

ケンタッキーダービーにおけるオフィシャルバーボンに認定されている。

オフィシャルドリンクはバーボンを使ったカクテル「ミントジュレップ」

バーボンの甘さとソーダの爽快さ、ミントの香りと相まって爽やかなカクテル。

産地  :アメリカ・ケンタッキー州

タイプ :ストレートバーボンウィスキー

蒸留所 :ウッドフォードリザーブ蒸留所

製造者 :ブラウンフォーマン

さて頂きます。

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頂きます。

色   :濃い琥珀

香り  :バニラの下にオレンジ系の香り。その後熟した果実の香り。

味わい :スムーズでなめらかだが、ボリュームのある味わい。
余韻  :スパイシーな香りが抜けた後は、甘くまろやかな長い余韻。
●ケンタッキーの幻想
若い緑の香りを含んだ風が吹いている。
人々の歓声。

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チャーチルダウンズ競馬場ウィキペディアより)

 

白いドレスの少女?いや十分に魅力的なレディから1杯のグラスを渡される。
ソーダの泡とミントの葉。
そうミントジュレップ。
焚き火の火の中に、そんな幻想を見ているだけと我に返る。
小さくなった火に最後の1本の薪をくべる。

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最後の薪
結局バッカスは来なかった。
次回は来るのか、それともこのまま来ないのか。
薪も無いし寝よう。

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早寝する
続く