私含めどうでもいいこと極まりないが、このブログがスタートしてもうすぐ1年になる。
(途中で少しお休みしてしまったが)
感想は何ひとつない。
なんの手応えもなかった。
備忘録のつもりで始めたのだが、読み返してみて役立つ記録はひとつもなかった。
他者どころか自分への貢献度もゼロ。
あまりのクオリティーの低さに驚くばかりだ。
たった一点の嬉しいこと。
ブログを始めるとき、せめて10人くらい定期的に見てくれたらなぁと思っていた。
どうやらそれは達成出来たみたい。
こんなどうしようもないブログに、少しでも時間を割いて貰えることが有難い。
貴重な訪問者へ心からの御礼を。
本当は誰かの役に立つ内容にしたい。
私もそうやって誰かのブログに助けて貰ってきたのだから。
だが、今の私には無理だ。
人様へ教授できるテクニックや情報など、皆無に等しい。
せめて暇潰しのお供になれれば。
そう思っている。
以前に記事でも触れたが、始めて1~2ヵ月くらいは誰も訪れないブログだった。
訪問者ゼロ、ゼロ、ゼロ…。
ブログと呼べる代物ですらなく、ただの私のプライベート日記に他ならなかった。
私は非常に淋しかった。
(自己クリック578、ロボット1かも知れない)
人気ブロガーの気分はどんなだか、一度味わってみたかったのだ。
暇だったので1万回くらいやるつもりだったが、残念ながら途中で指がつってしまった。
スマホを開いた一瞬だけ最上級の喜びがあったものの、その後に襲ってきた倍の虚しさ。
そんな1年前。
相変わらず私は静かな生活を送っている。
故・野村監督の言葉を借りるなら、私は社会の片隅にひっそりと咲く月見草。
つつましきことこの上ない日々。
誰の目にも留まることはない。
ニッチな職業柄、家人以外の誰とも口を利かない一日だってある。
ALWAYS同じ服。
見た目に止まらず心まで老けている私は、四十の誕生日を迎えたタイミングで自身をめでたく「初老」認定した。
魚釣り以外の趣味を強いてあげるのなら、寺社仏閣と温泉巡りだろうか。
同世代とは話が噛み合わず、友人は少ない。
基本犬とお話ししている。
そんな静かな生活。
でも、これで万事OKなのだ。
普通の人なら気の狂うような毎日が、実は私にとって快適でしかない。
子供のころ「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」を毎週楽しみにしていた。
覚えておられる方も多いだろう。
私も多分に漏れず大きな影響を受け、将来は探偵になりたいと夢見たものだ。
ワタシだ、のボスの第一声で始まる一日。
自由奔放に飛び回る二人。
自分に変換するだけでワクワクが止まらなかった。
いつしか大人になり社会人になった。
会社勤めをするうち、そんな子供時代の願いもすっかり忘れてしまった。
ミスを怖れ、叱責を怖れ、査定を怖れ。
いつの間にか愛想笑いだけが得意な人間になっていた。
たくさんの人間が集まるオフィス。
この世で一番怖いのは人間だった。
抱える対人ストレス。
抱える子供の存在、家のローン。
私は心のバランスを崩した。
聞いたこともないヘンテコな病気になったせいで、体重は15kg以上減った。
私の人生から魚釣りが消え去った数年間。
この頃が一番辛かった。
30代半ばで一念発起し独立した。
集団生活から個の生活へと変わった。
私にはこのスタンスが合っていたようだ。
残念ながら探偵にはなれなかったが、子供時代に観たあの加藤茶や志村けんの【肩の力を抜いた姿】を思い出せるようになった。
憧れだったごきげんテレビに少しだけ近づいた気がする。
私には金も、地位も、名誉もない。
些細な安定すら持ち合わせていない。
だが、日常には魚釣りが戻った。
シーバス釣りと静かな生活。
私にとって、これ以上の幸せはない。