国会で「異次元の少子化対策」について、議論が交わされています。

主には、児童手当の所得制限撤廃や対象年齢の拡充、支給額の増額等が議題のようです。

 

18歳未満の子供が5人いる我が家にとっては大きな話題。

議論の行方を見守っています。

 

一方で、どうも従来の手当の延長線上である印象は否めません。

「異次元の・・・」と言う割には、あまりにも「ショボい」と言わざるを得ません。

 

国は、本気で子供を増やす気があるのでしょうか?

この程度の「少子化対策」で、本当に子供が増えるとでも思っているのでしょうか?

 

「異次元の」と言うからには、本当に次元の異なる考え方で対策を打たないと、どうにもならないと思います。

 

私が支持するのは、作家の竹田恒泰さんが以前から提唱している、

・1人目:1000万円

・2人目:2000万円

・3人目:3000万円

・4人目:4000万円

・5人目:5000万円

・以後順に増額・・・・

を支給するというものです。

 

これなら、絶対に「あと1人、あと2人産もう!」となるはずです。

もちろん、一括で1000万円を支給するのではなく、18歳になるまでの間に月割りで支給したらいいと思います。

 

すると、

1人目:月々4.6万円

2人目:月々9.2万円

3人目:月々13.9万円

4人目:月々18.5万円

5人目:月々23.1万円

となります。

 

給食や学費なんかも無償化するべきでしょうね。

代わりに、子供の病院受診時の補助はなくすべきでしょう。

「ちょっとした症状でも、受診した者勝ち」はよくありません。

「病院に行かなくてもいい健康な身体づくり」の方向に動機づけさせないといけません。

もちろん、重症者への補助は必要でしょう。

 

「貧乏人の子だくさん」は、かつて子供を労働力として必要としていた時代の感覚です。

今は、「子供を産むたびに楽になる・豊かになる」ということを実感できない限り、子供を産んで育てようというインセンティブが働きません。

 

財源はどうする!という声が聞こえてきそうです。

それはもちろん「国債」でしょう。

 

一説によると、子供が一人生まれると、経済効果2億円と言われています。

また、平均の生涯納税額は4000万円と言います。

子供への投資は、語弊はあれど「確実にペイできる」投資だと思います。

 

何より、子供が増える社会には、元気がある、明るさがある、活力がある、未来がある。

景気は「気」です。

元気に走り回る子供が減って、保守的で頭の固い年寄りばかりが増える社会に「元気」が出てくるはずはありません。

 

政治家のみなさんにはぜひ、リスクを恐れず、批判にひるまず、前例にとらわれず、真の意味での「異次元の発想転換」で、この難局を乗り切る方策を示していただきたいと思います。

 

医療法人あつきこころ 大貫診療所(外科・内科)

理事長・院長 榎本雄介

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