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自分だけが取り残されてしまうという不安は判断を誤らせる

自分だけが取り残されてしまうという不安は判断を誤らせる
この記事で分かること

・取り残されてしまう不安
・Fear of Missing Out(FOMO)
・「FOMO」から解放される方法

おはーん、ペーパー先生です。

焦ると判断を誤ることが多々あります。

音声解説

このブログの内容はラジオでも解説しています。

仕事でも結婚でも投資でも同様。

なぜ良い結果を生まないのかと言えば、

・判断した際の情報不足。
・行動する前の準備不足。
・結果に対する想定不足。
・水物の情報に飛びつく。

概ね、こういう理由になるかと思います。

以前にバブルについて取り上げたことがありました。

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身近なところでいくと2017年末から18年初めにかけて起きた暗号資産バブル。

古くはチューリップ・バブルや南海泡沫事件などが有名ですが、

バブル後半、つまりバブル崩壊寸前の価格が上がり続ける状況というのは、

「持たざるリスク」の発生が、拍車をかけていきます。

持たざるリスク

想定外の上昇相場において、対象のアセットを買わないことによって高いパフォーマンスをとり逃してしまうリスク。

これは顧客の資産を預かって運用をする機関投資家によく発生するケースではありますが、

「取り残されてしまう」という感情は個人投資家でも同じように発生します。

今日はそんな不安に関して取り上げていきます。

Fear of Missing Out(FOMO)

「Fear of Missing Out」という言葉があります。

略して「FOMO(フォーモ)」と呼ばれることもありますが、

・自分だけが情報に乗り遅れているのではないか?
・自分だけが声をかけてもらっていないのではないか?
・自分だけがチャンスを逃しているのではないか?

このような、取り残されているという不安を指すわけです。

「FOMO」という言葉が生まれるきっかけとなったのは2000年。

マーケティング分野の専門家ダン・ハーマン博士が発表した論文が

ビジネス誌に取り上げられたことがきっかけとされます。

こうした不安症状はツイッターなどのSNS普及により

第三者の行動や考え方が、見える化されたことで拡大していきました。

一日中スマホを手放せない依存症状や、

ソーシャルメディア疲れといったものも、

「FOMO」の成れの果てと言えます。

「FOMO」から解放される方法

投資に限らず、自身のアップデートをしていくためには、

日々の情報収集が大事になりますが、情報に飲まれてしまうようでは逆効果です。

主要報道機関や決算短信、各種指数などを情報源としている場合は

情報自体の正確性がある程度担保されますが、

SNSを併用する場合、出典元がはっきりしない情報が飛び交いますし、

短文のため主旨が正確に伝わらないで拡散される可能性もあります。

インフルエンサーの言うことを信じて購入した金融商品で

大きな損失を出したとしてもその責任は自身にありますから、

しっかりと正しい情報を見極める目が大事になってきます。

先ほど紹介した、取り残されているという不安症状「FOMO」。

これを解消するために必要なことを、先生自身の経験から整理してみました。

「FOMO」から解放される方法

・情報源は信用できるものに厳選する。
・SNSの利用は最小限に留める。
・第三者との優劣を比較しない。

特に、3つ目は重要です。

機関投資家と違い、個人投資家の強みは

資金をリスク資産に投じ続けなければいけない制約がありません。

ですから、第三者のパフォーマンスが優れているからといって、

それに追随する必要はまったくありません。

時代や情報に飲まれ、焦ってFXに突っ込む、よく分からん草コインに手を出す、

などで痛い目を見た人々をこれまで多く見てきました。

投資初心者の場合、その多くが「早く損失を取り戻さなければ…」という

焦りの意識から、さらなる悪循環を生んでいきます。

そうならないためにも、ご自身で決めたルールに乗っとり

コツコツ長い期間をかけて資産運用を続けていくことこそが重要。

時に長旅というのは、忍耐も必要なのです。

では、ごきげんよう。

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今日のまとめ

情報過多は人を迷わす。

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