２００９．７．６
インド ５８日目
コルカタ ５日目
歌を歌う時間を避けるために、今日からは
施設への出発時間直前にマザーハウスに行
くことにした。
その方が朝ゆっくり眠れるし
朝ごはんはバナナでもかじりながら行けば
いいし。
別に施設に直接行ってもいいんだよ。
今日のダヤダンはまずシャワーの前の歯磨
きを担当した。
歯ブラシはたくさんあるけど、相変わらず
どれが誰のか決まってなくて
使いまわし
自分が他の誰かが使った歯ブラシを使いた
いかって言われたら、絶対嫌でしょう？
障害の重い子供たちはもちろんそんなこと
は全くわからない。
でもだからって・・・
しかも、歯ブラシはどれももうブラシの部
分が潰れてしまっていて、プラスチックが
むき出しの酷い状態。
これじゃあ上手く磨けない。
マーシー（インド人のワーカーのこと）た
ちも、きっと力を入れ過ぎてるんだと思う。
適切な力で磨いてたら歯ブラシがあんな
状態になるはずがない。
脳性麻痺や、知的障害の子供に歯磨きをし
てあげるのはすごく難しい。
大抵すごく嫌がって、顔を背けたり暴れたりする。
だからしっかり磨いてあげるのは難しい。
歯石が溜まってたり、虫歯の子も多いし、
歯茎からすぐに血が出て来てしまう。
何とか形だけの歯磨きが終わると、
次はシャワーの為に服を脱がせる。
脳性麻痺で筋肉や関節がガチガチに硬直し
てしまっている子供の服を脱がせるのは、
一苦労だ。
接したことがない人は想像がつかないと
思うけど、シシュバヴァンに居る小さな
子たちでも、大人でもかなり力を入れない
と腕や脚が動かせないこともある。
こんなに常に筋肉がぎゅーっと緊張して
いる状態で生きているのは、疲れるだろう
し、しんどいだろうなぁと思う
服を脱がせたら今度はシャワー室の
マーシーにバトンタッチ。
マーシーたちはまるで物を洗うよう
に子供たちを洗う。
顔も頭も容赦なく石鹸を塗りたくって、
目や口に泡が入ってもお構いなしで、
いきなりザバーーーッ！！と水を掛ける。
優しい声掛けもないし、
健常児よりもずっと敏感なところのある
子供たちへの配慮はまるで感じられない。
ソニアはびっくりして
エンエン泣いていてかわいそうだった
目が回るほど忙しいのは分かる。
けどね・・・・けどね・・・
短期間しか滞在しないボランティアが口を
出せることじゃないから、いつも
「仕方ない。」と諦める。
シシュバヴァンで働いてた時もほんとに色々あった・・・・
ここの担当はすごーーーーく汗を掻くし、
体力も使うしヘットヘト。
もちろん施設にエアコンなんてないしね。
トイレを覗くと、数名の子供たちが並んで
座っていた。（トイレって言ってもちゃんとした
便器や便座があるわけではなく、コンクリートに
穴が開いてるみたいな感じだったと思う。）
何人かは布で縛られて動けないようにされていた。
どうやら排便が済むまではずっと座らせて
おく習慣のようだ。
自分で動けない子供たちはトイレには座ら
ず（座ることが出来ないし）オムツに排泄
をする。（勿論紙オムツではなくて布）
シャワーが終わって着換えを済ませると、
エクササイズルームでマッサージタイム。
ソニアは今日は体調がいいみたいで、
すっごくニコニコ笑ってて、
それを見てるとこっちまで最高に幸せな
気持ちになる
寝たきりの脳性麻痺の子供たちも、
体は元気で自由に歩き回れる知的障害のある子供たちも、
言葉を話せる子は殆ど居ないけど、
笑顔で嬉しい気持ちや楽しい気持ちが
伝わってくると嬉しくなるよね。
昼食、おむつ替えが終わって子供たちを
それぞれのベッドに連れて行くと、
いつも部屋中をグルグル歩き回って
すぐ手を繋いでくる知的障害のある子が
ベッドの中から枕やシーツを投げてきた。
そうかそうか、構って欲しいのね。
それか寝たくない、ここから出せのアピールかな？
ごめんね、もう帰る時間だからまた明日ね
今日も昨日と同じ日本人ボランティアと
一緒に安宿街のサダルストリートまで帰って来た。
マザーテレサのボランティアツアーで来て
いる人が多くて、ホームステイ先はサダル
からかなり離れたエリアみたいだけど、
お昼は自由に行動できるって言うから
私の行き付けの屋台で食べて、
その後は美味しいラッシー屋、
ミルクセンターへ連れて行くと、一口で
「美味しい」って言ってくれててよかった！
みんなをサダル周辺の色んなお勧めのお店
に連れて行くのが楽しみ
インドの楽しさを知って貰えたらいいな。
個人でインドに来るのが不安だからボラン
ティアツアーに参加したと言う人も、二回
目からは個人で来る人も多いよ。
夜は大雨が降って、珍しく停電になった。
あー今日もヘトヘト。
早く寝よう
ムスリム街の小さな路地で
かわいい～～～
そっくりだよね。
青いのはコルカタに残る路面電車。
人力車、ついつい撮っちゃう。
リキシャワーラ―は貧しそうな人が多い。
細い体で引っ張ってるのを見ると切なくなる。
コルカタを舞台にした１９９２年の映画
シティオブジョイにも、リキシャワーラ―
が登場する。また見たいな～。
って２０１９年に書いてたら、
今年映画館で見ることが出来た
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＜本日の出費＞
宿 １１０
水 １５
昼食 ２０
夕食 ２７
ネット １０
交通費 １２．５
ラッシー １２
計 ２０６．５ＲＳ＝約４１３円
