50代からの車選びとライフスタイル研究所

このサイトでは50代以上の方を対象とし、車選びとライフスタイルについて参考になりそうな情報をお伝えしていきます。運転歴35年以上で軽自動車からワンボックスまで9台を乗り継いできました。50代、60代ともなりますと車の選び方や働き方、日々の生活も変わってきます。人生100年時代ともいわれる成熟の世代を楽しく生きるためのクルマ情報やライフスタイル情報、私の考えや思いをエッセイ的にまとめていきたいと思います。

【雑記帳】EVがつなぐ3つのストーリー

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Photo by Ernest Ojeh on Unsplash

 

最近の新聞を読んでいて気になったEV関連の話題を3つ、お届けしたいと思います。

 


最初は宅配便大手の佐川急便が2030年をめどに、配送に使う軽自動車約7000台すべてを電気自動車に切り替えると発表しました。

これは営業車両の1割強にあたる数だと言うことです。電気自動車ベンチャーのASFと専用車を共同開発します。両社はすでに昨年6月に基本合意をしているのです。


こうした宅配に使う車両を全て型電気自動車にすると言う発表は初めてです。実際に宅配では、住宅街の狭い道を軽自動車で配送することも多いようです。現在、同社の天然ガスやハイブリットの車両は約4000台あると言いますが、電気自動車がは19台にとどまっており、その大半はリース契約です。

 

電気自動車と言えば、韓国の現代自動車が新型車を発表しました。

この新型車は「アイオニック5」で、販売価格は500万円(韓国では補助金があるので300万円台後半で買える)。これは電気自動車専用のプラットフォームを搭載したモデルです。

 

1回の充電で430キロ走行でき、5分間の充電だけで100キロ走れる高速充電機能を備えたといいます。

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現代自動車のアイオニック5


韓国やヨーロッパ、アメリカで発売するといいます。
現代自動車では、EVの旗艦モデルと位置づけて今後、5年間で電気自動車12車種を発売する計画です。

 

充電時間が短いのと、フル充電で400キロを超える航続距離はよいですね。

しかし同社の電気自動車のバッテリーから出火したことが報告されており、安全性とのバランスが難しいところです。

 

先程の佐川急便も配送に使う軽自動車を電気自動車にする、と言う発表でしたが、その軽自動車を作っているスズキにおいて、大きな変化がありました。

 

これまで同社を42年の長きにわたって率いてきた鈴木会長が引退を発表しました。

日本で初めてインドに進出した勇気と度胸はたいしたものです。その決断に至ったのは、マーケティングとかビッグデータとか、そういったものを根拠に市場を分析して・・・というのとは真逆をいく、「勘ピューター」だったといいます。

 

今年6月の株主総会勇退するとのことです。引退の理由としては、2021年度からの中期計画にめどが立ったことを挙げています。リコールの問題と電気自動車開発について一定のめどがつき、後を託せると言う判断だったのでしょう。

また、開発遅れが懸念される電気自動車については、2019年にトヨタ資本提携できたことも鈴木会長にとって安心材料となったことでしょう。

 

ここで思い出されるのはファンケルの池森氏です。同氏がいったん引退して、そして復帰したことは1月20日のこのブログでお伝えしました。その後、同氏は社長を後進に譲るのですが、自分の株などをキリンビールに譲渡して、資本提携をしています。

「あとを託す先」を見つけておくことで、肩の荷がおりるのだと思います。

 

同社では今後5年間の研究開発費は一兆円、年間でならすと、これまでの3割増の水準となります。この研究開発費は軽自動車の電気自動車や高性能なハイブリット車の開発に充てるといいます。


それにしても鈴木会長が御年91歳だったとは驚きでした。

オンライン会見では、健康について聞かれると、今でも年間47回ゴルフをしていると発言していました。1年間52週ですからほぼ、毎週ゴルフをラウンドしていたことになります。


昔に比べて、お話されるスピードは、かなり落ちたような気もしますし、歳をとられたなぁと言うのは当然感じます。しかし、それが91歳と聞くと、とてもそのようには見えません。

 

人生100年時代といいますけれども、この年になってもなお、日本を代表する企業を代表取締役会長として、事実上、率いてきたと言う事は凄いことだなと感心せざるをえません。

 

つくづく人は単なる年齢で語ることはできないのだということを改めて認識しました。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。