中国国務院が昨年発表した「新発展理念の全面的実施 カーボンニュートラルの実現に関する意見」では、カーボンニュートラルを積極的に誘導する必要性を強調し、自転車レーンの建設強化が重要な要素となっています。北京、厦門、太原、長白山などの都市では、自転車レーンを積極的に整備し、歩行者専用道路と組み合わせて都市のスローウォーキングシステムを形成しています。
米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の記事より。
北京の通州では、通恵河沿いに自転車レーンを整備し、グリーントラベル率を80%に高め、連続的で快適な大通りの歩行システムを構築する予定です。
北京の第二環状線には、自転車専用レーンや自転車専用の信号機まで設置され、緑に囲まれた移動がしやすくなっています。
アモイは2017年、中国初、世界最長の空中自転車レーンを建設しました。
アモイの空中自転車レーンは、鉄骨ボックスビーム構造の独立型サイクリングシステムで、主にアモイバス高速鉄道(BRT)の両脇に敷設され、総ルート長は約7.6kmに及びます。
レーンは200メートルごとにカメラで監視され、交通整理ができるようになっています。
太原の自転車専用レーンは、北は上蘭村の芬河万水橋から南は英賓橋の南2kmまで、芬河に沿って東西に延び、総延長は75kmに及びます。
路面には、環境にやさしく、耐久性、耐光性、防水性に優れたカラーセラミック粒を使用し、片側2mのグリーンベルトを敷いています。
長白山二道白河鎮の緩行システムは、山家、長白山自然博物館、王雲橋、奇兵街、美松風景帯、湿地園などの観光スポットを結び、観光客を惹きつけています。
通州市共産党の趙磊書記は、「自転車専用レーンの建設は、カーボンニュートラルを実施し、グリーンで低炭素な統合エネルギーシステムを構築しており、自転車での移動が一般化し、ライフスタイルのブームにもなっている。」と述べています。
中国のカーボンニュートラルはどこまで本気なのでしょうか。
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参考記事
<世界新聞網>中国「自行车专用道」当红 各城市流行低碳生活