知足按分 癒しのTemple World

「翌年「航空日」は9月20日と決定され、それが定着した。終戦後一時廃止されたが1953年（昭和28年）に復活。1992年（平成4年）には民間航空再開40周年を記念し「空の日」と改称され、また9月20日から30日が「空の旬間」とされ今に至る。」


今日は自由詩の日。

「空」をテーマに7つ。


空の日

今日は台風の空。

グルグルと風車の様に、

日本列島を吹き飛ばさん。

飛行機も、

新幹線も、

船も、

ただじっと、

彼が去るのを待つのみ。


空の色

今日の空は

青いのか、

白いのか、

灰色に焼けているのか、

ただただ透明なのか、

黄土色なのか、

赤く爛れているのか、

様々な色が混じり合い、

緑にも見えるらしい。

大丈夫、

あと少しだけ待て。

やがて来る、真っ黒な空。


空の下

5年前わたしは、

両手を大きく広げ、

コンドミニアムの淵から飛び込んだ。

実際には窓の外に1ミリも出れなかった。

暗い暗い上下も定かではない空。

はるか彼方に、

王様の娘の黒い高級車。

勝ち誇る様に赤く回るサイレン。

名前も知らない白バイ警官。

全てを諦め、

空の下の1階に降りると、

そこには大きなトランポリン。


空の上

トルコの空は、

雲が続く大海。

何時間飛んでも、

夜は永遠に明るい、

ドイツの、

深緑の森もまた、

永遠に明るい。

昔よりも荒れてしまったドイツ。

あの美しい町並み、

空から、

陸から、

訪れる移民たちの列。

悪いことなのか、

良いことなのか、

人助けは。


空を飛ぶ

こんなに長い時間飛んでいたのに、

少しも飛んだ気になれない。

窓も開けず、

扉も開けず、

空に居ながら、

空に拒まれている。

こんな事ならくるんじゃなかった。

こんな事なら家にいるんだった。

日は変わり、

日が差し、

僕の娘が目を覚ます。

お前たちを見て、

僕は、

少し機嫌が直った。


空が青い

あの大きな青い飛行機は

️モニタの中で、

青い空に青い機体を乗っけて、

悠々自適だ。

何一つ不安はない、

何一つ揺れる事はない、

尾翼の上から、

神様が、

見張っているから。


空宇宙海

海と宇宙の間、それが空。

その広大な空も、

その広大な宇宙も、

その広大な海も、

どれも、

あなたの、

居場所だ。

どうぞ、

ご自由に。