レジェンドは帰国して行った。いろいろな話が聞けて本当にためになった。


一方で、テニス会のレジェンド、ロジャーフェデラーが引退した。ケータイのキャリアが表示される部分にThanks Rogerって表示される粋なはからいをケータイ会社がしている。

やっぱり、たくさんの人から愛されることはレジェンドになるのに必須なようだ。

スイス人がいかにロジャーが好きかを知りたい方は、こちらの動画をご覧ください。

https://m.youtube.com/watch?v=kFfQq_o_W5I



そんな日々のなか、ポスドクの同僚中国人が、三年のポスドクののち中国の大学でいきなりAssociate Professor になるようだ。めでたい!のと同時に、いきなり准教授かよ!ってヨーロッパ勢はびっくらこいてる。僕も驚いた。論文のリストは正直他の中国人ポスドクたちよりもショボいので就活に苦労するんじゃないかななんてみんなでヒソヒソ言っていたのだ。ところが助教を飛び越えて准教授なのだ。


こうやってイケイケで出世でき、装置やお金が使える時代は本当にすごい。日本だと大学院拡充の2000年代のようにみんなイケイケでどんどん出世した世代のような感じかな。その後の世代の任期付きかつ上の世代との人数バランスの崩壊で、見るも無残な日本のアカデミアのようにならないことを、中国には望みたいものだ。


もちろん中国人の就任する准教授はPI(principal investigator = 独立研究者)だ。日本の化学系の助教はほぼnon-PIである。レジェンドは日本ではかなり珍しいPI助教だが、前も書いたが人なし金なしで1人ぼっちのラボ運営である。レジェンドたちPI助教の間ではPI(principal investigator)じゃなくてIP(independent postdoc=孤独なポスドク)だよな。というジョーク(笑い事じゃあない)が流行っているのだとか。


そんな感じ。若手の雇用が改善したとか文科省の報告に書かれてたけど、本当にそうかな?