なんと最近ネイチャーに室温超伝導材料が報告されて、サイエンスコミュニティをざわつかせています。


https://gigazine.net/news/20230309-room-temperature-superconductor-meets-resistance/


なぜかと言うと、彼らは数年前に同様の室温超伝導をNatureに出版していたのだが、全世界から多くの疑義が寄せられ、著者たちは了承しないにも関わらず編集部の権限で撤回したらしい。なのにまたNatureが同じ著者の同じティストの論文を掲載したのだ…!


詳しく知りたい方はこちら

https://physics.aps.org/articles/v16/40


さて、渦中の研究者はスリランカ出身のアメリカで学位をとって、ニューヨークの名門ロチェスター大学で研究する人です。


化合物を見ると、撤回されたNatureは炭素水素と硫黄からなり作り方は特許の都合であまり公表できないとのこと。追跡実験や再現のしようもない。。。


物理の論文ばっかだったので、なんだかなあと思ってたら、共同研究者の化合物合成したと思われるグループがChemCommを出してるんです。言わずと知れた化学の老舗速報誌です。

「Carbon content drives high temperature superconductivity in a carbonaceous sulfur hydride below 100 GPa」

って言うやつです、2022年の9064ページです。ChemCommなのに元素分析もないし、結晶を解いたと主張しているけど、CCDC(ケンブリッジ結晶データベース)のお膝元ジャーナル出版社のイギリスのRSCジャーナルにも関わらず、結晶データのアップロードはない…おそらく組成がしっかり決まってないなら、その入力により結晶構造解析の結果も異なるので、化合物としての信憑性はほぼないと思います。。。


果たして化合物の組成はどうなっているのか…


そして炭素の単体をボールミルですり潰すって書いてあるけど、炭素の同素体って何個あると思ってんの?


このレベルの物質感の人が卓越した新規物質を合成したとはやっぱり信じ難い。。。


いや、ちゃんと書いてないだけで本当なのかもしれないけどさ。。。


これ、スタップ細胞を彷彿とさせませんか?研究内容はヘンドリックシェーンだけど…笑

本人たちは、世紀の大発見を信じて疑ってないけど、論文が出る瞬間世界中から疑問が呈される。


小保方氏も周りから重要なポストに担ぎ上げられていた反面、若手の研究コミュニティではもはや似非科学だと論文発表前から噂されていたとかいないとか。


つまり、派手でプレゼンが一見上手い人がいいポジションを取り、そこで結果を残さなければいけないので走りで世紀の発見をしてしまうんじゃないかなあ。


そんなのを横目で見ていいポジションを掻っ攫われた優秀な若手は何を思うか。


さて、すでにこの新しいNatureも再現が取れないと報告が出ているんだとか。


捏造か無能か、はたまた本物の世紀の発見か。