tonaka1’s diary

65歳でリタイア。散歩、グルメ、写真と自由気ままな生活をご紹介します

虹の彼方へおじ散歩 ~  目指せ健康体! しかし新橋は飲兵衛の聖地でも・・ ~

 満足なランチでエネルギーも充分補填できた。 さあ、おじ散歩の後半戦に出掛けよう。

昼一番に訪れたところは『芝大神宮』だ。

ここは東京都の中心にありながら、1000年の歴史を持つ由緒ある神社。

 

芝大神宮

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ここに祀られているのは伊勢神宮の『天照大神』と『豊受大御神』であり、そのため昔から『関東のお伊勢様』という愛称で人々から愛されてきた。

現在は縁結びのご利益がとくに有名で女性に大人気のパワースポットとなっている。

 

ここには「強運御守」という、知る人ぞ知る御守りがある。 

読み方は「ごううん」とよみ「強運よりさらに強い運が授かる」そうだ。

とてつもない凄いパワーをもたらす御守りとして人気があるらしい。

 

またここは宝くじ発祥の地とも言われており、宝くじファンの巡礼地にもなっている。

 

この様に様々なご利益をもたらす神社なので是非一度参拝される事をお勧めする。

無信仰な私が言っても重みが全くなく、薄っぺらな進言になってしまっているとは思うのだが・・・・・。

 

イタリア街

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芝大神宮を後にして訪れたのは『イタリア街』である。

ここは新橋駅から徒歩10分程度の所にある『汐留シオサイト』の一画だ。

汐留シオサイト日本テレビが入居するオフィスビルや商業施設、それにマンションなどが立ち並ぶ。

その5区に該当するのが汐留イタリア街なのだ。

 

その名の通りイタリアをイメージしてつくられたこの街は、日本にいる事やましてや新橋に近い事などを忘れさせてしまう様な雰囲気を醸し出している。

 

カラフルな建物、ヨーロッパをイメージした石畳、お洒落なお店などフォトジェニックな街はデートにピッタリだろう。

特にライトアップされる夜はガラリと街並みが変わり、ロマンチックな雰囲気にあふれるのではないだろうか。

是非一度夜に訪れたいものだ。

見目麗しきレディを伴っての訪問ともなれば、お洒落なイタリアンを予約するのだが・・・・・・。

 

そんな妄想を抱きながら次の訪問先を目指す。

そこは老舗のお店だ。

 

新正堂

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そのお店は『新正堂』である。 環状二号線の中、この辺りは通称新虎通りと呼ばれている。 その国道沿いに建つお店。 新橋の地で大正元年の創業だ。

新橋の「新」、大正の「正」をとって新正堂という店名が誕生したそうである。

ここは和菓子のお店であり、この店を有名にしたのは何と言っても「切腹最中」という商品。

 

切腹最中はこの新生堂の建っている場所が忠臣蔵浅野内匠頭切腹をした田村屋敷跡である事から、それをイメージしてつくられたもの。

たっぷりの餡の中にはお餅のような柔らかい求肥が入っており、食べ応えのある一品となっている。

 

切腹最中という名前がサラリーマンに受け、謝罪時の手土産として人気が広まったのだ。 いわゆる切腹覚悟の謝罪というところだろうか・・・。

今では全国的に有名になり、通販で日本全国どこでも手に入いるようになった。

 

新橋に戻る途中にある桜田公園のベンチに腰掛けていただく事にする。

サクサクの衣の中から上品な甘さの餡が顔を覗かせる。

餡の中の求肥も程よい甘さがあり、食べ応えも充分。

名前先行だけの商品でなく、美味しさも備わった逸品だった。

 

おやつをいただいた後、この日最後の訪問先へお邪魔する。

『烏森神社』だ。

 

烏森神社

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烏森神社は新橋駅前の居酒屋街の裏路地に静かにたたずむ。

周りは全て居酒屋だ。

参道にももちろん焼き鳥屋などの居酒屋が並んでいる。 ここは飲兵衛の聖地の守り神だろう。

 

この神社で特筆すべきは「御朱印」がカラフルで特徴がある事。 期間限定の御朱印が授与される時期には整理券が配布されるほど人気がある。

御朱印マニアには有名な神社だ。

ここを参拝し本日のおじ散歩は終了となった。

 

ただここはサラリーマンの街、呑兵衛の聖地である。

最後の〆を省く訳にはいかない。

という事で今回のおじ散歩の〆を『おまけ』として付け加える。

 

立呑処へそ新橋本店

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〆の場所に選んだ店は『立呑処 へそ新橋本店』 である。

地下1階を選べばそこは座って飲める『座呑処 へそ』であるが、『へそ』は立ち飲みが本来の姿。

立ち飲みでないと『へそ』に来た気がしないので1階の立ち飲みに入店する。

 

ここは11時半のオープンから18時まではサービスタイム。

飲み物がお安くいただける。

 

 

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まずは「生ビール」 @290 を注文。

一人乾杯である。 喉越し良くビールが流れ込む。 散歩で疲れた体に染み渡っていく。 美味い!

 

肴は軽いものでいい。  ここまでランチとおやつをいただきお腹は結構満たされている。

 

 

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注文は「ニラ卵」 @280 にした。

玉子は半熟の部分とまだ生の黄身の部分がある。 この生の黄身の部分が「ニラ玉」でなく「ニラ卵」たる所以だろうか?

まろやかな玉子とシャキシャキ感の残るニラとのハーモニーが心地いい。

 

お酒は2杯目に移行する。

 

 

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「チューハイ」 @180 である。 シュワシュワ感が溢れ爽やかさを感じる飲み物。

 

今は平日の昼間なので客はほとんどおらず、テレビの音声だけが店内にBGMのように流れている。

静かに時が流れる中で肴をつまみながらジョッキを傾ける。

ほっと落ち着く何事にも変えられない時間である。

本日のささやかなおまけであり、ご褒美だろう。

 

新橋から御成門に向かい、又新橋に戻った名所めぐりは楽しいものだった。

約16000歩の小さな旅。

しかしながら新橋が持つもう一つの顔「呑兵衛の聖地」でのこのささやかなおまけがひょとしたら私にとって本日の主役だったのかもしれない。

虹の彼方へおじ散歩 ~  目指せ健康体! 新橋から御成門へGO!! ~

新橋はサラリーマンの街。 そして酒飲みの聖地としてもその名を馳せている。

ここはそんなビジネスマン色が強いエリアだが、実はその近辺には数多くの史跡や名所があり観光の街としての一面も併せ持つ。

 

一週間ぶりの『おじ散歩』はそんな新橋近辺の名所を巡る事にした。

この日、降り立ったのはJR新橋駅前。

天気も良く絶好の散歩日和である。

 

JR新橋駅前

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まずはJR新橋駅前にある新橋のシンボル『ニュー新橋ビル』を右手に見ながら、最初の訪問地を見据えて烏森通りを進んでいく。

 

何気なく散歩をスタートさせたが最初に目指すところは意外な場所だ。

 

慈恵医大病院

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その場所とは『慈恵医大病院』である。

ここは昨年度、新館が建てられ病院の機能はその新館に移っている。

1階のフロアには世界的な食のマーケット『DEAN & DELUCA』が入っており、まるでホテルのロビーの様である。

病院に来た気がしない。 

ここに来た目的はこの『DEAN & DELUCA』?・・・・ではなく、もちろん診察である。

 

実は慈恵医大病院には2カ月に1度の割合で定期的に通っている。

成人病の一つである高血圧治療のためで、もう10数年間になる。

この日はまさにその診察日なのだ。

 

私自身、投薬治療で血圧はずっと正常であり、2カ月に1度血液検査を実施し、先生の診察も受けているので、今のところ体の中に悪いところは一つもない。

それどころか1万歩を目的とする散歩も兼ねているので、今回のおじ散歩が終了する頃には誰にも負けないぐらいの健康体になっているのではないだろうか?

 

という事で今回のおじ散歩は意外な場所への訪問から始まった。

 

慈恵医大での診察も無事終了し次の訪問地を目指す。

愛宕神社』である。

愛宕神社は慈恵医大病院の裏手辺りに位置する。

 

愛宕神社

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ここは1603年に徳川家康公の命により、江戸を火事や天災から守るために愛宕山の山頂に建てられた神社。

ここを紹介する上で切っても切れないのが「出世の石段」の故事だ。

この86段の急な石段は、無名の武士が騎馬にて上り、山頂に咲く梅を手折って家光公に献上したことにより、馬の名手として世に名を馳せ出世した事でその名が付けられたのである。

出世を祈願するならこの石段を駆け上がって参拝する事が必須だろう。

この石段は登るのもそんなに容易ではないが、降りるときの方が大変である。

高所恐怖症の私にとってはここを駆け降りるなんてもっての外だ。.

 

あえて出世も望まない私はこの階段を利用する事なく別のルートでの参拝を選択した。

それはエレベーターである。

この出世の石段より南方面に行ったところにあるトンネルの手前に『愛宕山エレベータ』があり、それを利用したのだ。

これは楽であるが、おそらくご利益にはつながらないだろう。

もし参拝される機会があれば、どちらを選択するかは熟慮されたし・・・・・。

 

社殿でお参りをし、エレベーターで降りた後は次の訪問先を目指す。

そこは『東京タワー』。

 

東京タワー

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高さでは『東京スカイツリー』に大きく越されているが、その存在感は今でも大きい。

東京スカイツリーが「キング」だとすればここ東京タワーは「クイーン」、いや「貴婦人」と例えればいいのではないだろうか?

気品があり美しさは衰えない。

 

私は東京タワーの方が好きである。 このタワーは近くで見てもその美しさを堪能できるし、遠くから眺めても上品な姿を飽きずに楽しむ事ができる。

 

今回はタワーに上ることなく、その姿を楽しんだのちここを後にする。

東京タワーを少し離れた場所から堪能できるエリアに歩を進めるのだ。

 

その途中で本日のランチをゲットする事にした。

ランチをゲットするために立ち寄るお店は『3206本店』である。

ここはサンドイッチ好きにはちょっとした有名店。

 

3206本店

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このお店での一押しメニューは「萌え断サンド」。 断面が美しい具材がタップリのサンドイッチだ。

イートインのカフェも併設するがこの日はテイクアウトを選択。

優しい日差しを浴びながらランチを楽しむつもりである。

 

 

増上寺

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次に訪れた場所は『増上寺』である。

ここは約600年の歴史を持つ徳川家ゆかりのお寺。

徳川15代将軍のうち6人が葬られている事でも知られている。

 

東京タワーに近く、東京タワーと一緒に写真が撮れるスポットでもある。

現在は本殿である『大殿』は屋根瓦の総葺き替え中でその姿を見る事が出来ない。

ただ隣にある『安国殿』は全貌をあらわしているので東京タワーとの共演が楽しめる。

やはり増上寺と東京タワーのカップル写真は映えるようだ。

 

さあランチの場所に移動しよう。

その場所は『芝公園』である。

 

芝公園

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芝公園には東京タワーに見守られながら寛ぐ人達が数多くいる。

それぞれの楽しみ方をしているようだ。

暖かい日差しが差し込み春ののどかさを感じる。

真っ白い雲と青空、そして緑ををバックにした赤い東京タワーは実に絵になる。

このぐらいの大きさの東京タワーが一番いいのではないだろうか。

 

この素晴らしい景色を背景にいただけるなんて、そんな素敵なランチはそうそうない。

心していただこう。

 

3206本店の「萌え断サンド」

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広い芝公園の一画にあるベンチに腰を下ろす。

『3206本店』で購入したのは「デビルエッグサンド」@480 と「チキンサンド」 @480 の二つ。

ちなみに480円のサンドイッチを二つ購入すれば790円になるというキャンペーン展開中だったのでその特典を享受するために2個購入した。

少し多いかもしれない。

 

飲み物は「コカ・コーラゼロ」をコンビニでゲットした。

 

デビルエッグサンド&チキンサンド

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まずは「デビルエッグサンド」をいただく。

たっぷりの茹で卵が挟まれており随分ボリューミー。

卵好きには堪らないサンドイッチだ。 これ1個だけでもランチとしては十分かもしれない。

 

続いて「チキンサンド」にとりかかる。

これも美味い! 鶏肉とトマトと旨味のあるソースのハーモニーがたまらない。

サンドイッチ2個は多すぎるかも・・・と思ったがペロリとたいらげる事が出来た。

 

やはり東京タワーを眺めながらのランチは満足なものとなった。

エネルギーの補填も充分できたので午後のおじ散歩も精力的に巡る事にしよう。

 

その模様は次回にご報告させていただきたい。

注)この散歩の実施時期は「蔓延防止等重点阻止」要請以前です

虹の彼方へおじ散歩 ~ 王子の桜は様々な輝きを見せてくれました ~

もう東京の桜は散り始め・・・。

おそらく今週末が見納めになるのではないだろうか?

こうなる事を予測し、先週の半ばに桜の花を愛でるために都内でも有数の花見の名所を巡ってきた。

その場所は北区王子。 今回は北区王子をめぐる『おじ散歩』だ。

 

スタートはJR王子駅から。

 

JR王子駅

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JR王子駅ホームまで飛鳥山の桜達が出迎えてくれる。 やはり王子は桜の宝庫。

その桜の下を列車が通り過ぎてゆく。  この時期でないと見られない光景だ。

春を感じる。 長い冬がようやく過ぎ去り、のどかで暖かい季節の訪れ。

世の中の状況はまだまだ靄がかかっている感じがするが、この瞬間だけは気が晴れる。

 

王子には桜の名所が何カ所も点在する。

この日はその内の数カ所を巡るつもりだ。

さあ『おじ散歩』のスタートである。

 

名主の滝公園

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桜を愛でる散歩の最初の地に選んだのは『名主の滝公園』。

JR王子駅から徒歩7~8分ぐらいの所にある。

 

武蔵野台地の突端である王子近辺には滝が多く、かって『王子七滝』と呼ばれる七つの滝があったそうだ。そのうち現存するのは『名主の滝』だけであり、ここは都内でも有数の8メートルの落差のある『男滝』を中心に4つの滝からなる。

現在は男滝だけしか稼働してないようだが、本日は桜を楽しむ散歩なので男滝まで行く事はない。

 

公園入口にある池を見下ろす様に桜の木が大きく張りだしている。

池の水面には桜の花達の姿が映り、桜の木は大きな花輪を創り出し訪問客を迎えてくれる。

桜を愛でるおじ散歩は静かなスタートとなった。

 

この名主の滝公園から直ぐの所にあるのが『王子稲荷神社』。

ここが桜の名所訪問先の二カ所目となる。

 

王子稲荷神社

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『王子稲荷神社』は民話「王子の狐火」や落語の「王子の狐」でも有名な神社である。

境内に大きな桜の木が咲き誇っている。 残念ながらこの時はまだ7分咲き。 満開まではあと少しだ。

 

ご利益をいただくために桜の木が社を参拝するかのように枝を垂れている。

普段は信仰心とは程遠い私だが、桜の木に倣ってお参りをさせていただく。

桜の暖かく和やかなエネルギーが体内に入り込み、身も心も清らかに濯がれたような気がする。

 

ここから再び王子駅前にもどり、桜巡りのおじ散歩を再開する。

まずは駅前から延びる『音無親水公園』を散策だ。

 

音無親水公園

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北区のこの辺りには小平市の東部を源にして隅田川に注ぐ石神井川が流れており、この付近ではここを『音無川』と呼び、古くから春の桜・夏の青楓と滝あび・秋の紅葉など四季の行楽の名所、景勝の地として住民に親しまれていた。

昭和30年代から始まった石神井川の改修工事に伴い石神井川がショートカットされ、残された旧流路を整備して作られたのが『音無親水公園』である。

つまり古来から現在まで長きにわたり桜の美しさを伝えてきたところなのだ。

 

しかも「日本の都市公園100選」にも選ばれている。

都内では100選に「国営昭和記念公園」「日比谷公園」「上野公園」「水元公園」「代々木公園」が選ばれており、この地はこれらの名立たる公園と肩を並べているのだ。

 

歴史の重みと時代の変遷を感じる公園である。

桜の花びらもそんな時の流れを映し出しているようだ。

 

音無親水公園に別れを告げ、旧岩月街道下のトンネルをくぐったあたりから石神井川に沿った遊歩道にでる。

この石神井川の遊歩道沿いも桜並木が圧巻の風景を作り出している。

その桜並木を楽しみながら歩を進めていく。

 

石神井川沿いを10分少々歩いただろうか? 紅葉橋通りを渡ったところに『金剛寺』がその姿を見せる。

 

金剛寺

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ここも桜の木で彩られている。

桜はどんなところも美しく着飾ってくれる。  綺麗だ。

ここも桜の名所の一つと数えていいのではないだろうか?

 

そしてその金剛寺が見下ろしているところが『北区立音無もみじ緑地公園』である。

 

音無もみじ緑地公園

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ここは石神井川の護岸工事の際に蛇行していた川の部分をワンド(川の入り江)として残し、一帯を公園として整備したところ。 すり鉢状になっており川岸まで降りる事が出来る。

ワンドは川から入ってきた魚が養殖できるようになっており、魚の他に水鳥なども観察できる。

 

昔は紅葉の名所として有名だったこともあり『音無もみじ緑地公園』と名付けられたが、現在ではむしろ桜の名所として知られこのシーズンは一番の賑わいを見せる。

 

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この日は平日の午前中という事もあり人影はまばらだが、ベンチで読書をする方もおられのどかな春の一時を感じる。

 

この公園の先にも『北区立中央公園』など桜の名所はまだまだあるが、ここはひとまず音無もみじ緑地公園を折り返し地点として王子駅を目指しながら桜の名所を巡る事にする。

石神井川沿いの遊歩道を進み『音無親水公園』が近づいたところで遊歩道をはずれ南方面に折れる。

 

目的地は『醸造試験所跡地公園』だ。

ここは国の重要文化財『旧醸造試験所第一工場』に隣接する公園である。

 

醸造試験所跡地公園

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醸造試験所』は醸造方法の研究や清酒の品質を改良する事などを目的に明治37年に創立された国の研究機関だ。

赤煉瓦の荘厳な姿が芝生と桜の花に溶け込み美しい景観を創り出している。

 

この公園には遊具は一切なく、ただ芝生が拡がるだけ。

そこに美しい桜が赤煉瓦を背景にその存在感を示す。 花見の場所としては最高ではないだろうか。

地元民の隠れた桜の名所となっているのがよくわかる。

 

ここを後にして国道122号線にでる。

そこに現れるのは王子一番の桜の名所、というかシンボルとして存在する『飛鳥山公園』だ。

飛鳥山公園前の国道122号線には都電が通る。

 

都電荒川線

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その都電荒川線飛鳥山の桜をバックに撮るために『撮り鉄』の面々が歩道橋の上に群がっている。

 かく言う私も先程まではその仲間であったのだが・・・・。

 

今現在はその歩道橋を渡り『飛鳥山公園』に降り立っている。

いずれにしろ都電と桜は絵になると思う。  どうだろうか?

 

飛鳥山公園』は明治6年に日本最初の公園の一つに指定されており、国の重要文化財渋沢栄一の旧邸があるなど由緒ある公園である。

そして何と言っても桜の名所としてその名が轟いている。

その飛鳥山公園は平日の午前中にもかかわらず結構な人出であった。

 

飛鳥山公園

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ここは休日ともなると凄い人だかりになるのだろう。

今まで巡ってきた王子の桜の名所とは比較にならないぐらいの人の多さである。

やはりここは王子の桜のシンボルだ。 

 

混雑を回避するために、桜を愛でるのは早々にして退散する事にしよう。

 

飛鳥山公園には外せないもう一つのシンボルがある。

それは『あすかパークレール』だ。

これを使って飛鳥山を下りる事にする。

 

あすかパークレール

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『あすかパークレール』は飛鳥山公園入口と飛鳥山山頂を結ぶモノレールである。

高低差18m、レール延長48mを2分で結んでいる。

車両がカタツムリの形に似ていることから『アスカルゴ』という愛称で呼ばれている。

 

その車両の写真をとる事を忘れたのはご愛嬌とされたし。

 

 

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飛鳥山モノレールを降りて驚いた。

このモノレールを利用するために大勢の人々が列をなしているのだ。

飛鳥山公園は午後にかけてますます賑わうようだ。

 

飛鳥山公園は桜の季節で賑わった後、紫陽花のシーズンを迎える。

ここは紫陽花の名所でもある。

5月に再びこの地を訪れる事にしよう。

 

ここまでで約12000歩。

本日の桜を愛でる『おじ散歩』は終了である。

虹の彼方へおじ散歩 ~ 商店街はグルメの宝庫 ( 買い出し編 ) ~

十条銀座商店街でのグルメ散歩もいよいよ佳境に入った。

しかしながら行程は急遽『買い食い』から『買い出し』へと作戦変更となったのである。

 

でも決まれば善は急げ!!・・・でさっそく実行だ。

 

十条銀座商店街

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十条銀座商店街もますます人出が増えてきた。 目的のお店を効率よく回らないといけないだろう。

 

この十条銀座商店街での一番の人気店はおそらくここだと思う。

いつも行列が出来ている。

そのお店は『鳥大』。  平日だからだろうか。 行列は10名程度とまだ短い。

 

鳥大

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鳥大を超人気店に押し上げた商品は恐らくこれだ。  

 それは「チキンボール」。 

ゴルフボールを一回り小さくした鶏肉団子を揚げたもの。

これが1個10円と格安。 ただし一人30個までの購入制限がある。

そして「チキンボール低価格維持のため、他商品の購入も願います」との張り紙も・・・・。

 

この日は色々なお店から数多くの料理を購入してランチとするため、チキンボールは3個~5個ぐらいにしておこうと思っていたのだが、購入する方々のほとんどが「30個!」と注文され、たまに「20個」の方がいらっしゃるぐらい・・・。

 私の番になった時に「3個」とも「5個」とも言えず、思わず「10個!」・・・と。

しかしこれでも100円と格安だ。

 

同時購入の商品は「厚焼き玉子ハーフ」@180 とした。

 

チキンボールは紙袋に入れられ、機械で密封処理をしてくれる。 匂いが漏れない。 これは有難いサービスだ。

 

次にいくお店は『鳥大』にも負けないぐらいの人気店、『あい菜家』だ。

このお店にも超人気商品がある。

 

あい菜家

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このお店の人気No1商品は「れんこんはんばーぐ」 @121。 これを1個だけいただく。

当初このお店での購入品はこの商品だけの予定だったが、急遽「ぼんじり」 @56 と「ねぎま」 @84 の焼き鳥を各1本づつ追加した。

 

実は焼き鳥を購入しようとしていたお店、『みやはら』でまだ焼き鳥が焼きあがってなかったのだ。

だから『あい菜家』での購入となった次第である。

 

ここまで結構な量の惣菜を購入した。  袋がズシリと重い。 一人分のランチなら充分すぎる量だろう。

ただ〆の料理が欲しいのでもう一軒だけうかがう事にした。

 

蒲田屋

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そのお店はおにぎり専門店『蒲田屋』。  色々な具材を使ったお握りがショーウインドーに目一杯並ぶ。 その中から選んだのは「塩天むす」。

ここのおにぎりは全て120円均一。 コンビニと比べても格安だ。 幾つ購入しようか迷ったが、総菜の量を考え1個にした。 これ以上は食べられないだろう。

 

これで購入完了である。

 

さてここで考えた。 

 

コンビニで「缶ビール」を購入し公園で一人宴会をするつもりであるが、桜の咲いている公園はもちろん宴会自粛のため利用はだめ。

普通の公園でも平日のこの時間帯はお母さん方に連れられた子供たちで賑わっている。

その中でビール片手のランチは顰蹙をかってしまう。

ちょっとまずいのではないか・・・・・?

 

という事で、ここはおとなしく家まで惣菜を持って帰り自宅の庭でささやかに宴会を開く事にした。

幸いにも十条銀座商店街の各店は総菜を密封してくださっているので電車の中でも匂いは漏れない。 だから皆さんに迷惑はかけないだろう。

 

自宅に着いたら早速ミニ宴会の準備だ。

戦利品を全て並べてみる。

 

惣菜達

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『鳥大』の「ミンチボール」に「厚焼玉子ハーフ」。 『あい菜家』の「れんこんハンバーグ」と「ぼんじり」、「ねぎま」の焼き鳥たち。 それに『蒲田屋』の「塩天むす」だ。

なかなか壮観である。

 

生ビール

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乾杯は「生ビール」だ。

青空の元その美味さは格別。  炭酸が心地いい。

 

惣菜第一弾

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100均ショップで手に入れたバーベキュー用のお皿に缶ビールと惣菜達のいくつかをのせる。 惣菜第一弾でのミニ宴会の始まりだ。

 

ダイソー』や『セリア』などの100均ショップでこうしたバーベキュー用のお皿は販売されているが、親指用の穴があるのは『セリア』だけ。

こちらの方が断然使いやすい。

 

まずは焼き鳥をいただく。 いい塩加減である。 冷めているがこれはこれで美味しい。 肉の旨味でビールが進む。

次にいただくのは「チキンボール」。 これは優しいお味である。 冷えていても脂っ濃くなく味もあっさりしていて食べやすい。  美味い!!

冷えても美味しい様におからを混ぜるなど工夫して揚げているらしい。

さすが人気商品。 30個買っておいてランチの残りは晩酌用にすればよかったと後悔する。

 

厚焼玉子もガツンとした甘さで酒の肴にピッタリ。 ご飯にもあうだろう。

これこそ「THE惣菜」というべき・・・・・!?

 

缶チューハイ&惣菜第2弾

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缶ビールがなくなった。  ここからは「缶チューハイ」にチェンジだ。

 

惣菜も皿の空いた部分に「れんこんハンバーグ」と「チキンボール」の追加、それに「塩天むす」をのせる。

 

れんこんハンバーグを割ってみると大きなれこんの断面が顔を覗かせる。

ギッシリの肉生地の旨味とれんこんの食感がいいハーモニーを奏でる。

拳大ぐらいあるので食べ応えも充分。

 

さすが『あい菜家』で人気NO1の商品だけある。

 

塩天むす

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缶チューハイも蒸発してしまった。 たっぷりの美味い惣菜達がアルコールの消費を速めたようだ。

〆はもちろん「お握り」である。

えびの天婦羅が.1本入った贅沢なお握りだ。 薄い塩味である。 えびの旨味を際立たせるためだろう。

尻尾まですべていただいてミニ宴会は終了だ。

 

暖かい日差しが降り注ぐ中でのピクニックの様なミニ宴会は充実した時間を与えてくれた。

 

紛れもなく『銀座十条商店街』は「惣菜天国」だった。

来年は桜の花びらが舞い落ちる下で『惣菜天国』で準備した美味しいお料理を楽しみながら2年ぶりのお花見宴会が開催できるのだろうか。

そうなる事を切に願う。

 

今回の『おじ散歩』も味わい深いものだった。

虹の彼方へおじ散歩 ~ 商店街はグルメの宝庫 ( 買い食い編 ) ~

桜のシーズン真っ盛りとなった。

例年なら花見で一杯といきたいところだが、コロナ禍の今はそうはいかない。

公園などでの花見宴会は自粛とされている。

だから当然桜の花びらを愛でながら盃をかたむけるなどはもってのほかだ。

 

しかし私はどちらかというと「花より団子」の口である。

毎年花見を楽しみにしてるのだが、主たる目的は「団子」。

もちろんお酒が欠かせない事は言うまでもない。

 

だから今年の花見は「花」と「団子」を切り離す事にした。

「花」は毎年恒例の場所で桜を楽しみながらゆったりと散策し、「団子」については花見の前後に町中(まちなか)での「買い食い」という形で宴会の代替とさせていただく。

「缶ビール」片手の買い食い散歩である。 移動しながらの飲み食いなのでコロナの心配もない。

 

という事で今回の『おじ散歩』は商店街での惣菜店巡りとなる。

目指すは『十条銀座商店街』である。

 

出発地はJR京浜東北線東十条駅にした。

 

東十条駅

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東十条駅を降り北口から歩き始める。 北口から続く道の廻りには飲食店が立ち並ぶ。

昔、何軒かお伺いしたお店があるがコロナ禍の現在どうされているのだろうか?

気になるところだ。

 

道は県道460号線に突き当たった。 ここを左折し県道460号線沿いを進んでいく。

現在この道路は2車線だが拡幅工事に入っている。

昔あったマンションや家などが全て取り壊されて更地になり綺麗に舗装されている。

この辺りの冨士信仰の対象であった『十条冨士塚』も移設工事がほぼ完了していた。

 

十条冨士塚跡

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この地には十条冨士塚があり、そこに十条冨士神社が祀られていた。

私自身十数年前にこの富士塚をのぼり神社をお参りしたことをおぼろげながら思い出した。 懐かしくもある遠い記憶だ。

江戸時代から幾多の人々が富士山を信仰の対象としこの富士塚を登りお参りされてきたのだろう。 歴史の重みを感じる。

この道路の拡幅工事が終了するのと同時に『十条冨士塚』は再びこの地に戻ってくる。

その時に再度お参りしたいものである。

 

十条冨士塚跡を超えたところに信号がある。

その交差点を右折し『演芸場通り』に入る。  細い路地の様な道だ。

この道は十条銀座商店街に続くのだが、その途中にあるのが『篠原演芸場』である。

地域に根差した大衆演劇の劇場だ。

 

篠原演芸場

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この演芸場、コロナ禍の中もどっこいしぶとく生きている!

客席数はコロナ対策のため減らしているが昼の12時と夕刻の17時からの2回公演をほぼ毎日こなしている。

結構人気の様で、贈られた祝花の裏に並べられた椅子席に公演待ちのたくさんのお年寄りが腰を掛けられていた。  結構密なのが少々心配だが・・・・。

 

この演芸場を後にすると直ぐに埼京線十条駅が現れる。

もう十条銀座商店街は目の前だ。

 

十条銀座商店街

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十条銀座商店街は十条駅前から北に延びており、約200店舗のお店で成る東京都北区では最大規模の商店街。

食料品から衣料品など様々な品物が手に入りいつも賑わっている。

グルメがもてはやされる昨今ではテレビなどでこの商店街の惣菜店が何度も紹介され、さらに人気に火が付いたようだ。

とにかく安くて美味いと評判であり『惣菜天国』の商店街といっても過言ではないだろう。

 

さあ、買い食い行脚の開始である。

まずは入り口近くにある名店から攻略していく。

 

ミートデリカ塩家

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トップバッターは『ミートデリカ塩家』。

「とんかつ」や「コロッケ」などの肉系の揚げ物と総菜などを中心に販売するお店だ。

ここで購入したのは「ミンチカツ」 @120。

食べ歩いていく旨を伝えると食べやすい様に紙袋に入れてくれた。

ソースをつけていただく事もできるが、そのものの味を楽しみたいのでそのままでいただいた。

揚げたてのミンチカツは衣もサクサクで肉の旨味が溢れ出る。

評判通りの美味さだ。

 

商店街を進んでいく。

11時前だが結構人通りが多い。 やはり人気の商店街である。

 

だるまや

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一軒目の『ミートデリカ塩家』から少し行ったところで甘味処を見つけた。

『だるまや』である。 ここは創業昭和22年の老舗。 テレビでも何度も紹介されている有名店だ。

10時のおやつには遅きに失するかもしれないが、ここを外す訳にはいかない。

海苔で巻かれた「磯部だんご」 @140 を購入する。

早速店頭でいただく事にした。

醤油の旨味と海苔の風味、そして団子のもっちりした食感が一体となってやってくる。

やはり日本人には和菓子がしっくりくるようだ。  美味い。

 

ここでちょっとした問題に気が付いた。

私自身が皆さんの迷惑になっているようだ。

ここ十条銀座商店街は人気の商店街で人通りが多い。 時間帯からもお昼の食材を購入する方々がお店の廻りに群がる様に集まってこられる。

悠長に商店街で立ち食いをしているのは邪魔な存在でしかない。

いわんや「缶ビール」片手に立ち食いなどはもってのほかである。

 

しかしこの後の惣菜店の食材は「缶ビール」なしではありえない物ばかり。

 

という事で商店街内での買い食いはあきらめ、作戦を変更する事にした。

目的の惣菜店を廻りながら総菜を買い出し、公園など人の邪魔にならない場所で飲み食いするのだ。

これなら皆さんに迷惑をおかけする事はない。

 

買い出し作戦の開始である。

この後の模様は次回のおじ散歩で紹介させていただく事にする。

 

虹の彼方へおじ散歩 ~ 日本一長い参道を行く (大宮氷川神社 信心のちグルメ) ~

大宮氷川神社の参拝はいよいよ大詰めを迎えた。

拝殿へと向かっていく。

 

大宮氷川神社は凡そ2400年前に第5代考昭天皇の時代に創建されたと伝承されている。

ご祭神は「須佐之男命」、「稲田姫命」、「大己貴命」の三神。

第12代景行天皇の時代に武蔵国造一族となったと云われている出雲系の氏族がこの地に移住し、上記の三神が出雲の家族神として祀られたのだ。

このご祭神へのお参りまでもう少しである。

 

神橋を渡り櫻門にたどり着いた。

この先は舞殿、拝殿、本殿と続いていく。

 

櫻門

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朱塗りに塗られた櫻門は昭和15年築。

この朱色(オレンジ)はサッカーの『大宮アルディージャ』のクラブカラーに通づる。

この色からとったかどうかは定かではないが・・・・。

 

強い結界のこの櫻門をくぐると舞殿がその姿を見せる。

 

舞殿

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舞殿の美しい姿に目を奪われた。  その向こうには拝殿が厳かに控えている。

関東では珍しいこの舞殿の読み方は「ぶでん」。

神社によって読み方は違うらしく、例えば京都の下賀茂神社では「まいどの」と読むらしい。

 

ここは元々例祭で「東遊」を奉納するために建立されたもの。

可能であるならそんな美しい舞を目にしたいものである。

 

いよいよ拝殿で参拝だ。

学生達が一列に並びお参りをしている。

もし彼らが(彼女らが)受験生なら志望校との縁結びをお願いしてるのだろう。

 

拝殿

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須佐之男命」と「稲田姫命」は日本神話で最も仲睦まじい夫婦神。

又、「大己貴命」は須佐之男命の六世の子孫であり、大地を象徴する縁結び・協調・国造りの男神

だからここは結婚運、家庭運をもたらす縁結びにご利益があるのはもちろんの事、仕事やお金、それに人間関係などありとあらゆるご縁を結ぶ縁結びの神社なのだ。

 

心して参拝しよう。

普段、神社にはほとんど縁のない「にわか信心」の私だが、神様は願いを叶えてくださるのだろうか?

聴いていただけると信じ、いくつものお願いを唱え深く拝礼させていただいた。

 

さあ、拝殿を後にしよう。

 

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ほとんどの方が櫻門をでると神橋を渡り三之鳥居への道をたどるが、神橋を渡らずに櫻門沿いに右方向を目指して欲しい。

実はここに大宮氷川神社最大のパワースポットがあるのだ。

 

そこは『蛇の池』。

 

蛇の池

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櫻門に沿って進んで石畳をいくと右手に『蛇の池』入り口が見えてくる。

皆さんここを見落としてしまう。 残念なことだ。

 

古来から蛇は水神の化身とされ祭神の須佐之男命がヤマタノオロチを退治した伝承から水を治める神とされている。

この『蛇の池』はその神域より名付けられ、見沼の水源の一つで現在でも地中深くから湧き出ている。この神秘的な湧水があったからこそ氷川神社がここに鎮座したとも云われている。

いわば氷川神社発祥の地だ。

 

必ずお参りしなければならない最大のパワースポットなのだ。

ここでパワーをいただいた後いよいよ帰路に就く。

 

日本一長い参道

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三之鳥居を抜け再び日本一長い参道を戻っていく。

 

往路は色々なものを見分したり寄道をしてきたので非常に遠く長く感じた。

しかし帰路の参道は短く感じる。

あっという間に『弐之鳥居』を抜け『壱之鳥居』に近づいた。

もう参道入り口の『壱之鳥居』まで約100mぐらいのところまで来ている。

 

参道を分断ずる大通りで信号待ちとなった。

その大通りの向こう側に派手な装飾を纏ったお店が目に飛び込んできた。

 

駕籠休み

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『駕籠休み』という手打ちうどんのお店だ。

食べログの『うどんEAST100名店』に選ばれた人気店である。

常に行列のできるお店だが、平日の11時30分頃なので行列はない。

ランチはこの店に決定だ。

 

早速入店する。  行列はなかったが店内は満席。  私より以降のお客は待つ事になる。

ここは『武蔵野うどん』のお店。

メインのメニューは「肉汁うどん」。 うどんの量は「小盛り」「並盛」「大盛り」「特盛」から選ぶ事が出来る。 並盛でも400gあるらしい。

 

選んだメニューは限定商品の「豪麺 並盛」@880 だ。

何でも店主がこだわりにこだわって作り上げた自慢の麺を使ったメニューらしい。

「掛け麺」か「つけ麺」が選べる。  「つけ麺」にした。

 

豪麺

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20分程度で運ばれてきた。

見た眼はラーメンのつけ麺のよう。

つけ汁の中には野菜などの具材と共に叉焼も。 茹で卵も別添えである。 やはりラーメンみたいだ。

 

早速いただく。

 

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麺は腰があり小麦の香りを強く感じる。 食感もよくもちもち感もある。

通常の武蔵野うどんより食べやすいかもしれない。

この麺は北海道、岩手、群馬、埼玉、長野、この五つの産地の小麦をブレンドして作られている。

ご主人自慢の麺だけあって実に美味い。

 

つけ汁も麺に負けていない。  ガツンとくるお味だ。

肉の旨味と魚介系の旨味が濃厚なコンビネーションを奏でる。 

魚介系のガッツリラーメンをいただいている錯覚にも陥る。 

分厚い肉もとろとろの叉焼の様で食べ応えも充分。

 

麺の量400gはやや多めかと思っていたが、あっという間になくなってしまった。

これなら大盛りでも充分いける。

いや大盛りぐらいにしないと麺を充分に楽しめないかもしれない。

そう思うぐらい美味かった。

さすが「うどんEAST100名店」に選ばれただけある。

 

支払いを済ませ店の外に出て驚いた。

10数名の行列が出来ている。 さすが人気店。 早い時間の訪問でよかった。

 

あと少し歩けば『壱之鳥居』を抜けてさいたま新都心駅に到着する。

おじ散歩の終了だ。

歴史ある神社とその参道、そして『信心』と『参道グルメ』。 充分楽しめた。

 

今回のおじ散歩もなかなか味わい深いものだった。

 

虹の彼方へおじ散歩 ~ 日本一長い参道を行く (本殿までは遠かった・・・) ~

身内にちょっと心配なことが幾つか重なり・・・・。

普段は信仰心などほとんどなく、神社を参拝するのは正月に近くの氏神様に行く程度なのだが、こんな時は神頼みとばかりにご利益がありそうな神社をお参りする事にした。

 

目指すは、さいたま新都心を起点に直線では日本一長い参道を持つ『大宮氷川神社』。 荒川流域にある約280の『氷川神社』の総本宮だ。

という事で今回の『おじ散歩』は直線距離にして約2Km、境内での移動距離も含めると往復で約5Kmの行程となる。

 

出発地点はJRさいたま新都心駅

 

さいたま新都心駅

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さいたま新都心には『さいたまスーパーアリーナ』やショッピングセンター『コクーン』など大きな施設が存在する。

10年後の2031年には『さいたま市役所』もこの地に移転予定だ。

さいたま市の中核都市として発展していくのだろう。

 

ここから徒歩数分の所に大宮氷川神社へ通ずる参道の入り口がある。

 

氷川神社『一之鳥居』

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氷川神社参道入り口の『一之鳥居』はかって宿場町(大宮宿)だった旧中山道の分岐点にある。

ここからまっすぐ約2Kmに及ぶのが直線では日本一長い参道。 両脇には欅並木が整然と並ぶ。

さあ、『おじ散歩』の始まりだ。

 

2Kmの参道

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参道は真っ直ぐどこまでも伸びながらその姿を変えていく。

一の鳥居を入った直後の参道は自動車の走行も可能な道路であったが、途中からは歩行者専用の道となる。

さらに歩を進めると参道を取り巻くようにして遊歩道も現れる。

高層ビルと木陰が映る岩が印象的な遊歩道の組み合わせは何とも味わい深い。

 

この参道の廻りにはいくつかのお店が点在し、参拝者の憩いの場となっている。

お洒落なカフェやレストランなど様々。 ここ数年で出来た新しい店が多いのも特徴だ。

そんな中に昔から営業している店に出会った。

 

氷川だんご屋

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そのお店は『氷川だんご屋』。 食事もできる甘味処だ。 お店は昔から営業しているが昨年この地に移転されたらしい。 だから店舗は新店である。

真新しい店舗は清潔ですがすがしい。 だが、だんご屋のイメージが湧きづらいのも事実だ。

ここはテイクアウトはもちろんの事、店頭横のベンチでいただく事も出来るし、お店2階の食事処で甘味や食事を楽しむ事も出来る。

 

昼ご飯にはまだ早いので「氷川焼だんご」を少しいただく事にする。

 

氷川焼だんご

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購入したのは氷川焼だんごのミックス(2本入り)である。

価格は税込みで200円。

「のり付き」と「しょうゆ」のミックスだ。 この組み合わせは自由である。

「のり付き」2本でも、「しょうゆ」2本でも構わない。 値段は同じである。

 

醤油の香ばしさとお米の食感がいい。 10時のおやつなので2本ぐらいが適量だ。

珈琲やワッフルなどお洒落なものもいいが、やはり参道にはだんごが似合う。

 

休憩後再び参道を進む。

本殿はもう直ぐだ。

 

三之鳥居

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三之鳥居が見えてきた。 ここを超えればいよいよ神域となる境内である。

どちらかというと無神論者に近い私でも身が引き締まる思いになる。

 

氷川神社の境内には本殿を囲むようにいくつもの神社がたっている。

『稲荷神社』、『松尾神社』、『門客人神社』など7社だ。

全てをお参りしていると時間がかかり過ぎるので、その中からパワースポットと思しきところ一社を私なりに選択し参拝させていただいく事にした。

 

そこは『宗像神社』だ。

 

宗像神社

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宗像神社は須佐之男命の娘たち三女神がまつられた神社。

神の棲む見沼の名残、神池に鎮座している。 龍神様がいらっしゃるその池は、済んだ池ではないが、水のエネルギーが清清しい浄化スポット。 

この神社からは澄んだパワーがいただける。

 

ここでパワーをいただいた後いよいよ本殿を参拝する。

神橋の向こうに見えるのは朱塗りの美しい桜門。 ここは空気が変わる強い結界となっている。

 

神橋

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橋も昔から結界と言われているので 、ここを渡ると空気がガラリと変わるのかもしれない。

神橋の先には桜門、舞殿、拝殿、本殿と一直線上に並ぶ。

神様と一直線でつながるのだ。 だからこの橋は心して渡らないといけない。

身を正しながら橋を渡る。

いよいよ本殿に参拝だ。

 

ここまでの道のりはかなり長かった。 1時間近くかかったのではないだろうか?

 

このご報告も一度に長くなり過ぎても読みづらくなると思われるので、この後の参拝から復路については次回とさせていただきたい。