前負荷と後負荷って何?
ここでは、心臓の前負荷と後負荷についてお話しします。
1.「前負荷」って何?
「前負荷(ぜんふか)」とは、「心臓が収縮する前に、心臓にかかる負荷」のことです。「容量負荷」とも言います。
体中を巡った血液は静脈血となって心臓の右心房に帰ってきます。
右心房に静脈血がたくさん帰ってくれば、その分収縮期直前に心臓に溜まっている血液は増えます。
前負荷の「前」とは、分かりやすく言うと「心臓収縮期の前」という意味です。
2.「後負荷」って何?
「後負荷(こうふか)」とは、「心臓が収縮した後に、心臓にかかる負荷」のことです。「圧負荷」とも言います。
心臓が血液を送る先である大動脈の抵抗が大きくなれば、その分心臓はより強い力で収縮しなければなりません。
後負荷の「後」とは、分かりやすく言うと「心臓収縮期の後」という意味です。