力率の改善

進相コンデンサ 第1種電気工事士

今回は力率の改善について学習していきます。

力率の改善

力率はなぜ改善しなければいけないのか

交流回路に電動機や変圧器の巻線のようにコイルがあると、電流の位相が遅れて力率が悪くなります。

負荷の力率が悪くなると、線路電流が増えるため、以下のような弊害が生じます。



①線路電流が増えるために、電圧降下が増える

②無効電力が増えるために、電力損失が増える

③電流増加を補うために、発電機や変圧器の設備容量を増やす必要が生じる

④結果として電気料金がかさむ

これらを改善するために、負荷に並列に進相用コンデンサを入れて、遅れ電流を進めて力率の値を1に近づけます。つまり、力率が改善されると、少ない電流で動作できるようになるのです。

進相コンデンサの働き

力率改善に必要なコンデンサの静電容量

無効電力Q[kvar]の負荷に、容量Qc[kvar]の進相コンデンサを並列に接続すると、力率は改善されます。

 

まとめ

今回は力率の改善について学習しました。第1種電気工事士の試験には必須の項目となりますのでよく理解しておきましょう!!



第1種電気工事士の技能試験に必要な工具、筆記試験の参考になる本

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