検問だけじゃない!交通課の仕事とは?魅力・やりがい【警察官の本音】

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学生ゆうと

警察署の交通課ってどんな仕事をしているの?
交通検問で嫌われるイメージだけど、やりがいはある?

交通課を希望して警察官を目指している あなた!『交通課』と言えば『検問』『取り締まり』というイメージですよね。

でも、検問や取り締まりだけではありません。さまざまな仕事があり、それぞれやりがいがあります。

交通課 全体の大きな目標は『交通事故の抑止』です。みんなが同じ目標に向けて戦うことで、一体感が生まれます。

交通課の主な係は4つ

  • 交通取締係
  • 交通安全教育係
  • 交通規制係
  • 交通捜査係

普段どんな仕事を、どう思いながらやっているのかを解説します。

😊この記事で解決できるお悩み
  • 警察署の交通課は、どんな仕事をしているのかが分かる
  • 交通警察官は、何をやりがいに感じているのかが分かる
目次

交通取り締まり係のやりがい

交通取締係は、交通違反を検挙する係です。切符を切るのが本職です。嫌がられる仕事と思われがちですが、意外とやりがいがあります

ただ、毎日検問をしている訳ではなく、切符で否認する人に対する捜査なども行います。

切符を作成中の警察官の心境

交通切符を作成中の警察官は、よく文句を言われます

よくある文句
  • 他にも違反者はいるよ!
  • 他にもっと捕まえなきゃいけない犯罪あるだろ!
  • 弱い者をいじめて楽しいのかい?
  • ろくな死に方しないよ!

こんなことは日常茶飯事です。

でも、おおかたの警察官は、心の中で

  • 切符を切られたことで次から気を付けて
  • そして悲惨な事故を起こさないで

と願っています。

チャイルドシート不装着違反なんかの場合は、赤ちゃんに、

  • これできちんと付けてもらえて良かったね
  • 万が一、事故に遭っても助かるね

と心で呟いています。

すると、あら不思議!

文句を言われても腹が立たないんです。

こうやって、

  • 交通事故を1件でも減らすことができた
  • 事故が起きても怪我が軽減できた

と思うと、すごくやりがいを感じます。

白バイは憧れの的

白バイの乗務員は、交通取り締まりのプロ集団です。

いつの世も、白バイは憧れの的。

毎年、たくさんの希望者が志願します。

 

白バイ隊員に興味のある方は、こちらをご覧ください。
》白バイ隊員の魅力・やりがい

白バイ隊員を目指している方は、こちらを参考にしてください。
》白バイ隊員になるには 6つのステップ

 

交通取締りによって交通事故は減るのか

  • 交通取り締まりを強化すると、交通事故が減少する

というのは、交通課で勤務していると、肌で感じます。

一見、無関係のように思いがちですが、実はかなり影響があります。

様々な研究からも、その成果は証明されています。

>>警察庁ホームページ~交通取締りと交通事故の関係 はこちら

交通安全教育係は女性警察官のやりがい・人気の的

警察署単位では、交通企画係といいますが、交通安全教育は、特に女性警察官に人気です。

高齢者や子どもなど、交通弱者と言われる人を、交通事故から守るのが仕事です。

交通安全教育とは

  • 高齢者教室
  • こども教室

などを通じて、交通事故を防止する活動です。

教室と言ってもいろいろな形態があり、

  • フリップ・腹話術を使って語りかける教室
  • 踊り・音楽・人形劇を活用した物語仕立ての教室
  • ミニチュア道路・映像装置を使った、参加実戦型の教室

などがありますが、その基本は、楽しく覚えてもらうことにあります。

それぞれの教室

交通安全教室は、講師によって、全く違う特色を持った教室です。

なので、交通安全教育をする側の警察官は、自分の得意を行かせる場なんです。

  • 話が得意な人の面白い講話
  • 絵が得意な人がフリップを利用しての教室
  • パソコンが得意な人がパワーポイントを利用しての教室
  • 音楽や踊りが得意な人が、リズムを活用しての教室
  • 劇が得意な人が、人形劇を活用しての教室

など、自分の得意をアレンジして、楽しい教室をつくりあげることができます。

こうしてつくりあげた教室で、高齢者や子どもたちからお礼を言われると、この上ないやりがいを感じます。

また、こうして交通安全に親しんだ子どもたちが、成長することに、やりがいを感じます。

》大阪府警察 交通安全対策班の活動内容はこちら

交通規制係のやりがい

交通規制は、交通標識などによって、

  • 最高速度
  • 一旦停止
  • 通行禁止
  • 一方通行
  • 駐車禁止

などの交通規制が決められていますが、これらの規制を決めるのが交通規制係の仕事です。

交通規制は、市民に嫌がられることが多いですが、善良な市民からは、「もっと規制してほしい」との要望がたくさんあがります。

どんな場所を規制するのか

例えば、こんなところを規制します!

  • 歩道が無い細い道だから、40km/h以下でなきゃ歩行者が危険だ
  • 交差点の見通しが悪く、過去に事故も起きているから、一旦停止しないと危険だ
  • 小学生の通学路で細い道だから、朝の登校時は通行禁止にしないと危険だ

こう考えると、善良なあなたは、規制が必要なことが分かりますね。

自分が考えた施策によって、交通事故の数が目に見えて減少することがあります。

このときは、交通規制の仕事に携わることができて良かったと、やりがいを感じた瞬間でした!

 

交通事故が減少した実例については、こちらの記事を参考にしてください。
》【実例】交通規制係の仕事で交通事故が激減!警察官のやりがい・魅力

交通捜査係のやりがい

交通捜査係は、文字通り、交通版の捜査員です。
普段は交通事故事件の実況見分・取り調べなどの捜査に従事しています。

交通捜査とは

交通事故の捜査をする係です。

主に捜査するのは、こんな事件です。

  • ひき逃げ事件の捜査
  • 死亡事故の捜査
  • 人身事故の捜査
  • 飲酒運転による事故の捜査

遺族からの感謝

死亡ひき逃げ事件は、特に被害者の処罰感情が強いです。

交通事故は突然やってきます。

病気とは違い、ついさっきまで健康に生きていた方が、交通事故によって亡くなり、しかも行為者が逃走していると言う状況です。

遺族感情は爆発寸前です。

だからこそ、捕まえられなかった時のプレッシャーは半端ありません。

捜査員はみんな、
被害者のため、遺族のため、どうにかして犯人を捕まえたいという一心で、必死で捜査をしています。

だからこそ、捕まえたときの遺族からの感謝は、とても大きく、その分、やりがいも大きなものです。

まとめ

  • 交通取締係のやりがい
    自分の取締りにより、交通事故件数が減ること
  • 交通安全教育係のやりがい
    自分が考えた教室で、感謝され、交通安全意識が高まること
  • 交通規制係のやりがい
    自分の規制で、目に見えて交通事故が減ること
  • 交通捜査係のやりがい
    捜査により、遺族などから感謝されること

交通課のやりがいも多種多様です。
一度、交通課のドアをノックしてみませんか?

 

交通課以外の他部門に興味のある方は、こちらの記事を参考にしてください。
》警察官の仕事の種類8部門とやりがい

 

もーやん

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もーやん
こんにちは!
この記事を書いた「もーやん」です。
刑事25年以上を経験した警察官です。
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