脚を固く閉じて座るのはどんな心理の表れか?

こんにちは。コミュテラスの西垣です。
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初対面の人など
まだあまりよく知らない人と会話をする時に

相手の座っている姿勢やしぐさなどから
その人の性格や心理状態などを
読み取ったりしますよね。

特に座っている時の脚のしぐさには
その人の心理状態がよく表れているので、

相手に対して
どのように接するのが良いかを判断するのに
とても役立ったりします。

そこで、このページでは
「脚を固く閉じて座るしぐさ」をテーマに、

そうしたしぐさを見せている人には
どのような態度で接するのが良いかを
考えてみようと思います。

さっそく見ていきましょう。

脚を固く閉じて座る人の心理

「足のしぐさで心理が分かる」のページでも
触れていますが、

両脚を固く閉じて座るのは
「緊張」や「警戒」を表すしぐさとして
行動心理学ではよく知られています。

もっとも、女性の場合は
もともと脚を閉じて座る人が多いので
それだけでは判断がしづらく、

手を置いている位置や動きなど
他のしぐさと併せて判断する必要が
ありますが、

一般的に男性は
両脚をぴったりと閉じて座る人は稀で、
脚を開いて座る傾向がありますので

男性が脚を固く閉じて座っている場合は
緊張していたり警戒している可能性が高いと
判断できます。

どのような態度で接するべきか?

このように脚を固く閉じて座るのは
緊張や警戒心を抱いていることの表れと
考えられるわけですが、

私は長年、人事関連の仕事をしていたので、
こうした座り方をしている方に
お目にかかる機会がよくありました。

新卒の採用面接では
両脚を固く閉じて座っている学生さんを
よく見ましたし、

それ以外の場面でも、社内でのトラブルや
悩みを相談しに来られた方に
こうした座り方をされる方がいました。

たとえば、ある男性社員は
「ご相談したいことがありまして…」と
切り出してきたものの、

話しづらそうに口ごもりながら
脚を固く閉じて座っていました。

緊張している様子が窺えたので、
私は男性社員をリラックスさせるために
コーヒーを2つ取ってきて少し雑談をし、

表情が少し和んだところで
私に対する警戒心を解いてもらうために

「ここで話した内容は
絶対に口外しないので安心してください」と
男性社員に約束しました。

すると、その男性社員は
上司からのパワハラに悩んでいることを
打ち明けてくれました。

会社でパワハラの相談をするのって、
とても勇気の要る行動ですよね。

労基署の相談窓口のように
社外の人に相談するのならまだしも、

人事部とはいえ、社内の人間に
上司からパワハラを受けていることを
相談するということは

そのことが上司の耳に入ってしまった場合、
それまでよりも更に酷い状況になってしまう
リスクがありますから、

本当に秘密が守られるのか警戒しますし、
不安を感じたり緊張したりするのは
当然だと思います。

このように、脚を固く閉じて座るのは
緊張や警戒心を抱いていることの表れである
可能性が高いので、

こうした座り方をしている人がいたら、
緊張をほぐして警戒心を解いてもらえるよう
温かい対応を心がけ、

安心して、リラックスした気分で
話ができる環境を作ることが大切です。

以上、脚を固く閉じて座るしぐさについて
いろいろとお話ししてきました。

今回の記事はちょっと自画自賛というか、
手前味噌な内容になってしまい恐縮ですが、

私自身、いろいろな失敗をしながら
少しずつコミュニケーションスキルを培って
ようやく人の心を察した行動が
取れるようになりました。

私の人事部での体験を例に挙げて書いたので
他の仕事をされているや学生さんには
今一ピンと来づらかったかもしれませんが、
何らかのご参考になれば幸いです。