子どもの事をなんでも把握したがり、そして自分の思い通りにさせようとする過干渉タイプの毒親。
- 大人になっても干渉してくるけど、もしかして毒親?
- 家にいるのがしんどい。自分の親はおかしい気がする…
- 自分の意見を聞いてもらえなくて、つらい…
虐待やネグレクトをする毒親と違い、過干渉な毒親は、表面上いい親に見えていることも多いので気づきにくいことがあります。
私の毒母も過干渉ですが、私が30歳すぎまで気づけませんでした。すごく生きづらかったにも関わらず。
本記事の内容
- 過干渉タイプの毒親の特徴7つ
- 過干渉な毒親の問題点
体験談をもとにご紹介していきます。
過干渉な毒親の特徴7つ
過干渉タイプの他に、虐待やネグレクトをする毒親の特徴を併せもっている人もいます。
文句や悪口ばかり言っている
自分の考えが正しいと思っている毒親は、自分の意見と違うことをしている人をとにかく非難したがります。それが子どもでも他人でも同じです。
毒親自身も自己肯定感が低いです。自分に自信がないからこそ、人より優れていると思いたくて、人の悪口を言っている印象です。
文句ばかり言われるので、子どもも自己肯定感が低くなります。
子どもを自分の所有物だと思っている
自分の所有物だから、自分が管理していないとダメ。だからなんでも干渉してきます。子どもが自分から離れそうだとわかると、この過干渉はもっとひどくなります。
不安なんでしょうね。徹底的に管理しようとします。
親と子は別の人間だと理解できない
親と子どもは別の人間です。これが理解できていないのが毒親です。
子どもが小さいうちは、親があれこれ口出しすることもあります。普通の親なら、子どもの成長に合わせて対応の仕方を変えていきますが、毒親は違います。大人になっても自分の考えを押し付けてきます。
毒親は子どもには子どもの考えがあること、子どもの人生があることは理解できません。子どもの人生を使って、自分の人生をやり直してるつもりなんでしょうかね。
子どもを手放したくない
過干渉タイプの毒親は、子どもを所有物だと思っているので手放したくないのです。
毒親は子どものことをこのように思っています。
- 自分のよき理解者
- この子には自分がいないとダメ
- 〈良い子に育てた私はすごい母親〉という自分の価値を上げてくれる存在
実際は全て逆です。よき理解者なのではなく、毒親の考えが正しいと植え付けた結果。
子どもに自分が必要なのではなく、子どもが自分の価値をあげてくれるから毒親にとって必要なだけ。
子どもはきちんと自立しているのに、それを邪魔するのが過干渉タイプの毒親です。
自分と違う考えを持つことを認めない
子どもが自分に従順な間は、比較的普通の親です。子どもが自分と違う意見を持った途端、豹変します。
「好きにすればいい」
「勝手にすればいい」
「でも失敗しても知らない」
などの脅し文句を使い、罪悪感で自分の意見を言えないようにします。そして100%自分が悪くても謝ることはありません。
最終的には「親に逆らったお前が悪い」と言い、自分の意見を言った私が悪いと洗脳されてしまいます。
常に誰かに干渉していたい
私の母を見てて思うことは、干渉する相手は子どもじゃなくてもいいということ。
母に彼氏がいたときは、私への干渉がほとんどなくなりました。だから仲良くいられた時間もあったんだと思います。
彼氏と別れたあとから過干渉がひどかった気がします。そして私が離れようと察知した母の過干渉はさらにひどくなりました。
私と連絡を絶ったあとは、次のターゲットは母の妹になったようです。
毒親は孤独が怖い人間なんだと思います。常に誰かに依存し、干渉していたい生き物なんでしょう。
毒親の親も毒親
私の母は、女好きの父と朝から晩まで酒を飲んでる母に育てられています。毒親が毒親を作ると私は思っています。
「お母さんもばーちゃんと同じことを言ってる」
と一度母に言ったことがあります。
なりたくなかった母親と同じになってしまっていることに気づいたはずです。母はそこで逆ギレしました。図星だったのでしょうね。
そこで自分を見つめ直すことができれば、娘と孫に囲まれ楽しい生活ができていたはず。自分の非を認められないって可哀想だなと思います。
過干渉タイプの毒親の問題点
過干渉タイプは、他のタイプに比べて気づきにくいことが問題になります。
常に自分を責めて、生きづらさを感じているのは毒親のせいだと気付けない。長い間、苦しみ続けている場合が多いのです。
仮に気づいたとしても、罪悪感を刺激して、自分から離れないように仕向けている毒親から距離を置くには、強い意志が必要になります。自分の意志を持たず生きてきた私たちにはかなりの高い壁になるでしょう。
毒親だと気付きにくい理由
私の中で、過干渉タイプはDVやモラハラ夫と同じ性質を持っていると思っています。
子どもを支配し、罵り、時には手をあげる毒親。
過干渉な毒親は真面目に子どものことを思ってやっているつもりだから厄介です。
- あなたの為を思って言っている
- あなたのことが大事だから…
などと、怒ったあとには優しい言葉をかけてくることもあるのです。DVやモラハラと同じだと思いませんか?
この言葉を聞いた子どもは、
- お母さんは私の事を考えてくれる優しい人なんだ
- 普段は優しいけど、私が悪いからお母さんは怒っているんだ
- お母さんを怒らせた私が悪いんだ
と、DV被害者と同じ思考回路になっていき、洗脳されていきます。
一方的に虐待する毒親と違って、毒親だと気づきにくくなるのです。
実際、私も30歳過ぎるまで気づきませんでした。解毒された今となっては、なぜ気づかなかったかわからないくらい、ヒドイ生活をしていたのに。
そして気づかず共依存になっていくのです。
➩もしかして共依存かも?毒親が過干渉タイプは要注意
私が母が毒親と気づいたきっかけの時の話です。興味があればあわせてどうぞ。
→毒親と縁を切る理由|毒親との日記帳
毒親に愛情はあるのか?
先に結論を言うと、私は〈愛情はない〉と思っています。
毒親は子どものことを思っているから、何をしても許されると思っているし、それが正しい愛だと思っている。
そしてそう言われて育っているから、子どももそれが愛情だと思ってしまう。
毒親本人は、支配することを愛情だと勘違いしているだけでしょう。
でも解毒された今は、それのどこが愛情なんだ?と思います。
よく無償の愛と言いますが、毒親にはそれがありません。必ず見返りを求めてきます。
ここまで育ててやったんだから、こうしてもらうのは当たり前。
こんなに色々してやっているんだから、感謝しろ。
それが愛情だと思えません。
私も親になりましたが、自分が産みたくて産んだ子どもに「育ててやった」と言える神経が理解できません。育てることが親の義務だし、子どもがやりたいことはできる範囲でやらせてあげたい。親のことなんて気にしないで、自由にやりたいことをやってほしいと思います。
でも毒親は子どものことなんて何も考えていません。
そこに愛情があるとは思えますか?
親が過干渉かと思ったら
「もしかして、自分の親が過干渉?」
と思ったら、まずはよく観察しましょう。
そして嫌なことを伝えてみましょう。
伝えた結果、
- 反省してくれる→普通の親
- 逆ギレする→毒親
親がどちらのタイプか確認してみましょう。反省してくれているなら、本当にただあなたのことを思って口出ししているだけです。話し合うだけで解決できるはず。
逆ギレされた場合は話し合うことはほとんど不可能です。自分は悪くない、お前が悪いしか言われないでしょう。
過干渉の毒親は子どもの為を思ってやっているつもりなのです。何を言っても否定されたと思い、話になりません。被害妄想がすごすぎるのです。
過干渉がつらくなったら
過干渉はどんどんヒドくなっていくと思います。
過干渉がつらくなったら、
- 反抗してみる
- 距離を置いてみる
- 縁を切る
子どもが自分から離れそうになると、さらに過干渉はひどくなっていきます。
私は耐えられなくなり、縁を切りました。
最後は顔すら見られないくらい、拒絶反応が出てしまいました。
毒親は、罪悪感を刺激してきます。でも辛いなら、罪悪感なんて振り払って逃げてしまいましょう。
だって親は自分のことしか考えていないのだから、子どもも自分のことだけ考えればいいのです。
まとめ
過干渉な毒親の特徴をまとめてみました。
毒親は他のタイプを併せ持っている人もいるし、必ずすべてが当てはまるわけではありません。
全てが当てはまらなくても、あなたがツライ思いをしていれば毒親の可能性が高いです。
限界がくるまえに、ため込まず誰かに相談してみましょう。
自分の視野が狭くなっていることに気づけると、行動を起こす勇気が出てきます。
もし話し相手がいない、知り合いには話したくないという場合は、厚生労働省の相談窓口を頼ってみましょう。
厚生労働省・SNS相談
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