ヤフオクをする無職

相変わらずヤフオクをしている。このブログは日々の振り返りと自省のために始めたものであるが、ここのところヤフオクしかしていないので、ヤフオクの話でも書きたいと思う。

 

もともと今回のヤフオク熱は本日までのキャンペーンに間に合わせるためであったところ、出品はとりあえずミッションコンプリートである。ただし、そういう目で見ると出品できそうな品はまだまだいくらでもある。考えてみると、今の状況は「そのうち暇なときにでも」がついにやってきたということではあるので、少しづつ対応していきたいと感じている。

 

さて、ヤフオク出品はすばらしい。何しろ部屋のガラクタが減るし、代わりに現金が増える。

 

しかし罠もある。入札の誘惑である。

 

私・無職は基本的にケチであり、気に入らなかったら再放流でモトが取れることを細かく計算してからしか入札しない。そのためそれ自体は衝動買いであっても無駄遣いではないのだが、本質的でないことに時間を使い神経をすり減らしている感がある。

 

なんだろう、オンライン対戦ゲームをやめようと決めてもまた手を出してしまうような感覚である。ハマったことがないのでわからないが、ソシャゲ依存症がいちばん近いのかもしれない。金を取られるわけではないので、いくらかマシではあるのだが……

 

ヤフオクのシステムがまた凶悪で、数日に渡る出品でも価格が決まるのは最後の1時間くらい、もっと言えば最後の数分である。自動延長設定にかかわらずギリギリに入札されることもあるので最後まで気は抜けない。詳しくない人が出した掘り出し物を狙っていたら同じ狙いの人が競り合って相場を超えていたり、その横でストア出品が安く終わっていたり……

 

まあこれは魅力といえば魅力なのかもしれないし、金銭的には助けられてきたけど、やっぱりなんだか荒んだ人生をさらに荒廃させている感じがあるんだよなあ。

 

ヤフオクにはなぜ依存性があるのか

無職は他にPayPayフリマもやっているが、のめりこんではいない。せいぜい日に1・2回、5分程度チェックする程度である。なぜヤフオクばかりがこうも依存性があるのだろうか。

 

まずはなにより、相場が安いことだろう。即決のみ・原則個人のみのフリマアプリでは相場無視の掘り出し物もあるが、かなり稀である。フリマアプリでは一般的に相場が明確である。これは、検索したときにデフォルトで終了した出品も混ぜて表示されることや、説明文も全文検索されることが関係していると思われる。競り方式・業者も多いヤフオクでは掘り出し物こそ少ないが、相場は需給バランスに敏感に反応する。長期的な相場より大幅に安く手に入ることは少なくない。

 

次に、潤沢な供給である。ヤフオクには(税務関係が怪しいような出品者を含め)業者が多いため、多種多様な出品がある。そのぶん、自分のニーズに合致したものが見つけやすいことになる。たとえば故障品等状態の悪い品を狙いこむことで、相場よりさらに安く手に入れられるようになる。

 

頻繁に出されるクーポンのやや複雑なシステムも魅力と言えるかもしれない。使い方によってはかなり大きな効果を発揮する場合があり、そういうことを考える作業が嫌いでない人にとっては、よい手すさびになってしまう。

 

そしてなにより、先述した競り方式の特性である。不確定要素が多いため、オークション終了までの長時間にわたって結論がでない懸案事項が生じることになる。これが多く積み重なることにより、ヤフオクの存在が頭から離れなくなってしまう。ヤフオクでは説明文が長くなる傾向にあり、出品数自体も多いため、全ての出品の説明文を読むことは現実的でない。そこで終了直前の形勢をチェックして検討する必要があるが、これも時間の浪費につながる。

 

ヤフオクとの付き合い方

それでは、ヤフオクを最小の労力で楽しむにはどうしたらよいか。結論はシンプルである。

 

高値更新通知はオフにしておき、本当に欲しい出品にだけ出せる金額(通常は相場よりいくらか安い金額)で入札し、その後はウォッチリストを見ないことである。

 

ヤフオクには自動再入札機能があり、指定した範囲で自動で再入札をしてくれる。もちろん、指定した金額より少し上乗せした金額で落札されてしまうことが多く生じるが、出物の多さがヤフオクの魅力である。よほど珍しいものでなければ、また次に期待すれば良い。

 

ただし、説明をよく見ず手当たりしだいに入札することはお勧めしない。タイトルや「状態」にかかわらず致命的な問題がある場合も多いからである。説明文のみならず写真もよく見る必要がある。これは必ずしも規約違反ではないので、それなりに評価のよい業者でも問題点を目立たないようにしか書いていない場合がある。

 

ヤフオクはすっぱりとやめ、フリマアプリに移ることも検討に値する。

 

特にPayPayフリマは柔軟な検索演算子などヤフオクの良い点を残しつつ先述した難点の多くが解消されており、同時出品機能があるため文化的にはヤフオクの影響が強く、比較的治安がよい。移行先としては悪くないだろう。

 

……でもまあ、それができれば困らないんだよなあ。

 

なにしろ出品はヤフオクを離れられない。フリマアプリでは建前上「ノークレーム・ノーリターン」が禁止されており、特性上説明文も最低限しか書けないので、無茶な要求を避けられない。

 

個人的にもPayPayフリマ同時出品から落札した人に一週間くらい延々とサポートセンター代わりにされて閉口したことがある。ヤフオクの掟を知る人が相手なら大抵のことは「説明文に書いているとおりです」で済むし、評価が相互・変更可なので意味不明な理由で低評価を付けてくる人も少ない。

 

何か出品するとなるとそうするとどうしても他の人の出品も見てしまうし、うっかりウォッチリストに入れてしまうし、ついついチェックして入札してしまうし……

 

そんなわけで、またつまらぬものを落札してしまった。

 
入札断ちは容易ではない。