さらさら、ゆるゆる投資

気負わず、楽しいなって思いながら、日々の投資についてのあれこれを記録

FUNDINNO案件レビュー(ジオマーケティング株式会社)

こんにちわ。

またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
最近案件多いですね。
2021年5月8日 10:00申し込み開始の案件です。

ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。

 



また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。

FUNDINNOについて - さらさら、ゆるゆる投資

 

 

 

基本情報

【事業を一言で】

ビッグデータ・AIを利用したリーシングプラットフォーム

 

【投資の型】

株式型

 

【募集額】

15,000,000円~60,000,000円

 

市場/ニーズはあるか

市場について募集ページには参考として、AIビジネス国内市場規模見込み1.1兆円と記載してますが、それだと対象会社の事業を見るのには遠すぎる気がします。
少し古いですが、不動産テック市場のデータがあったのでそちらを乗せます。
このデータでいう、事業者向けBtoB領域になるので、2020年で約2000億円(2017年時点予想)ですね。この中には不動産売買も入っていますし、不動産価値算定やその他もろもろ入っているので、リーシングだけに絞ると数百億規模ではと予想します。

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矢野経済研究所


解決する課題は「パンデミックで疲弊した商業不動産の空き区画問題・同質化問題・収益低下の解決」となっていますが、AI×ビックデータで最適すると一定程度は最適化されたマッチングにより空きが埋まるとは思うのですが、そもそも消費者の行動が強くオンラインへ移行しており、人口に対して店舗供給過多状態が続いていることを考えると、解決する課題は捉えなおしたほうがいいかなと思います。

 

DXの進みの遅い不動産業界でもリーシングの部分はマッチングプラットフォームはいくつかあるようです。テナンタは割と名前聞きますね。

テナントと店舗物件マッチングプラットフォームの「テナンタ」Coral Capitalなどから総額6,000万円の資金調達を実施|株式会社テナンタのプレスリリース

テナントブック-AIによる店舗物件マッチング

 

 

あと、少し角度が違いますが、空き店舗を暫定的に使うマッチングもありますね。

コロナ禍を経て不動産利用の形態が変わる!空き店舗、空きビルを時間/日/週/月単位で短期利用できる不動産のプラットフォーム「暫定不動産」サービス開始。|株式会社 GREENINGのプレスリリース

 

こういうプラットフォームはそこに接続する人をどれだけ集められるかが勝負なので、さて勝てるでしょうか。

 

面白いなと思ったのは、「世界感マッチング」ですね。SNSなどの情報も使って、この商業施設にはどのブランドがふさわしいか、をAIを駆使してはじき出すみたいですが、これはオンリーワンの機能ですね。本当にこれが差別化につながるかはわかりませんが、意外と世界観って大事とは思っているので個人的には好きですね。

 

 


事業計画は妥当か

KPIは有料会員数とマッチング数ですね。プラットフォーム登録でチャリンチャリンもらいつつ、マッチングしたらマッチングフィー貰う感じですかね。

 

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売上でいうと以下ですね。

 

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さて、IPO予定の2025年で考えてみますか。
金額感の提示が全くないので難しいですね。
せめて目安ぐらい示せよな、と思うのは私だけでしょうか。

有料会員数はブランドと施設で2025年で940ですね。
一体いくらなんでしょうねぇ、会員費。
消費者向けの住宅マッチングであれば無料とかだけどなぁ。
今まで俗人的に電話やつてで情報集めたりしてた作業が楽になるって感じだと思うんですが、月20万の人の作業が2割削減される、くらいかなぁ、とすると4万円。ただ、その分人を減らせるわけではないので、企業側からすると1万でも高い気がするけどなぁ。ということで1万円にしましょうか。

940会員×1万円×12カ月≒1.1億(①)

 

マッチングは2025年でブランドと区画あわせて約600件ですね。
リーシングのマッチング費用としては賃料1か月とか聞いたことがありますが、
そもそも賃料は場所、施設によって1坪10万円~数百万と幅がありますね。
ブランドの世界観とかも含めてのマッチングなので、少し高めに100万円と仮定して、

100万円×600件=6億円(②)

 

①と②を足して7.1億円


2025年で12億ということなので、まぁ規模感的には少し足りないくらい。
どちらにせよ、そんなにマッチングできるかどうかですね。
少し苦しい気がするなぁ。

 

EXIT(イグジット)について

別にIPOでもバイアウトでもいいですが、プラットフォームの集客次第ですね。最初に営業費、広告費かけて集めてくるんですかね。

バイアウトの場合は一定程度利用者がいれば同業に買われる、もしくは、大手ディベロッパーに買われる、のがわかりやすい絵ではあります。

 

その他雑感

  • メンバーもそろっているし、スタートアップというよりはもう会社としてちゃんと体をなしている感じ
  • 似たような店、似たような商業施設、っていうのを打破するようなサービスないかな

 

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興味ある方は下記からどうぞ。
これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。

 

 

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