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【完全動画あり】手軽な雪山!ドピーカンの、樹氷、霧氷、大絶景の北八ヶ岳「北横岳」

2021-04-15 05:32:50 | 登山、トレッキング、クライミング、山関係
【完全版】4K ドピーカンの「北横岳」雪山を求め1000kmの旅
長野県北八ヶ岳にある「北横岳(きたよこだけ)」は、2480mという標高の山頂付近までロープウェイで行け、四季を通して雄大な景色が楽しめる山。中でも冬から初春には、スキー、スノーボードはもちろん、ロープウェイ山頂駅付近でのスノーシュー、さらに山頂までの雪中トレッキングが可能!危険個所も少なく、それなりの装備があれば多くの方が山頂を目指せます。山頂付近の樹氷原や雄大な景色をその目で楽しんでみてはいかがでしょうか?

北八ヶ岳に位置する「北横岳」はスノーリゾートの拠点
長野県北八ヶ岳の北横岳(きたよこだけ)2480mは、ロープウェイで、四季折々の景色やアクティビティーが楽しめるところ。ロープウェイ山麓駅1771mから7分で到着する山頂駅は2237mもあり、手軽な山岳スポットとして人気があります。
一般的には北横岳はロープウェイを使ったロングコースが楽しめるスキー、スノボの拠点。「ピラタスノーリーゾート」と銘打ったパウダースノーが楽しめる一大スノーリゾートです。
ロープウェイ山頂駅を降りた「坪庭(つぼにわ)」は、スノーゲレンデの起点となるうえに、坪庭を周回するスノーシューハイキングや、北横岳山頂を目指すスノートレッキングのスタート地点にもなります。
小さな樹氷も散見されます。
坪庭を散策する観光客も多数います。

樹氷間を抜け山頂を目指す雪山トレッキングは準備が大切
坪庭から北横岳山頂を往復するルートは、4kmほど。上り下りとも標高差230m程度で約3~4時間の行程になります。スノーシューなども山麓駅でレンタルできるので、手軽に雪山を楽しめます。
今回の山頂までのスノートレッキングには、それなりの装備が必要になります。軽度な登山装備と冬山でも暖かい防寒ウェア、手袋、サングラスなどはもちろん、ストック、アイゼン、保温ポットなども大切です。

特にアイゼンはチェーンスパイクや軽アイゼンでも上れますが、降雪後などは滑りやすいので最低でも6本爪、できれば12本爪のものを用意しましょう。アイゼンのレンタルはありませんから、事前に準備しておくことは大切。また保温ポットにはお湯などを入れておき、一般的なペットボトルでは中身が凍る恐れがあります。

北横岳ヒュッテまで樹林帯を進む
坪庭を後に左側に分岐した先は樹林帯の上りです。勾配はさほどではありませんが、積雪量によっては歩きづらいことも。本来八ヶ岳の冬は、晴天率は高く、積雪量が少なめで気温は低い。ただし降雪後はそれなりに積雪が見込まれるので、ストックの先にはスノーリング※を装着してくと安心です。
※トレッキングポールやストックの先に付ける雪用の大きなリング

樹林帯の合間に視界が広がる場所が点在します。天候がよければ美しい空の青と樹氷のコントラストが美しく、さらにまだ風が通らないので割と暖かめ。ここであまり頑張って汗をかくと、濡れた衣服で低体温症になりかねないので、汗が出そうなら少し休むなどの配慮が大切です。
およそ1時間で「北横岳ヒュッテ」に到着します。ここは完全予約制の宿泊施設ですが、休憩するにも最適な場所。ここから先山頂までは勾配も増すので、荒い息を少し落ち着かせるのがいいでしょう。トイレも一回¥100で利用できますが、アイゼンなどは外して利用するのがルールです。

森林限界を越え、北横岳南峰を目指す
北横岳ヒュッテを出発し、再び樹林帯を進むとだんだん森林の数が減ってきます。山頂に到着すると風がもろにあたるので、山頂直下でしっかり、防寒、防風対策をしておくことも大切です。ただしその日の気温や風速によって体感気温も変わるので、汗をかかない程度が重要です。
この辺りから樹氷の姿も変わってきます。樹木に雪が付いただけだったものが、風雪により様々な形に変化して目を楽しませてくれます。
北横岳には南峰と北峰があり、2480mの標高は北峰のもの。最初に到達する南峰は2472mです。南峰の山頂は広く平らで、これまで歩いてきた尾根筋や南八ヶ岳などのパノラマが楽しめます。
南峰から樹氷間を抜けて北峰へ向かいます。この時点で寒さに耐えられない、また風雪が厳しいようなら素直に折り返し下山するのが得策です。手軽と言いながらここは標高2480m前後の雪山ですので、楽観視は禁物です。

最高峰の北峰で素晴らしい雪山のパノラマを
北峰までの樹氷間は美しい景色とともに、これまでよりも積雪量が増えます。山頂は風で雪が吹き飛ばされているので、さほどでもありませんが、この区間はしっかりストックをついてトレース※をたどるのがセオリーです。
※前の人が歩いたと思われる跡
北峰に到着する前に、日本百名山の蓼科山(たてしなやま)2530mが見えてきます。プリン型の美しい山容は北八ヶ岳の象徴です。
北峰は南峰と同じく広く平らな形状だけに、やはり風雪が厳しいところ。樹氷とパノラマが手に取れるように眺められる素敵なところです。

帰路はピストンで!坪庭散策も一緒に

山頂からの戻りはこの季節はピストンがセオリー。山頂駅まで来た道を戻りますが、下りの景色もまた壮観。

坪庭の分岐まで下りてくると、気温もかなり穏やかになります。
坪庭を周回してロープウェイ山頂駅に戻れます。

アルプス並みの標高ながら手軽にアクセスできる北横岳は、しっかりした準備と天候を鑑みれば誰でもチャレンジできます。ただし過信や慢心は禁物。慎重な行動で真冬の北八ヶ岳を楽しんでみてはいかがでしょうか?

北横岳の基本情報

住所:長野県南佐久郡佐久穂町大字上
電話番号:
0266-67-2009(ピラタススノーリゾート)
0266-67-2222(蓼科高原観光協会)
アクセス:JR中央線茅野駅より北八ヶ岳ロープウェイ行きバスにて約1時間

2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


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