ミラドライ (miraDry)は効果ない?保険適用はできない治療法

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ワキガ・多汗症にミラドライ

miraDry(ミラドライ)は、局所麻酔下で行われる手術を伴わない非侵襲の発汗抑制治療法です。ミラドライは電磁マイクロ波エネルギー(5800MHz)で脇の下の汗腺を加熱破壊し永久的に除去します。

本記事にはメーカーおよび施設等の意向は含まれておりません。効果効能等の表現は個人見解であり、正確性を欠く可能性があることをご承知おきください。

ミラドライ治療が適している人

人前で汗をかくことを気にして外出を避けたり、人前に出るのを躊躇するするなど、多汗症によるストレスや不安を感じている人には特に有効です。

  • 脇の下の汗や臭いを永久的に抑えたい
  • 薄い色の服を着たい、脇の下の服のシミや濡れた部分を減らしたい
  • 脇の下の汗が気になって、日常生活に支障をきたしている
  • デオドラント剤や制汗剤を頻繁に塗る必要がある
  • デオドラント剤や制汗剤が効かない
  • 脇汗が服についてしまい、恥ずかしい思いをしている
  • 脇汗が気になって、日中に服を着替えることがある
  • 汗ジミが目立ちにくい服を選ぶようになった
  • わきが臭い

miraDryはどんな治療?

miraDry(ミラドライ)は電磁エネルギー(マイクロ波)を使って脇の下のアポクリン線とエクリン線(汗腺)を選択的に加熱・破壊することで数を減らして過剰な汗と臭いを解消する厚労省承認の非侵襲ワキガ多汗症治療です。

この治療法はすぐに発汗を抑えることができます。汗腺を破壊した後はは元に戻らないので、効果が理論上永久的に持続します。

汗腺がなくなると体温調整機能が損なわれると考えるかもしれませんが、脇の下には身体全体の約2%の汗腺しかないため、仮にわきの下の汗腺を100%除去しても体温調整機能が損なわれることはないと言われています。

1回の治療でほとんどの人が60%~80%の抑制効果を実感するそうです。

1回の治療で汗を約80%、臭いを約90%減らすことができるという話も聞くほど評判が良いのですが、カウンセリングでは1回の治療で60〜80%程度減少すると言われることが多いと思います。

副作用として局所的な腫れや痛みを感じる場合があり、その症状は数週間で解消します。また脇の下や上腕部周囲でしびれを感じる場合はもう少し時間がかかると言われています。

  • ミラドライは90%以上の患者さんに効果があると言われている
    また約80%の患者さんが1回の治療で概ね満足する
  • 効果は2~3日で実感でき、早い人だとすぐに実感できる
  • ワキボトックス治療を繰り返すよりも、長期的には経済的な治療法
  • 毛根を熱破壊するため脱毛効果もある(腋毛が薄くなる)
  • 冷却しながら照射するがそれなりに痛い。とても痛いといっても嘘にならないかもしれない。
  • 腫れ、赤み、治療後のしびれ感などの副作用は比較的よく見られる
  • 1回あたりの治療費が高額。ただし長期的にはコストパフォーマンスに優れている
  • 脇の下以外の汗治療に使用できないianませんのでご注意ください。

多汗症の原因

ミラドライは原発性多汗症の方に適しています。

汗をかく原因が別の根本的な問題にある場合は、それに対処する必要があります。

例えば、抗うつ薬の中には発汗作用のあるものがありますが、それが原因であれば、薬を変更すれば改善します。

ワキガの原因

脇の下が臭う原因は汗と皮膚の細菌が接触することが原因です。

汗は体を冷やすための必須の機能であるため体中が汗腺で覆われています。

汗腺には、大きく分けてエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。

エクリン腺は体の大部分を占め、皮膚の表面に直接開口しています。一方、アポクリン腺は股間や脇の下などの毛根が多く存在する場所に存在します。アポクリン腺は、皮膚の表面に開口するのではなく、毛包の中に空洞を作り、そこから皮膚の表面に開口します。

体が熱くなるとエクリン腺から汗が出て体を冷やします。エクリン線から出る汗の99%水で通常無臭です。

アポクリン腺は主にストレス下で働き無臭の液体を分泌します。この液体が皮膚の細菌と接触することで臭いを発するようになります。アポクリン腺が働き始めるのは思春期になってからなので、体臭が気になり始めるのはその頃です。

miraDry(ミラドライ)の治療方法

miraDry(ミラドライ)は、非侵襲的かつ短時間で効果的に脇汗を治療してその効果を持続させる治療法です。

STEP
剃毛

腋毛を剃ります。剃ってくるように言われることがほとんどだと思います。クリニックによっては1週間程度前に剃るように指示されるかもしれません。理由は毛が生えている位置と汗腺の位置はが一致するため、ターゲットが特定しやすく照射もしやすいからです。

STEP
脇の下を消毒しマーキング

格子状の専用テンプレートでハンドピース接地ポイント(照射位置)をマーキングします。

消毒はしてくれないクリニックもあるかもしれません。清潔にしてから照射した方が気分的に良いので来院前に自分で拭いてもいいかもしれません。

STEP
局所麻酔を大量注入

照射時の痛みを軽減するために局所麻酔を脇の下に注射します。局所麻酔は患部を麻痺させるだけでなく、脇の下の皮膚を持ち上げて電磁エネルギーが脇の下の神経などに到達するのを防ぐ緩衝材となるよう多めに注入して10分以上麻酔が効くのを待ちます。

ちなみに局所麻酔注射がミラドライ治療の中で一番痛い時間かもしれませんが、照射時も違和感はしっかりあるので痛いと感じるかもしれません。

当然術後に麻酔が切れれば痛いです。

STEP
照射

テンプレートでマーキングしたガイドを参考にハンドピースを脇の下にあてると、皮膚がハンドピースの中に吸引されて皮膚の表面下にある汗腺をターゲットにマイクロ波エネルギーが数秒照射されます。吸引することで汗腺を表面に近づけ、施術部位に均等に熱が届きやすい状態にしています。

また、汗腺が熱エネルギーによって破壊されている間、皮膚表層は冷却機能によって冷やされます。
冷却目的は皮膚の表面保護・熱傷防止です。

痛みはないと書かれることもありますが、痛いと感じる人はいます。

ハンドピースを何度も当てながら、片側ずつワキ全体をカバーしていきます。おおよそ60分程度かかります。

ミラドライ治療後の状態について

ミラドライ治療後のダウンタイムはそれほど長くはない(2~3日)と言われていおり、当日から通常の生活が送れますが、局所的な痛みや腫れが2~3週間残ることは比較的よくあると言われており、激しい運動は数日間制限がかかるかもしれません。

痛みの対処として鎮痛剤の服用を希望する場合は事前に医師に相談しておくと良いです。
自己対策として保冷剤を脇下にあてるのも痛みや不快感の軽減にはなると思います。むしろ冷やさないと耐えられないかもしれません。

ミラドライ治療にはおすすめの曜日がある

ミラドライ治療はなんだかんだ痛みや不快感が残る人が多いので金曜日に治療すると土日で回復できると思います。

ミラドライの治療メリット

miraDry(ミラドライ)は、注射や手術もしないで脇汗の抑制効果を持続できる唯一の非侵襲的な治療法です。
1~2回の治療(まれに3回)で満足のいく効果が得られます。

  • 脇汗の劇的な減少
  • 即効性と持続性のある効果
  • 施術後のダウンタイムがほとんどない
  • 定期的な注射治療の必要がない

ミラドライ治療が受けられない人

  • リドカインなどの局所麻酔が体質的に無理な人
  • 心臓ペースメーカーやその他の電子機器を装着している人
  • 脇の下以外にも多汗症の症状がある人
  • など

ミラドライと同じ効果が得られる他の治療法

多汗症(原発性多汗症)の治療には、ミラドライのほかボトックス(ボツリヌス毒素)注射、外用薬、イオントフォレーシス、内服薬(抗コリン剤)、手術などがあります。

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