どの医師が本当のことを言っているの?

医師の意見が真っ二つ!?

この頃は医師の方たちでTwitterやブログ、YouTubeなどで情報発信される方が多くいらっしゃいます。

その誰もが「自分こそ正しい!」と信じて情報発信なさっているのがよくわかります…「医師が教える正しい○○」みたいな。でもね、皆さんは困ったことがありませんか?

医師Aと医師Bが真逆のことを主張していた場合、正解はどちらでしょう?もしかしたら2人とも間違っている可能性すらゼロではないかもしれません。

 

 

同じ論文を引き合いに出していながら、その解釈の仕方がまったく異なっていることもあるんです…困ったものですよね!

私は以前、若い勤務医の先生から「開業医は変な人も多いのであまり信用できないですよ」「老害はダメ、私達若い医師の方が最新の医学を知ってます」的なことを言われて嫌な気持ちになったことがあります。意見が異なる医師のことをそうやって貶めるのはどうもね…

中には「私はまともな医者です」とまで仰る方も…普通、自分のことをそういう風に言わないと思うので、かえって胡散臭い気がしました。

では、医学の素人である私たちはいったいどの医師を信じるべきなのでしょうか?今回はそんなお話です。

 

まじめん
まじめん

それは困りますね。どの先生を信じたらよいのでしょう。

よっしー
よっしー

どの先生も自分が一番正しいと思っていらっしゃるかもね。

医師の発言だから正しい、は絶対にない!

たまに「お医者さんがこう言っていたので、信じる」という方がいらっしゃいます。しかし同じ医師の中でも間逆な意見がある以上「医師の言う事だから正しい」という論理はすでに破綻しています!

「自分が信じたいほうを信じる」というのはひとつの方法ではあります。たとえばお酒が好きでたまらない方なら「禁酒しましょう」という先生よりも「適度な飲酒は健康に良い」という先生の方を信じたいに決まってますよね…自分に都合がいいんですから。

しかし「自分が信じたい方」が本当に正しいかどうかは分かりません。自分が信じたいほうを信じた結果、将来後悔することになる可能性もあるわけです。

「最もエビデンスレベルが高い」などと言われているものすら、あなたにも必ず効果抜群とは言い切れません…そうでしょう?

 



 

糖尿病で言えば、病院で指導された通りの食事療法と飲み薬でじわじわと悪化し、片目の視力を失った友人が居ますが、病院の医師は「残念でした」と言っただけで何の責任も取ってはくれませんでした。

主治医でさえ何の責任も問えないのですから、ましてネットで情報を流しているだけの医師は、たとえ医師であってもあなたに何の責任も取ってくれないですよ!

私のようなイチ患者の体験談は体験談としてほどほどに参考になさる方が多いでしょうけど、医師の方の発言となるとそれだけで無条件に信じる方も多いでしょうから、判断は慎重にならなければいけませんよね。

 

それはその医師の実体験?それとも…

医師の間で意見が分かれることは山ほどありますけど、糖尿病に関して言えば、私は糖質制限に関しては「自分も糖質制限を実践なさっている医師」の情報を参考にすることが多いです。

自分がちゃんと実践なさったこともないのに「この論文によれば~糖質制限はダメです」などと言われても困りますし、あんた自分が甘いもの好きだからそう言ってるだけじゃん!とすら感じることもあります、正直。

日々、実践されている方の発信と比べると、同じ医師でも「調べただけ」の情報はかなり薄っぺらいんですよね。

「糖質制限だとおかずばかり食べるので塩分のとりすぎになります!」なんていうのも、実際にやってみればかなり薄味のおかずになることは分かると思うのですが、想像だけでものをおっしゃっているのだなぁと…

 

 

ただ「良い」「良くない」なんていう話はかなり個人の主観も入ってくるのに対して「医師が○○を食べて血糖値を測定してみた」なんていうのはかなり参考になります…数字はウソをつきませんからね。

上の動画は内科医の山村先生が白米と玄米を召し上がって血糖値の上がり方を比較されたものです。正直、自分ではもう怖くてとても試せないので非常にありがたいです!!

いくら医師の方だからといって、実際に深く実践してみないと気づけないこと、わからないことってどうしてもあるものなんです。いわゆる教科書に載っていることがまだ100%完璧なものでない以上、それは仕方のないことと言えるでしょう。

「糖質制限している人がフルマラソンに出るとどうなるか」なんてことは、実践していない医師にはわからないでしょう…ドクターシミズ先生のように自ら実践なさっている方の情報がやはり説得力があります。

 

あなたの体で確かめろ!!

結局、あなたの体でできるだけ確かめてみるしかないんです。たとえどこかのお医者さんが「白米をどんぶりで食べるのが良くないんです、茶碗1杯の玄米なら問題ありません」と言っても、あなたが食べてみて血糖値が200ぐらいまで上がるのなら大問題ですよね?

同様に「糖質制限していると血液検査でこの項目が上がりますよ!」などと言われても、自分がそうなっていないのなら別にいいですよね。

「そんなはずはない、○○先生の本にはこうなると書いてあった!」と言われたこともありますが、○○先生信者でもないし、知らんがな…です。

糖尿病専門医の先生たちだって、病院食ではイマイチうまくいかないことはご存知なんです。「教育入院してもすんなり下がらない人もいるよ」と複数の先生から教えていただきました。

ただ、うまくいかない人もいることは知りながら、今のところは診療ガイドライン通りにやらないといけないので一般的にはああいう風に言うしかない、実際は個別に臨機応変に対応している…ということもあるわけです。

 


 

 

私の主治医(糖尿病専門医・指導医)は「本人が辛くなくてうまくいっているなら糖質制限でOK」と言ってくださいます。とても信頼できる先生なので、こちらも過多月経で鉄サプリメントを多めに飲んでいることなど何もかも話して相談しながら治療を行っています。

結局、いくら「医師です」と言っても主治医でもない先生はあなたのことを何も知らず、一般的なことしか言えないわけです。

だから自分の主治医に相談しながら、自分の体の反応を自分で確かめながら、最も良かれと思ったことを自分でやっていくしかないんです。

「私が正しい!」と言い合ってる医師たちの争いなど、患者にはどうでもいいことです。誰を信じるかは、あなたの自由であり、その選択の結果もあなたが負うことになるのです。

そしてこれは糖尿病に限ったことではありません。他のいろいろな話にもあてはまることで、中には自分の命にかかわる問題もあるということを覚えておきましょう!

 

まじめん
まじめん

お医者さんと言えども承認欲求が強い人もいるでしょうね。

よっしー
よっしー

だから振り回されないように!自分で冷静に判断するのよ!

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