【ワンポイント英文法】助動詞 may

文法の解説。大学受験、英検、TOEIC、大人の学び直しなどに。

 

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解説1 意味

 mayは「上から下への許可」が核となる意味です。mayはmight「力」という名詞が語源です。

 

解説2 許可

 

 ex.May I use your bathroom? 「トイレをお借りしてもよろしいですか?」

   Visitors may not enter this room 「入館者はこの部屋に入っていません」

 

 「許可」は核の意味なので、すぐわかりますね。上は相手に許可を求める表現です。上のものへの許可を求めているのです。

 

 注意なのは、返事をする時は、「Yes , you may」と言ってはいけないことです。これは上から許可を与える表現なので失礼になってしまいます。

 

 下は、許可に否定が合わさるので、不許可「~してはいけない」という意味になります。上から下へのものへ許可しないということです。

 

解説3 推量

 

 ex.It may rain tomorrow. 「明日雨が降るかもしれない」

 

  許可「してもよい」というのは「してもしなくてもよい」ということです。そこから、「~かもしれない」、つまり、50%という意味になるのです。

 

解説4 祈願

 May the Force be with you. 「フォースと共にあらんことを」

 

 「上(神様)からそういったことが許されますように」というように意味が派生して、

祈願という意味がうまれます。「~でありますように」という訳です。

 

解説5 might 推量

 ex.It might rain tomorrow.「(ひょっとすると)明日は雨が降るかもしれない」

 

  mayの推量よりも確率が低くなり、30%ぐらいです。mayの過去形として使われるのは、ほんの一部でしかない。例文も未来の話である。

 

解説6 might 表現

ex.He might give me some advice「彼はもう少し助言してくれてもいいのに」

 You might want to try this 「これを試してみてはいかがですか」

 

 上の文は、非難ないらだち、下の文は、丁寧な提案などの意味としても使うわれる。

 

解説7 CanとMay 許可

 ex. Can I open the window? 「窓を開けてもよいですか?」

   May I open the window?

 

 まず、2つは、考え方が違います。Mayは相手に対して、許しを求める表現ですが、Canは「(自分が)~することができますか?」と許容範囲を聞いているのです。

 

 次に、丁寧さが違います。考え方の違いからMayは相手主体、Canは自分主体なので相手の立場に立っているMayの方が丁寧な表現になります。

 

解説8 CanとMay 推量(可能性)

  ex.It may rain tomorrow  「明日、雨が降るかもしれない」

  It can rain here at night 「ここは夜に雨が降ることがある」

 

 どちらも推量を表しますが、ニュアンスが違います。上の文は雨が降るかもしれないし、降らないかもしれないと推量しているだけです。

 

 一方、下の文の場合、canの核の意味は「潜在的に能力がある」という意味です。つまり、「ここは夜に雨を降らせる可能性がある」→「ここは、雨が降る性質がある」ということです。この文を使うには、事前に事実(根拠)を知っていることが前提にあります。

 

 ここでは、夜になるとよく雨が降るということを事前に知らない(経験しない)と使えないのです。そのため、「It can rain tomorrow」は、不自然ということがわかるでしょうか。この文を使うには、明日がどういう天気になるか経験して知っていないといけないのです。

 

 でも、明日の天気は、誰にもわからないですよね。そのため、この文は不自然なのです。例えば、日本の梅雨の時期は雨が降りやすいという文なら使えます。

 

覚えるポイント

1、mayの意味

 

2、mightの意味

 

3、canとmayの違い