ワイン

ソムリエがディズニーシーへ行ったら…。バックグラウンドストーリーを読み解くとワインは深い関りがあることが⁉

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やんとしと申します!

都内のホテルレストランに勤務するソムリエで年間200種類以上のワインを飲むノムリエ。面白いと感じたワインなどのワイン情報やホテルレストランを日々SNSやブログで発信しています!

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日本国民のほとんどが行ったことがあると言っても過言ではない東京ディズニーリゾート

公式】パークガイド | 東京ディズニーリゾート

今回はディズニーシーとワインの関わりについて。

東京ディズニーシーにはエリア(テーマポート)、アトラクション、ショップ、レストランにバックグラウンドストーリーというものが存在しており、それぞれに架空の設定があります。

テーマパークでいう“テーマ”の部分ですね!

先日東京ディズニーシーに5年ぶりに行った際にワインと関わる面白いバックグラウンドストーリーを知ったので記事で紹介します。

ディズニーに詳しいわけでもない私が堂々と紹介しても説得力がないので、ソムリエらしくワインのこだわりが再現されいる部分を中心にマニアックに分析していきます。
なお情報は公式ホームページを参考に記事を記入しています。

今回の記事は、テーマパーク内の設定の為、実在しない人物や歴史がでてきますが、そこは物語としてお楽しみください。

男性
男性
気にしたことなかった!ワインがあることも知らなかった。
女性
女性
自分の目で見てみたい。

そんな風に感じていただいたら嬉しいです。
この記事を読むことで普段とは違う視点で楽しむことができるので、是非最後まで読んでみてくださいね!

こんな方は特に楽しめる

ディズニー好きな人
ディズニー行く予定がある人
お酒好きな人

バックグラウンドストーリーについて

まず初めにバックグラウンドストーリーについて簡単にお話しします。

ディズニーリゾートにおける施設(アトラクションやエリア、ショップなど)の設定のことをバックグラウンドストーリーと呼んでいます。

その背景にある設定がなんといっても詳しすぎる!
架空の人物はもちろん、名前だけ登場し、グッズにもならないような場所なども多数!

その細かなバックグラウンドストーリーが、今もなおディズニーリゾートが多くの人を引き付けている証拠の一つかなと思ってます。

ディズニーシーにおけるバックグラウンドストーリー(一部)

バックグラウンドストーリーの例として人気アトラクションのタワーオブテラーとインディージョーンズアドベンチャーの公式ホームページのアトラクション紹介を掲載します。

タワーオブテラー

時は1912年のニューヨーク。1899年に起きたオーナーの謎の失踪事件以来、恐怖のホテルと呼ばれるようになった「タワー・オブ・テラー」。ニューヨーク市保存協会による見学ツアーに参加したゲストは、エレベーターで最上階へと向かうことに。

インディージョーンズ

インディ・ジョーンズ博士の助手、パコが企画した魔宮ツアーに参加できます。ところが招かれざる客の侵入に魔宮の守護神クリスタルスカルの怒りが大爆発!恐怖のツアーが始まります!

没入感と非日常造り

2つの例を取り上げましたが、ただのアトラクション、ジェットコースターではなく、アトラクションに乗る前の待機列や映像でバックグラウンドストーリーを理解してもらうことでよりお客様がその世界観に入り込むことができ、非日常の体験をすることができるのです。

私は単純なので、こういった設定を知ると面白さ何倍にもなり、何回も乗りたくなってしまいます。そしてもっと知りたくなってしまう。笑

ワインと関係するバックグラウンドストーリー
舞台は地中海の港町『メディテレーニアンハーバー』

この記事の本題に入ります!
ワインとディズニーシーに関して。

舞台は東京ディズニーシーの玄関口であるエリア
メディティレニアンハーバー

20世紀初頭の地中海に面した南ヨーロッパの古き良き港町。

美しい風景の漁村「ポルト・パラディーゾ」
運河沿いの美しい街「パラッツォ・カナル」
大航海時代の要塞「エクスプローラーズ・ランディング」から構成されています。

「メディテレーニアン」とは、地中海という意味で、ポルトパラディーゾは地中海のイタリアの北西部にあるポルトフィーノやチンクエ・テッレなどの港町、パラッツォ・カナルはヴェネツィアの運河、エクスプローラーズ・ランディングはポルトガルやスペイン沿岸の要塞をモチーフにした造りとなってます!

今回の舞台はポルト・パラディーゾです。

ディズニーシーとワインを語るうえで欠かせない人物ザンビーニ兄弟

前の章で東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーがワインと関わりのある舞台というお話をいたしました。

この章では、登場人物であるザンビーニ兄弟について紹介いたします。
*ご存知の通り架空の人物です。

ザンビーニ兄弟と聞いて、知っている方はディズニーヲタクです。
*ちなみに私は知りませんでした。(笑)

ザンビーニ兄弟は、
プリモ、エンリコ、アントニオの3兄弟でポルトパラディーゾの地主で代々ワインとオリーブを作る家計でした。

ここは主題からは脱線するほどマニアックなので簡単に紹介で進みますが、ザンビーニ兄弟は、ポルトパラディーゾに研究者学会のS.E.Aという組織を誘致します。

その研究員をもてなすためにレストランを運営。
観光客などを招くために別荘を改築、増築を重ねホテルを運営し始めます。

そのレストランの名が、
ザンビーニブラザーズリストランテ

そしてホテルの名が、
東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ

みんなが泊まってみたいホテルであるミラコスタは、ザンビーニブラザーズの別荘を増築したものだったんですね。

 

葡萄畑があったのでソムリエがガチ分析してみた

ポルトパラディーゾにはオリーブの木と葡萄畑があります。
行ったのが2月の為、枝のみですが。

葡萄畑は垣根仕立て!
そこに気づく方いませんよね…(笑)

支柱間に張った針金や枠などに枝を誘引することにより果樹の樹形を垣根のように仕立てる方法であり、樹形を誘導し、コントロールすることで作業しやすくしたり、受光態勢をよくしたり、実を実らせることを早めることができるワイン栽培には主流の栽培方法。

ちなみに日本では棚仕立てという仕立て方法が主流。
高い位置に棚を作る方法です。山梨県などで見かける生食用葡萄でもよく見かける栽培方法ですよね!

湿度の高い梅雨がある日本では、房を地上と離す事で病害、湿気から守れるなどの利点もあります。

ちなみに棚仕立てもポルトパラディーゾ内で見ることができます。

公式ホームページを調べてみるとベーリーAが植えられているとのこと。
日本で栽培される代表的な赤ワイン用ブドウです。

日本なのに棚仕立てではないのかと思ったら、バックグラウンドストーリーを忘れていました。ここはイタリア!!

方角を調べてみると南東向き。
北半球でのワイン産地では、南西から南東向きの斜面が良いと言われています。
南東向きの斜面は特に寒暖差がある地域では良いとされています。

バックグラウンドストーリーでそこまでこだわる?と鳥肌が立つレベル。
恐るべしディズニー。

葡萄畑を通る小道の名前は「ヴィア・デッレ・ヴィティ」といい、イタリア語で“葡萄蔓の通り”という意味。

ここまで知っている人は少ないのではないでしょうか。
私も調べたり聞いてのめり込んでしまいました。

その視点でこの景色を見ていることに引かないでくださいね(笑)
ちなみにこの葡萄畑の写真を撮っているのは私だけでした。(笑)

ザンビーニブラザーズリストランテ

次にザンビーニブラザーズリストランテを紹介します。

パスタやピッツァを提供するレストラン。
株式会社明治がスポンサーです。
食べログの評価は3.45です(笑)

ワイナリーとオリーブ圧搾所を改修してつくられたのがザンビーニブラザーズリストランテ

オリーブと葡萄が料理を運ぶトレーにも書かれていますね。
館内の至る所にワイナリーを感じる景色が。

収穫された葡萄たち

出荷前のワイン達

館内に何気なく飾られている写真も全てちなんだもの。

そんな兄弟が運営するザンビーニリストランテは三人の好物を提供する店舗です。
三人の好物が何なのかは、レストランの中で知ることができます。

パスタ di プリモ
ピッツァ di アントニオ
リゾット di エンリコ
そのように書かれています!

そこで造られているワインは、
フラテッリザンビーニというワイン

フラテッリとは兄弟の意味で、ザンビーニ兄弟という名のワイン。

このワイン、現在は提供されいない幻のワインですが、前までは店内で提供されていたようでVivinoにもありました。

https://vinica.me/Fratelli-Zambini-Barbera-w113026

https://vinica.me/Fratelli-Zambini-Trebbiano-w97074

飲んでみたかった…。
エチケットにはザンビーニ兄弟を描かれています。

トレッビアーノ
爽やかでフレッシュな味わいが特徴で世界的に見ても栽培しやすいのが特徴。
イタリア原産で価格がリーズナブルなので『グラス白』と表記されるようなワインにも使われることが多いです。

バルベーラ
イタリア原産の黒ブドウ。軽やかで適度なボディのものから、豊かなタンニンを持つものものまで幅広く存在します。酸があるので食事と合わせやすいのが特徴。ピザともばっちり合います!

品種もしっかりイタリアらしいですね。

ちなみに現在はPASQUAというワインでした。

いつか復活したらボトルで飲んでエチケット欲しい!


ザンビーニワインは世界へ

ここまでポルトパラディーゾの地主ザンビーニ兄弟がワインを造っていて、葡萄畑やレストランにワインにちなんだものがあることをお話ししてきました。

ザンビーニワインはポルトパラディーゾを抜け出し、東京ディズニーシー内の他のエリアでも見つけることができます。

ヴェネツィア

ヴェネツィアをイメージしたパラッツォカナルの一角。
モナリザを描いているような作業場。

左側をよく見てみると…。

フラテッリザンビーニの文字。
ポルトフィーノを抜け出し、ヴェネツィアにもザンビーニワインが進出していることが分かります。

アメリカンウオーターフロント

壁に広告

アメリカンウオーターフロントを歩いていると目に入るレンガに書かれたデザイン。
意識しないとスルーしてしまっているかもしれません。

良ーく見ると!

ザンビーニブラザーズ
オリーブオイルの文字!

アメリカにも進出しています!
カリスマ実業家のザンビーニ兄弟!

ドックサイドダイナー

続いてもアメリカンウオーターフロントのレストラン『ドックサイドダイナー』

その中には輸出用の荷物がたくさんあります。

その中の荷物をよく見てみると…。

フラテッリザンビーニ VINOの文字!
ありました!ザンビーニワインが入っている大量の樽!

行先はリオデジャネイロ!!

なんとブラジルにも進出⁉

まさに世界へ羽ばたくことになるフラテッリザンビーニ!

飲んでみたい!!!(笑)

アトラクションを使って輸出していた⁉
意外なザンビーニワインの輸出方法!

どうやってアメリカへ輸出したのか!

そんなこと分かるわけないでしょ…。
そんな方!わかるんです。(笑)

答えはこれ!

ディズニーシー・トランジットスチーマーラインのイメージ1

ザンビーニブラザーズリストランテ前にあるアトラクション!
トランジットスチーマーライン

この船を使って輸出をしていたみたいです。
その理由は乗り場へ向かう途中にあります。

フラテッリザンビーニの書かれた本や大量のワイン

うん、これは絶対これで輸出してますね。(笑)

働いている船員さんも飲んでいたように開いている物もあります。
皆さんもメディテレーニアンハーバーからトランジットスチーマーラインに乗るときは見てみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、ディズニーとワインについてというテーマでした。

バックグラウンドストーリーを知ることの楽しさ
アトラクション・ショーだけではない魅力

少しは伝わりましたでしょうか?
ちなみにですが、私はディズニーマニアとかではなく、ただのワイン好きなソムリエです。

ディズニーは今回5年ぶりに遊びに行きました。
小さい頃はよく家族で行きましたが!

大人は大人の楽しみ方ができるのが魅力であり、長く愛されている理由の一つなんだなと感じました。

東京ディズニーシーを訪れた際には、バックグラウンドストーリーに注目してみてくださいね!この記事を見ながらザンビーニ兄弟の聖地巡礼もおススメですよ!(笑)

だいぶ長文になってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
世界で一番ザンビーニと入力した自信があります(笑)

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良かったら覗いてみてくださいね~

ではまた次の記事で会いましょう!