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知識

知っていると以外に役立つ、自転車のチェーンの規格と種類について

チェーンの規格とは

自転車のチェーンの規格や種類について気にしたことがありますか。

恐らく余り気にしている人は少ないと思います。

普段から自転車購入時に初めから付いていたチェーンと同じ物を常に使い続けている人も多いでしょう。

別にそれは間違いではありませんが、自分の自転車に合うチェーンを自分で選んでみませんか。

チェーンには規格や種類がありますので、実際にチェーンを選ぶ前にチェーンについて知っておくと何かと役に立ちますね。

本記事では、チェーンの規格や種類について説明します。

本記事は、以下に該当する人向けです。

  • 自転車のチェーンの規格や種類に興味がある
  • チェーンの日本工業規格(JIS)とシマノの規格について知りたい

チェーンの規格と種類は色々あります

チェーン

自転車について詳しくない人ならば、「自転車のチェーンは、ほとんど同じ物」と思ってしまうのは無理がありません。

なぜなら見た目がほとんど同じに見えますね。しかし、チェーンには様々な規格や種類があります。

また、チェーンの種類によっては、グレードが異なり性能や価格などが違ってきますね

主に日本工業規格(JIS)では、チェーンの規格は以下の2つに分けられます。

チェーンの日本工業規格(JIS)
  • 1/2×1/8インチ
  • 1/2×3/32インチ

「1/2×1/8インチ」を例にしてお話すると、「1/2」はピッチを表し「1/8」は内幅です。

尚、ピッチや内幅については、下図のチェーン構造図で示します。

チェーンの構造図
ブッシュレスチェーンを真上から見た構造図

尚、インナープレートとローラーが合わさった物をインナーリンクと呼び、アウタープレートで挟み込んだ場合は、アウターリンクと呼び名が変わりますね。

1インチは2.54cmですので、1/2インチは12.7mm、1/8インチは3.3mmになります。

つまり、ピッチは12.7mm、内幅は3.3mmになると言うことです。

更にチェーンは主に以下の3つの種類に分けることができます。

チェーンの種類
  • ローラーチェーン
  • ブッシュレスチェーン
  • 半こまチェーン

チェーンの種類によって、構造や特徴が異なっており、自転車のチェーンとして良く使われるのは、「ブッシュレスチェーン」です。

チェーン交換時に自分でチェーンを選ぶのならば、まずは自分の自転車に装備できるチェーンの規格や種類について調べてみましょう。

チェーンの役割

ロードバイク

チェーンは、自転車の駆動力となる部品です。

チェーンに汚れや錆があると、ペダルを漕いだ時にスムーズに走らすことができなくなります。

そのため、チェーンは定期的に洗浄し注油するようにしましょう。

また、チェーンは使い続けていると伸びたりして、スムーズに変速ができなくなったりなど様々なトラブルの起因となりますので、寿命がくるまでに早めに交換することをおすすめします。

【自転車の寿命に関する話】

チェーンなど自転車は多くの部品で構成されていますね。下記記事では、自転車及び構成する部品の寿命についてお伝えします。

チェーンの日本工業規格(JIS)

1/2×1/8インチ

1/2×1/8インチ規格のチェーンは、主に実用車やピスト、BMXに使用されており、一般的な自転車に使用されることは少ないです。

先ほどもお伝えしましたが、この規格ではピッチが12.7mm、内幅が3.3mmになり、ローラーチェーンの規格として使用されています。

変速性能がない自転車のギア(シングルスピード)では、厚みのある歯(厚歯)を使っているため、チェーンもこの厚歯に対応した物が必要です。

昔と違って、今のシングルスピードでは「薄歯」のチェーンが使われていたりするよ。

1/2×3/32インチ

1/2×3/32インチ規格のチェーンは、主にロードバイクのような変速機能のある自転車で使用されています。

この規格ではピッチが12.7mm、内幅が2.38mmになり、ローラーチェーンやブッシュレスチェーンの規格として使用されます。

厚みの薄いギアの歯に適したチェーン(歯)になっているのが特徴であり、厚歯と比較して薄歯のチェーンは軽量です。

シマノのチェーン規格

チェーンを含む駆動系

自転車部品メーカーの最大手であるシマノのチェーン規格は、下表のようになります。

変速ピッチ外幅内幅ギアの厚み
812.7mm7.10mm2.4mm1.80mm
912.7mm6.60mm2.2mm1.78mm
1012.7mm5.88mm2.2mm1.60mm
1112.7mm5.62mm2.2mm1.60mm

上表の数値を見てみると、10速用と11速用のチェーンは、ピッチと内幅、ギアの厚みが同じであり、外幅も0.26mmしか差がないため、互換性があるように見えますね。

しかし、外幅は10速用の方が長いということは、10速用のチェーンプレートの厚さは11速用より厚いと言うことであり、10速用のチェーンは11速用と比較して寿命が長いと考えられます。

つまり、10速用のリアギア(スプロケット)を使用しているならば、例え互換性があったとしても11速用のチェーンを使用するのはおすすめしません。

【色々な規格の紹介】

チェーン以外にもたくさんの部品で自転車は構成されていますね。下記記事では、自転車で使用している部品の規格について紹介します。

チェーンの種類とは

ローラーチェーン

ローラーチェーンは、静かでスムーズな伝動ができるため電動効率が高く、寿命が長い特徴があります。

円筒形のローラーとブッシュ、長円形やヒョウタン形のインナープレートとアウタープレート、円柱型のピンで構成されていますね。

また、インナーリンクは、2個のブッシュで結合しており、アウターリンクのピンがインナーリンクのブッシュの穴に入ることでアウターリンクとインナーリンクが結合されます。

このブッシュの影響により、摩耗やチェーンの伸びが少ないです。

そのため、1リンクあたりの構成部品は以下10点になります。

ローラーチェーンの1リンク当たりの構成部品点数

  • アウタープレート:2個
  • インナープレート:2個
  • ローラー:2個
  • ブッシュ:2個
  • ピン:2個

ブッシュレスチェーン

ブッシュレスチェーン

ブッシュレスチェーンは、インナープレートをプレスで押し出すことにより、ブッシュが成形されるため、別途ブッシュを必要としません。

そのため、ローラーチェーンと比べて構成部品が少なく、インナープレートが一体でないため比較的ですが横方向への動きに優れています。

そのため、1リンクあたりの構成部品は以下8点です。

ブッシュレスチェーンの1リンク当たりの構成部品点数

  • アウタープレート:2個
  • インナープレート:2個
  • ローラー:2個
  • ピン:2個

半こまチェーン

半こまチェーンは、半こま単位(奇数単位)で長さの調節ができます。

基本的に自転車のチェーンは、偶数単位で長さ調整を行なうのですが、奇数単位で調整することで細かな調整が可能となり、チェーンのたるみを防げますね。

一般のチェーンと比較してやや重みがあるため、単速であるBMXで使われることが多いです。

長さを調整する時のチェーンの切り方やつなぎ方が他のチェーンと少し違うよ。

シマノのチェーンについて

リアギアとチェーン

シマノはコンポーネントのグレード別にチェーンのグレードも分かれています。

シマノのチェーンは品質が高く、グレードにより変速の滑らかさやチェーンの重量などに大きな違いはありません。

しかし、グレードが上がるほど表面処理が異なり、防錆性能に違いが表れますね。

特に上位グレードのチェーンには、SIL-TIC(シルテック)が施されており、防錆効果だけでなく、ノイズや駆動抵抗の低減、耐摩耗性の向上、泥はけの良さなど多くの効果が付与されています。

チェーンは規格に合った物を使おう

沢山のロードバイク

チェーンの規格や種類についてお伝えしました。

変速用のチェーンは、段数によりチェーンプレートの厚さが異なっており寿命に影響を与えます。

また、自転車のチェーンによっては、走りやすさが変わってきますので、自分の自転車に合った規格の物を使いましょう。

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