2022年08月17日 ネズミ1号:略称「T」
かわら版,
スクラップ
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車メンテナンス
車のちょっとした擦り傷、ちょっと気になりますし、放置しておいて腐食が進んでしまう事も気になりますよね。一番いいのはカーコンビニ倶楽部などの近隣店舗を探してお願いすると完璧に補修してもらえるのですが、忙しくてそこまでやりきれないという人は、タッチペンを使った簡易な応急処置ができますので紹介します。
私もYouTubeなどで「素人でもできるタッチペン補修」といった動画などを複数確認してみましたが、結論として、これはあくまでも素人レベルでできる応急処置です。失敗すると傷がない部分の車の塗装まで削ってしまったりすることもあるので、手先が器用な方で塗装に関する化学合成などある程度詳しい方でない限り、腐食が進まない程度に、まあこれぐらいならば許せるかな・・というレベル感での補修方法となります。
自分でやってみて最終的な結論としては、応急処置レベルとしても非常に根気がいりますし、完璧に傷があった場所と、正常な場所とを境目が分からないレベルにもっていくのは、ほぼ素人では不可能ではないかと思います。
カーコンビニ倶楽部などにもっていけば、(いろいろ交渉というか確認すれば)今回私が直した部分は、数時間か半日の工数で数千円から1万円弱で完璧に修復してもらえると思いますが、予約のタイミングなどもありますし、仕事をしていると週末しか動けなかったりで、擦り傷は放置状態・・という方もいらっしゃるとは思います。
この記事で紹介するタッチペンを使った補修は、「素人で出来るレベル」という前提で、Amazonで注文して、2000円ぐらいのコスト感で週末数時間から半日ぐらいの工数でできる応急補修となります。
完璧に修復したいという方は、あまりYouTubeなどで紹介されていることを鵜呑みにせず、絶対プロショップにお願いした方がいいと思います。価格が不透明な場合は、カーコンビニ倶楽部など修復メニューが仕様に応じて明確になっているところに頼むと良いでしょう。
傷や凹み傷、板金も含めて支払うコストは全て作業時間となると思います。塗料などに代表される材料の値段はそれなりの高級車でもそこまで高価なものはないと思います。数時間でなおしてもらえる傷であれば、6千円、7千円程度でなおることもあるでしょう。最終的に1万弱とか2万取られることもありますが、自分でやって失敗してしまって更にコストがかさむことを考えると1-2万ならばお金で解決してしまった方が良いでしょう。
小さな傷に見えても、修復箇所が全く分からないような修復では周りを削ってパテで下地を作って塗を重ねて磨きを何度も入れるといった工程が必要になるケースがあります。車の塗装については、下地から塗装面、表面層まで分子レベルで構成されている層があると思いますが、プロは、この辺りを理解してさまざまなタイプの傷対して完璧に仕上げる技術と道具をもっているということですね。
今回補修対象としたのが、W205 Cクラスの前輪左側の上の方について擦り傷です。 いつ付けたか記憶がないのですが、気づいたらついていました。ひょっとしたら子供が自転車で横をすり抜ける際に、鞄などがあたってできた傷かもしれませんが、今回はこの傷をDIYで補修してみます。
まず、タッチペン塗料をAmazonで注文する前に、自分の車の塗料番号を調べます。W205系のCクラスの場合は、運転席ドアを開けた部分に以下のようなシールが貼られていますが、赤枠で囲んだ744というのが塗料番号となります。
<img alt="c205-fix2.png" src="https://hashiori.ez-nav.info/photo/c205-fix2.png" width="70%"" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" />
合計:2117円
SOFT99 (99工房) タッチアップペン Mベンツ 775 MB-49 イリジウムシルバーM 17645
¥575円
SOFT99 ( ソフト99 ) 99工房 コンパウンドトライアルセット 25gx3種 0919
¥591円
SOFT99 (99工房) 脱脂剤 シリコンオフ チビ缶 150ml 09209
¥362円
SOFT99 (99工房) 脱脂剤 シリコンオフ チビ缶 150ml 09209
¥589円
Amazon Prime会員に入っているので、翌日には無事注文商品が到着。注文したものが一括で届きました。
手順1:脱脂スプレーで余計な油膜をとる
手順2:手先に自信がない人は、養生テープで余計な部分を塗らなくていいように養生する
手順3:タッチペンで色塗り(2・3回重ね塗りをして表面厚みを作っていく)
私の場合は、何度かタッチペンの刷毛で塗りをためしましたが、塗料の粘度が微妙でプラモデルの色塗り以上に表面をきれいに塗るのが難しいと感じたので下の写真のように養生して重ね塗りできるようにしました。
ちなみに失敗した場合はアルコールで拭き取ればなかったことにできます。私の場合アルコール買っていなかったのでWAXとりスプレーを吹いてきれいな布で削る様にふきとりました。
塗料については、最低でも1時間は置いて完全に乾燥させるようにしてください。場合によってはドライヤーで熱を加えると塗料の成分が均一になるとおもうのでいいかと思います。私の場合は外部電源もないので1時間から2時間まってから削り作業をやりました。
養生テープにはみ出て塗られた塗料部分を確認してしっかり塗料が乾いたことを確認してから養生テープをはずすと、新たにタッチペンで塗った部分の塗料部分が周りに比べて数ミリ出っ張るのが分かります。これは養生テープの厚み分出っ張るということですね。
この出っ張りを根気強くコンパウンドで削っていきます。
削りについては、初めに3000番台のやすりで整えて、コンパウンドも細身、中細、極細という順番で削りをするのですが、私の場合は、極細をはじめから使い、3000番台のやすりで削りをするのが一番効率的ではという結論に至っています。
コンパウンドを塗ったところ。下のように出っ張りっています。
手順3:コンパウンドと3000番台の紙やすりで削り作業
ガラスコーティングに使う微細布や窓ガラスの油膜を取るプラスチック製の研摩スポンジなどいろいろ試したのですが人力でやるとなると何年かかるの?というぐらい削れなかったので、注文しておいて3000番のやすりで削るようにしました。削れた塗料が灰色の粒子となって出てきて削りが大分楽になります。
ある程度コンパウンド+3000番紙やすりで平面が良い感じに整ったら、プラスチック製の研摩スポンジでこすって微細に整えます。
1回目では、下記の通りの仕上がりです。まだまだくぼみと塗った周りの部分が気になりますね。手で触っても凸凹を感じられないのですが、1回目はこんな感じの仕上がりでした。
コンパウンドを使って削っているので、水でふくと分かるのですが、細かい傷で削った部分が白く濁るにようになります。私の場合は、普段から移用している傷消しワックスを使って周りの塗料と粒子を均一化すべく、付属の布によるならし工程を1工程追加してみました。
手順3:細かい傷を傷トリワックスなどで綺麗にならす
ワックスを多めに布にとって傷の周りをなじませるようになじませて行きます。
以後、これまで説明した一連の作業を私の場合は3回繰り返しました。
回数を経るごとに傷の境目は大分なめらかに分からなくなってきますが、プロの仕上がりをめざすと、5000番台の紙やすりやワックスをみがくような専用の工具がないと磨きをやることは不可能だという結論に至りました。
1回の工程で塗料の乾きの時間を入れて約2時間半。3回やったので半日一杯の工数をかけた感じです。
3回やって最終的な仕上がりは以下の通り。よく見ると流行り修復した部分と周りの部分とあきらかに差があることがわかります。
傷があったことがわからない修復をするには、冒頭で述べた通りプロショップにお願いした方が確実に修復が可能です。ただ、忙しさにかまけてそのまま放置することで、傷の部分の腐食が進むことを考えると、個人でできる応急処置として2000円程度で対応できる応急処置としてはこのレベルでは補修可能です。
人によってどこまで傷を気にするかという視点もさまざまだと思いますが、頻繁に車を乗る人にとって、飛び石の傷などはどんなに気を付けていてもついてしまうもの。ある程度DIYでそれなりの対応で十分という方はトライする価値があると思います。
2022年08月17日 ネズミ1号:略称「T」
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