こんにちは。
気が付いたら、人生の半分以上オーストラリアに住んでる事になっていた、シングルマザー歴22年、リメディアルセラピスト、桔梗のブログの部屋へようこそ。
ご訪問ありがとうございます。
私のオーストラリアの人生経験、国際結婚、DV、国際離婚、裁判、鬱、カウンセリング...人生最大の激動の頃については
https://ameblo.jp/reikoecoguide/theme-10112156588.html
山火事を防ぐ為の『山焼き』
Dream Countryのこれまでのストリーはコチラ
東京の、とあるバーでアリスと出会った事が縁でオーストラリアへやって来た日本人のケン。
オーストラリアの南で山火事を経験し、北では大洪水を経験した。
日本とは桁違いの大自然を要するオーストラリアでのレスキューの経験は、日本人のケンの想像を遥かに超える、全く新しい世界との出会いだったようだ。
当然の事であるが、留学期間が終わると日本へ帰らなければならない。
アリスも、当然私も、ケンは日本へ帰って行ったものと思っていた。
Covid-19のパンデミックが宣言され、オーストラリアは2020年の3月に鎖国をしている。
当然の事であるが、オーストラリアにいた多くの日本人留学生やワーホリは日本に帰国する事を選んだ。
一旦日本に帰ったら、もうオーストラリアへの渡航は出来ない。
それが...、
ケンは再びDream Countryへ舞い戻って来ていた。
つい先日、アリスは再びケンから電話を受け取った。
アリスが受け取った電話の、向こう側から聞こえて来たのは流暢なオーストラリアンイングリッシュだった。
アリス:「どなたですか?」
声の主に記憶が無いアリスは、そう聞いた。
ケン:「僕、レスキュー隊員やってたケンです。」
アリス:「え~っ?日本に帰ったんじゃなかったの?」
日本に帰った筈のレスキュー隊員のケンは、何故か鎖国中のオーストラリアにいた。
オーストラリアでのレスキューを体験し、オーストラリアの生活を体験したケンは、日本に帰った後、日本の習慣に馴染む事が出来なくなってしまったのだった。
私:「分かるわ~。私もワーキングホリデーの後日本に帰って、カルチャーショックになったもん。」
結局、ケンは仕事を辞め、ワーキングホリデーのビザを取ってオーストラリアへ戻って来る事にしたのだという。
オーストラリアに戻って来て、先ずケンはキャラバン(キャンピングカー)を購入した。
キャラバンパークで生活をするのが一番安いからだ。
そして、キャラバンがあれば、いつどんな時でも、何処へでも直ぐに移動が出来る。
ファームで一定の期間フルーツピッキングをすると、ワーキングホリデービザの延長が可能になる。
近年は、3年目のワーキングホリデービザの延長も可能になった。
ケンは、途中でドイツ人のワーホリ仲間が出来て、一緒にファームを移動して歩いたのだそうだ。
そして、QLD州のあるファーム(農場)にたどり着いた。
そこは、肉牛の放牧が主流なのだが、マンゴーの栽培もしているファームだった。
マンゴーの時期はマンゴーの収穫、そしてそれが終わると肉牛の出荷の為に群れを集めて来る。
映画『Australia』でも出て来たが、昔は牛の群れを追うのに人間が馬に乗って追っていた。(USAではカウボーイというが、オーストラリアではストックマンという)
今はオートバイや、それこそ広大な農場ではヘリコプターを使って牛を追う。
そう、それ位広い土地で牛を放牧しているということだ。
自衛隊にいたケンは、オートバイも乗れるし、それこそヘリコプターの操縦も出来る。
よく働くし、色んな事が出来るケンは、結構、ファームのオーナーに重宝されたのだそうだ。(そりゃそうだろう。)
しかし、さすがにケンは馬には乗れなかった。(自衛隊でも乗馬はさすがにない😅)
なので、そのケンにファームのオーナーの娘さんのメロディが乗馬を教えてくれた。
ケンは日本の友人に頼んで、サンリオの『My Melody』のキャラクターT-シャツを送ってもらい、メロディに乗馬を教えてくれたお礼にあげたのだそうだ。(かなり気に入ったらしく、ファームで着ているのだとか。)
ある日、メロディはケンを連れて農場を案内したのだそう。(車で)
メロディ:「ケン、Welcome to Northern Territory(ノーザンテリトリー)」
ケン:「Northern Territory???州にまたがってるの、このファーム?」
メロディ:「そう、そこから向こうがQueenslandで、こっちがNorthern Territory。」
メロディのお父さんのファームは、州をまたいでいた。
(因みに、Queensland州は日本の国土の4.8倍、Northern Territoryは3.8倍である。)
オレンジがノーザンテリトリー、緑がQueensland
そうこうしているうちに、メロディはケンのGirlfriendになった。
ケンは日本に彼女がいたのだが、仕事を辞めてオーストラリアに来る時、結局別れてしまったのだそう。
ドリームカントリーに心奪われた彼氏に、日本の彼女は残念ながら付いていけなかった。
ケンは、ドリームカントリーに心を奪われてしまった。
でも、ケンの心情はめっちゃ分かる。
私も同じく、ドリームカントリーに心奪われて、彼氏を捨ててこっちに来てしまった人間だから。😓
そしてケンは、ドリームカントリーに移住するための手段を模索した。(結婚ではなかった)
(続く)
記事が面白かったら、ポチっと押して頂けたら嬉しいです