わたしの周りで話題の映画「夢見る小学校」を観てきました
 
 
普通の映画館で上映されているのではなく、自主上映という形で上映されている映画です
 
 
タイミングが合わず、なかなか観れなかったのですが
 
今回、荒川区の図書館の中にあるホールでの上映に、滑り込み参加させてもらえました
 
 

 

 

 
 
ドキュメンタリーの中心で紹介されるのは

 「子どもが主役」の小中学校  

私立「きのくに子どもの村学園」

 

 

宿題がない

 

テストがない

 

そして「先生」がいない学校

 

 

体験型学習を中心としたカリキュラムで

 

時間割の多くは「プロジェクト」とよばれる時間になっています

 

 

プロジェクトも

劇団・料理・工務店・農業・クラフトなど

 

自分のやりたい活動を選ぶことができ

 

時間の使い方も全部

子どもたちが話し合いで決めています

 

 

 

「先生」というような、指導する人はいない代わりに

見守っている「おとな」がいます

 

 

おとなが責任を取るから、全部自分たちでやりたいようにやりなさい

 

 

そういう愛情深いまなざしのもとで

子どもたちは自由にいきいきと学校生活を楽しんでいます

 

 

 

「学校は楽しいだけでいい」

学園長はそう言います

 

 

 

え?ホントに?

 

古い学校教育に慣れてきた人ならそう思うでしょう

 

 

 

けれども、小中学校をここで過ごして

高校に進学した子どもたちの成績は、平均してみんな上位なのだそうです

 

 

子どもも楽しい

おとなも楽しい

そういう学園の中で体験学習を楽しみながら

考える力がつくというのです

 

 

 

 

映画の中には

この学園に来る前はミッション系の学校に通っており

発達障害と言われて、薬を飲まざるをえなかったという女の子が紹介されていました

 

 

しかし

この学校では、発達障害の薬は飲まないという約束があるそうです

 

 

みんなで机を並べて、同じことを一斉にする

そういう今までの教育が「発達障害」を作っているのではないかと

この映画の監督も話しています

 

 

 

その女の子は

「この学校に来て、薬を飲まなくていいと言われてびっくりした。

 今は治っているんじゃないかと思っている。」と

 

とても明るく、自信に満ち溢れた表情で話していたのが印象的でした

 

 

 

 

映画の中では他にも、公立で成績表がない学校や

 

校則や定期テストがない学校なども紹介されています

 

 

 

成績を出して、✖️をつけることの方が弊害がある

 

 

そもそも、成績表を出さなければならない決まりはないのだそうです

 

 

 

 

とにかく

映画に登場する子どもたちはみな

表情が明るく、キラキラと輝いています

 

 

おとなたちもまた

学校という職場を楽しんでいるようでした

 

 

 

楽しんでいるとき

 

さらには「夢のような環境の中にいるとき」に、子どもは成長するのだそうです

 

 

 

余計なことをしなければ

プログラムが動き出す

 

 

自由さえあれば

幸せになる力を持っている

 

 

映画の中に出てくるそんな言葉の数々に

 

 

 

本当なら

自分もこんな学校で勉強したかった!!

 

 

そんな自分の感情もむくむくと顔を出し

 

 

きのくにこどもの村学園の卒業シーンでは

思わず涙ぐんでしまいました

 

 

 


そして、今回の上映会の最後に

監督のオオタヴィンさんが会場に駆けつけて、来場者の質問に答えてくれました


 

 

 

 

 

あるお父さんが

「この学校を出られたお子さんは、社会に出てどんなふうになっているんでしょうか?」という質問をしました

 

 

その時、監督は「なぜ、その質問をしたんですか?」と、逆にそのお父さんに質問を投げ返しました

 

 

お父さんは「こんなに自由な環境にいてはその先、社会でうまくやっていけるのだろうか?」と思ったようです

 

 

監督は、そのお父さんを「きっと、ずっとお仕事頑張ってこられたんでしょうね。だから、そういう疑問がわいてきたんでしょう。」と、その方の氣持ちをくみ取りながら

 

 

 

今ある職業の49%が10年後にはなくなると予想されている時代

 

今の時点で当たり前と思われている社会は、子どもたちの時代にはもうすっかり変わってしまっている可能性がある

 

これからは教育の形も変わっていくということをはなされました

 

 

 

きっと、このお父さんだけでなく多くの大人がそう思ったと思います

 

 

わたしたちの時代の学校は、窮屈で当たり前

 

学校ってそういう所でしょ ?  と思ってきました

 

そういう所でいい成績を修めることが、「いい大人」になる近道だと信じていました

 

 

 

テストでいつも順位が付いて

偏差値ではかられるのも当たり前

 

 

そもそも

好きなことばっかりしていたら「ろくな大人になれない」とかいう、謎のことばを信じこまされて

  

苦手なことや嫌なことを我慢してすることで

忍耐力がついて「いい大人」になるような妄想を植え付けられてきました

 

 

 

 

しかし、今

 

そういう学校制度に合わない子どもたちが、どんどん増えています

 

 

それにつられるようにして

今まで「普通」と思っている学校制度や

それに飼いならされることに対して

 


おとなの中にも

「それって本当はおかしいよね?」と氣づき始めた人が増えてきました

 

 

それも時代の流れで、当然のことなのかもしれません

 

 

 

本来

学校はただ楽しい所でいい

 


その言葉にまだ半信半疑だとしても


映画の中の子どもたちを見ているだけで

「子どもたちの伸びる力を、信頼してみてもいいんじゃないかな」と誰もが思い始める



きっかけとなる映画なのではないかと思いました


 

 

ぜひ多くの方に観てもらいたい映画です

 

 


 

 

 




 

 

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