トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

タートルネックは「いつから」「いつまで」着るべきか?気温と季節について改めて考えてみよう。

コーディネートを組む時に何を意識していますか?

 

色の組み合わせ、全体のシルエット、ドレスとカジュアルのバランス・・・等々。まぁ、他にも色々とあるのでしょうが、やっぱり一番は季節感じゃないかなと個人的に思っています。

 

今回はそんな季節感の印象を大きく左右するアイテム・タートルネックについて。「いつから」「いつまで」着るべきか、私見を交えながら述べていきます。

 

なお、この記事はブログ開設初期に投稿した過去記事のリライトです。趣旨は同じですが、内容を一部変更しつつ全編書き直していますので、よろしければご覧になってください。

 

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気温と季節について考える

気温と季節が合致しない世の中に

「日本には四季がある」とは国内外の方がの日本の魅力を語る際によく出てくる言葉ですね。もちろん海外の国でも四季はありますが、日本ほど季節がはっきりと4等分にはなっていなことから、そのような表現がされてきました。

 

ところが、世界的な温暖化の煽りを受けて、近年は日本ご自慢の「四季」が揺らぎ始めているのは周知の事実。

 

私が子供の頃は「3~5月が春」「6~8月が夏」「9~11月が秋」「12月~2月が冬」と教わってきましたが、現代の体感だとちょっとズレがありますよね。

 

■東京(2021年)の月別平均最高気温

 

上図をご覧いただくと、夏日とされる25℃のラインを9月は超えており、5月はそれに迫ろうとする数字を記録しています。個人的な感覚でいくと、5月末から9月いっぱいまではもはや夏です。日によっては10月前半も怪しいですね。春と秋が短くなり夏期がぐっと長くなった印象です。

 

伝統的な四季感は間違いなく存在する

確かに10月になっても暑い日は続きますが、「夏日だしTシャツにサンダルで良いかな」って考えている方は要注意。季節感は気温だけでは決まりません。明確に季節を宣言する公的機関も存在しませんが、世間で共有される季節感は間違いなく存在します。

 

もちろん地域差はありますが、9月の終わり頃に差し掛かれば秋の気配を感じ、3月に入れば春へと気分は移ろっていくものです。多少のズレは生じているものの、先人が提唱してきた伝統的な四季感は我々日本人のDNAにしっかりと刻みこまれています。そこに暑い寒いは関係ありません。

 

何を言いたいのかというと、多くの人の間で共有される季節感がある以上、単純に気温だけを見て服装を決めちゃうと周りから浮いていまうよってことです。

 

暑いから寒いからといって、10月にハーフパンツを履いていたり、3月になってもダウンジャケットを着ているようだと違和感を覚えますよね。きっと街中で浮いてしまうことになるでしょう。

 

周囲から悪目立ちしない範囲でファッションを楽しむのが大人の嗜み。それは季節感を間違えないという点においても同じだと私は考えています。

 

タートルネックの季節について考える

前項で述べた季節感と装いの関係を基に、タートルネックを着るべき季節について考えてみましょう。

 

ひとえにタートルネックと言っても種類が色々とあるので、ここではウールのハイゲージニットを前提として話を進めます。より具体的な例を挙げるとユニクロの「エクストラファインメリノタートルネックセーター」を思い浮かべていただけると分かりやすいかと思います。

 

これが厚手のローゲージニットやカシミヤセーターになると着用期間が短くなり、コットン素材のタートルネックカットソーになると着用期間が前後に少しだけ長くなるイメージです。

 

いつから

かつては秋とされた9月は今では半分夏みたいなものです。であればタートルネックは早くても10月に入ってからが無難ですね。

 

ただ、皮膚が薄く血管が集中する首元を完全に覆ってしまうタートルネックの保温性能は侮れないので、あまりに気温が下がりきっていない状態だと不快な思いをすることになってしまいます。

 

気温でいえば最低でも20℃以下が目安でしょうか。15℃近くまで下がってくると誰の目から見ても違和感は生じないはずです。

 

また、10月は一日の寒暖差が大きくなる時期なので、最高気温だけを見るのではなく実際に活動する時間帯の気温をよく確認しましょう。10月は様子を窺いながらのプレシーズン、本格稼働は11月からといったイメージです。

 

いつまで

間違いないのは2月いっぱいまでですが、個人的には3月中旬まではスプリングコートやジャケットと合わせて、タートルネックを着ていても違和感はないかなと思っています。

 

その場合は暖色系は避け、ブルーなどの寒色系若しくは春を感じる淡いトーンのカラーが望ましいでしょう。

 

いずれにせよ桜が咲き始める季節にはその出番を終えます。不思議なもので桜の開花宣言だけは強制的に季節を切り替える機能を持っているんですよね。

 

モックネックも良いんじゃない

先日、馴染みのセレクトショップのスタッフさんと話をしている中で、最近はタートルネックが売れないということを伺いました。

 

どこか堅苦しい印象もあるタートルネックは、近年のリラックスモードにはそぐわないという背景もありますが、どうやらそれよりもモックネックの台頭が大きく影響しているみたいです。

 

それもよく分かります。モックネックって良いですよね。いや、タートルネックが好きなことには違いないんですけど、使いやすさでいうとモックネックに軍配が上がります。

 

なんたってモックネックは着用期間が長い。タートルネックの場合は多めに見ても4~5ヶ月程度しか着られませんが、モックネックは実質通年です。もちろん同じアイテムを年中着られるという意味ではなく、モックネックのデザインがどの季節でも通用するということです。

 

実際に今年の夏はモックネックのサマーニットの購入を検討していました。実現はしませんでしたが、来シーズンも引き続き狙いたいアイテムの1つですね。

 

タートルネックにしかない魅力もありますが、季節感という点で気が楽なのはモックネックです。薄手のハイゲージニットであれば9月から3月いっぱいまでなら深く考えずに着用可能だと思います。

 

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とりあえずオススメ。

 

まとめ

最後は話が逸れちゃいましたが、タートルネックは「いつから」「いつまで」着るべきかまとめておきましょう。

 

  • 気温だけでなく、世間で共有する季節感から浮かないことを意識する。
  • 10月から3月中旬頃までがタートルネックを着ても違和感のない季節。
  • 気温の目安は最低でも20℃以下。最高気温だけを見ても意味がない。
  • 3月以降は暖色系は避け、寒色系やペールトーンが望ましい。
  • 桜の季節が訪れると共に終わりを迎える。

 

私は福岡県在住です。ただ、東北以北の地域と沖縄を除けばそこまで変わりはないかと思います。

 

一個人の意見なので、これが必ずしも正解とは限りませんが、少しでもご覧いただいた方の参考になれば幸いです。

 

今回は以上です。