トラッドマンに憧れて

自分なりのトラッドスタイルを模索する30代のリアルな服・靴・時計etc…について

Google Pixel 7 Proをレビュー!Androidの本家本元が放つハイエンドスマホの実力は?

まず先にお断りを入れておきますが、本ブログはメンズファッションブログです。筆者である私はガジェット類にも興味関心を持っていますが、専門ではないのであまりマニアックな内容には期待しないでくださいね。

 

その代わりに一般ユーザー目線、そしてファッションブロガー目線で感じるGoogle Pixel 7 Proの魅力を私なりに評価していきますので、興味のある方はどうぞ最後までお付き合いください。

 

【関連記事】

tradman-dc.com

 

 

Google Pixel シリーズの概要

もしかするとGoogle程、私達現代人にとって身近な企業はないのかもしれません。

 

国内シェア98%を誇る検索エンジン(Yahooの中身もGoogle)はもちろんのこと、画期的だったストリートビューを搭載したGoogle MAP、あらゆるサービスと紐づけられたGoogleアカウント、多くの個人・企業が取り入れているGoogle Cloud、世界一の娯楽と化したYouTube・・・等々挙げればキリがありませんが、忘れてならないのがモバイル端末用OS・Androidの存在。意外と知らない人も多いのですがAndroidの開発元はGoogleなんです。

 

iPhoneを除くほぼ全てのスマホに搭載されるAndroidはソフトウェア、つまりスマホの中身なので、製品として成立するためには端末本体(ハードウェア)が必要なわけです。そこでGoogleは多くのメーカーにAndroid OSを提供してきました。代表的なとこでは日本のソニーXperia)やシャープ(AQUOS)、韓国のサムスン(Galaxy)などが挙げられます。

 

そんな本来「中の人」であるGoogle自らがスマホ本体の開発に取り組み誕生したのがGoogle Pixel(グーグルピクセルでした。実はGoogle Pixel登場以前にも韓国のサムスンやLGと協業したNexusブランドを展開していましたが2016年をもって終了、その後はGoogle単独開発のGoogle Pixelシリーズへと引き継がれることになります。

 

NexusからGoogle Pixelへの移行に関して、当時は様々な憶測が飛び交いましたが、OSの本家本元が手掛ける、より純度の高いAndroid端末が登場することに当時の私は期待感を覚えたものです。なんせAndroidを最も理解しているのは他ならぬGoogleに違いませんからね。

 

ただ、残念ながらGoogle Pixelが日本上陸を果たすのは第3世代からで、私が契約するキャリアのauに関しては2020年発売の第5世代まで待たされることになります。(ちなみにドコモの場合はGoogle Pixel 3/3aを販売するも以降は取り扱いなし。)

 

これまでスマホを買い替えるタイミングが合わなかったということもあり、第7世代にしてようやく本命のGoogle Pixel を手にすることになった次第です。

 

では、次項にて実機レビューをしていきましょう。

 

Google Pixel 7 Proをレビュー

基本スペック

発売日:2022年10月13日

価格:(128G)124,300円/(256GB)139,700円

サイズ:約W76.6×H162.9×D8.9mm

重量:約212g

バッテリー容量:5,000mAh

カメラ:3眼(広角、超広角、望遠)

OS:Android13

CPU:Google Tensor G2

 

やはりデカい、そしてiPhone程ではないにしろ高くなったなというのが第一印象。

 

外観

このブログの本分はファッションなので、まずはルックスから見ていきましょう。

 

参照:Google Pixel 7 Pro - Google ストア

 

本体カラーはオブシディアン(ブラック系)、ヘイゼル(グリーン系)、スノー(ホワイト系)の全3色展開。ただ、スノーに関してはGoogleストアでしか確認できないので、キャリアの店舗で購入するなら実質2色の中から選ぶことになります。

 

最初は無難にオブシディアンを選ぶつもりでしたが、店舗で実物を見て翻意。画面越しでは地味にしか見えなかったヘイゼルの上品で落ち着いた雰囲気に妙に惹かれました。光沢がなくマッドな色味もギア感があって良いんですよね。それにオブシディアンの少しギラついた感じもイマイチ受け付けなかったのかなぁ。ともかくカラーはヘイゼルを選ぶことに。

 

基本的なデザインは先代のGoogle Pixel 6から継承されており、背面の横一文字に取り付けられたユニークなカメラバーもこの1年強で随分と見慣れました。実はこの一風変わったデザイン、カメラシステムが向上したことにより、従来の形状では収まらなくなった結果だそうです。決して万人受けするルックスではありませんが、iPhone的なスマホで溢れる中、パッと見てPixelだと判別できるデザインは嫌いじゃないです。

 

遠目ではシルバーに見える鏡面仕上げのベゼルとカメラバーはほのかにピンクがかった上品カラー。100%リサイクル素材のアルミニウムを採用しているとのことで、サスティナビリティの観点も抜かりないあたりは流石。

 

直面と曲面を巧みに組み合わせたシルエットは美しく、表面も滑らかで手触りが良いのですが、その代わりに物凄く滑ります。机の上に平置きしていても気が付けば滑り落ちてたりするので、実用性を考えれば残念ながらスマホカバーは必須でしょう。

 

ただでさえ大きい本体の周囲を縁取るベゼルは極細のため、端までいっぱいに6.7インチの大型ディスプレイが収まります。なんだかんだで大きい画面は正義です。

 

カメラ性能

私はカメラ専用機を所有していないので、このブログに掲載する写真も専らスマホ頼り。だからこそカメラ性能は最重要視するポイントなんです。

 

(本音を言えば本格的なカメラに物凄く興味があるのですが、如何せん凝り性なだけに沼に嵌っちゃいそうで・・・。)

 

「Pixel=画素」という意味を持つ通り、カメラ性能には定評のあるGoogle Pixelシリーズですが、第7世代でも正当に進化しています。

 

上の写真は「光の道」で有名になった福岡の宮地嶽神社の参道。撮影の難しい夕暮れ時でしたが、特に設定や工夫をせずとも実際に目で見た色味がそのまま映し出されます。もちろん専用機には敵いませんが、スマホのカメラも捨てたもんじゃないですね。

 

このカメラの最大の売りは驚異的なズーム性能。その倍率はなんと30倍。先程と同じ神社で撮影した写真を例にその性能をご覧いただきましょう。手前に鳥居、奥手には本殿が見えますね。これが倍率1倍です。撮影位置から本殿までの距離は約100m程でしょうか。

 

そして同じ位置からグーッとズームした写真がこちら。出雲大社と並んで日本最大とされる本殿に祀られたしめ縄をこのようにはっきりと捉えることができました。まぁ、ここまでのズームを必要とする場面はそうそうありませんが、ライブやスポーツ観戦に行った際には役立ちそうですね。

このブログで風景写真の話ばかりしても意味がないので物撮りの様子をご紹介します。

 

このようなファッションブログを運営する上で、物の質感を写真で伝えることが本当に難しいと常々感じていて、特に革は難しい。その点で上の写真はいかがでしょうか。モチモチとした革の柔らかさと表面のキメの細かさが伝わってくるような気がしませんか。もちろんポートレートだってお手の物です。

 

30倍ズームと並んで驚かされたのは、超広角レンズによるマクロ撮影(接写)。今までのスマホカメラならピンボケしてしまうような位置まで寄ってもまだ大丈夫。上の写真はチェック柄ジャケットの接写ですが、繊維一本一本をしっかりと確認することができます。まるで虫眼鏡を覗いているようだ。服好きとしてこれは面白い。

 

マクロ撮影の写真をもう1つ。細かい物の代表格、機械式時計の裏蓋から覗くムーブメントだってこの通り。肉眼よりも全然はっきり見えますね。

 

本ブログに載せている写真は全て私の狭い自室で撮影しているのですが、コーデ写真なんかを撮っているとこのように余計な物が映り込んでしまうことが多々あります。ちなみにこれはハンガーラックに掛けたバッグが映り込んでしまったようです。

 

そんな時は標準搭載されているGoogleフォトの消しゴムマジックを使って消してしまいましょう。よく見ると少し違和感があり、不自然に影だけが残ってしまいましたが、パッと見なら誤魔化しは効くかと思います。これは上手く使えば重宝しそうですね。

 

その他

■データ移行

スマホを買い替えて最も煩わしいのはアプリをDLし直さないといけないこと。その点今回は随分と楽させてもらいました。付属のケーブルを前機種に接続してアプリや写真、Googleアカウントのデータなどをコピーすることができます。昔ながらの手法ですが、結局それが簡単かつ確実。ちなみにAndroid端末に限らずiPhoneからもデータの移行も可能だそうです。

 

■バッテリー

CMでも「24時間バッテリー、スーパーバッテリーセーバーを使えば72時間」と謳っている通り、バッテリー持ちの良さもセールスポイントの1つ。何をもって24時間なのかは分かりませんが、日中普通に使っても50%を切ることがないので、誇張表現でもないのかもしれませんね。ちなみにスーパーバッテリーセーバーモードを発動させるとありとあらゆる機能に制限がかかるので、例え72時間バッテリーが持ったとしても実用性はほとんどないでしょう。

 

■アップデート

Android OSのバージョンアップは3年間、セキュリティアップデートは5年間の保証がなされています。他のAndroid端末よりも手厚い保証は流石プログラムを提供している大元といったところ。最近はスマホ本体価格の高騰もあってか同じ端末を長く使うという方も多く、アップデートの保証期間は見逃せない重要なポイントですね。

 

■CPU

スマホの頭脳であるCPU(プロセッサー)には最新の自社製チップセットGoogle Tensor G2」を搭載。OSとCPUはよく混同されがちですが、OSはあくまでもプログラムで、CPUはそのOSを動かすための物体(チップ)のことを指します。同じバージョンのAndroid OSでもCPUの違いで処理速度に差が生まれるのです。

 

正直CPU性能を語れる程その分野に明るくはないのですが、約1ヶ月使用してアプリの挙動や動画再生にストレスを感じることほとんどありません。他社のハイエンドモデルと比べるとCPU性能は一枚劣るという情報も見聞きしますが、一般ユーザーが普通に使う分には不自由することはまずないかと思います。

 

Google Pixel 7 とGoogle Pixel 7 Proの違い

通常モデルであるGoogle Pixel 7は販売価格が82,500円~と設定されていて、ハイエンドモデルであるGoogle Pixel 7 Proとの価格差は約4万円。1.5倍と考えるとなかなか大きな差となるので、購入にあたり私も結構迷いました。果たしてのその価値があるのかと。

 

ここでは両モデルの主な違いを挙げていきますので、比較検討の参考になれば幸いです。

 

■外観

  • Pixel 7のサイズ約W73.1×H155.6×D8.7mm。Pixel 7 Proと比較すると横は3mm縦は7mmコンパクトなサイズ感となっている。
  • ボディサイズと比例してPixel 7のディスプレイは6.3インチと1回り小さい。
  • ボディカラーのオブシディアンとスノーは両モデル共通。レモンはPixel 7、ヘイゼルはPixel 7 Proの専用カラー。
  • アルミニウム製のベゼル&カメラバーはPixel 7ではマッドなサテン仕上げ、Pixel 7 Proでは光沢のある鏡面仕上げを採用。

 

■カメラ

  • Pixel 7は広角レンズと超広角レンズの2眼、Pixel 7 Proは望遠レンズを加えた3眼。
  • ズーム性能はPixel 7が最大8倍、Pixel 7 Proでは最大30倍。
  • Pixel 7 Proにはマクロフォーカス機能が搭載されているため、Pixel 7ではピンボケしてしまうような至近距離でも接写が可能。

 

■その他

  • 画面の書き換え速度を示し、映像の滑らかさに関係するリフレッシュレートはPixel 7が最大90Hz、Pixel 7 Proが最大120Hz。
  • 瞬間的なデータの読み込み(アプリの立ち上げやWEBページの切り替えなど)に影響するRAMの容量はPixel 7が8GB、Pixel 7 Proが12GB。
  • バッテリー容量はPixel 7が4355mAh、Pixel 7 Proが5000mAhとなっているが、ディスプレイのサイズやリフレッシュレートが異なる関係でバッテリー持ちは同等。
  • Pixel 7 Proのみ超広帯域無線チップ搭載、ミリ波対応。(すみません。この2つはよく分かりません・・・。)

 

ざっくりと調べたところだと主な違いはこのような感じ。項目は多岐に渡りますが、私のような一般ユーザーレベルだと直にその違いを感じるのはカメラ性能の差(30倍ズームとマクロフォーカス)ぐらいなのかもしれません。

 

私自身このカメラに惹かれてPixel 7 Proを選んでいるので正解だったと思っていますが、普通の距離を撮影する分には両者何ら性能は変わらないので、特にこだわりがなければ約4万円の価格差を考えるとPixel 7を手に取った方が賢い選択にも思えますね。

 

もちろんPixel 7 Proはあらゆる面でハイスペックなのですが、多くの人はその恩恵を受ける機会はほとんどないんじゃないかということです。あくまでも持論ですが。

 

まとめ

デザインとカメラ性能を中心にGoogle Pixel 7 Proをレビューさせていただきました。

 

やはり餅は餅屋。より詳しい内容はガジェット系ブロガーさんの記事をご覧になってください。

 

それにしてもGoogleの金看板を掲げながら、いつまで経ってもマイナーな存在から抜け出せないGoogle Pixel。天下のドコモで取り扱いがない点が最大の要因だと思いますが、未だに後発の新興スマホのイメージを持たれていることも影響しているのかもしれませんね。(そもそも日本では「Google=検索エンジン」ぐらいにしか思われていないのも大きいか・・・。)

 

しかし既に第7世代です。年々ブラッシュアップを続け伝統的なハードウェアメーカーが手掛けるスマホにも全く引けを取らないクオリティに進化しています。むしろカメラ性能だけならおそらく最高峰。

 

最近はプロモーションにも力を入れていることですし、そろそろメインストリームにのし上がってきても良い頃合いなんじゃないですかね。間違いなくそれだけのポテンシャルはあるはず。

 

今回は以上です。