ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

 

 横綱、大関全員が敗れるという波乱で始まった大相撲夏場所。いったいどうなるのかと見ていたが、3日目を終えて少し落ち着いてきた。

 

 大関霧島は若手の熱海富士の突き落としに吹き飛ばされてしまったが、豊昇龍は連敗を脱し、改名した琴桜も力強い相撲で大関らしさを見せた。

 

 それでも横綱照ノ富士、大関貴景勝が2日目から休場してしまった。がっかりした相撲ファンも多いかもしれない。

 

 両者とも、場所前から不安視はされていた。特に照ノ富士は、腹痛などの故障で場所前はほとんど稽古ができなかったらしい。

 

 稽古もできずに勝ち抜けるほど大相撲の世界は甘くない。初日、照ノ富士が気鋭の若手・大の里に屈した一番などは、決してたまたまなどではなく、力負けしていた。

 

 貴景勝にしても、平幕の平戸海の押しにずるずる押し込まれ、残す力がなかった。

 

 〝これで15日間たたかえるのだろうか〟と思ったものだが、こんなに早く〝やーめた〟と言いだすとは思わなかった。

 

 相撲だけではないが、スポーツファンはひいき力士や選手応援のためにチケットを求め、現場に駆けつける。そのお金にしても時間にしても、半端なものではない。

 

 そうやってやりくりしながら出かけてきたのに、肝心の力士、選手が出ない、いない。

 

 力士、選手はそういうファンの気持ちを考えているのだろうか。

 

 まったく考えていないとは思わない。

 「左肋(ろく)軟骨損傷、右変形性膝関節症で3週間の安静加療」(照ノ富士)、「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアで3週間の安静加療」(貴景勝)なんていう診断書を見ると、深刻な状態だな、と同情もしたくなる。

 

 それを承知のうえで、やっぱり言いたい。〝あんたたち、プロやろ〟と…。

 最近、すぐ休場してしまう風潮を見ていると、つい言いたくなるのですが、無理言ってますか、力士の健康や体のことを無視してますか。