DI2

【R9150・R8050】 DI2の互換性と注意点

2021年9月、新しいデュラエース【R9200】、新しいアルテグラ【R8100】が同時に発表されました。

今のところの情報だと12速でDI2のみ、そして従来製品とは一切互換性なし・・・

今よりもさらに高価になるようですね。

  

世の中がシマノの新コンポで盛り上がっているなか、一つ前のDI2コンポ【R9150・R8050】の互換性と選定する際の注意点などを紹介します。

  

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DI2の互換表

シマノさんのホームページにある「E-TUBE互換表」 

https://bike.shimano.com/content/dam/e-tube/assets/images/contents/project/compatibillity/pdf/ja/HM-CC%204.0.2-01-JP.pdf

「必要な物はこれ見れば全部書いてあるんで」

なんでしょうけど、これ自転車さんにしかわからないですよねー。(自転車さん向けの資料なんですけどね)

また、DI2化に必ず必要となる物もこの表の中の物だけでは無い。

私が自分で組んだり調べたりした中での互換性と注意点などをまとめてみます。

表はシマノさんより

ただし、ロード向けっぽいもの、R9150・R8050シリーズのみのまとめです。

そこしかわからないので スイマセン・・・

  

  

マスターユニット

バッテリーのことです。

ここにDI2の脳みそが入っていて制御しているので「マスターユニット」なのでしょう。

外装と内装の2択となります。

デュラエースとアルテグラの区別は無し。

  

バッテリー外装の場合

互換表での外装バッテリーの型式は 「BM-DN100」

いきなりでスイマセンが、ちょっとここの情報は合っていないかもしれません。

この型式はバッテリーマウントのみの型式のようです。

販売店さんのHPも見てみるとたぶん別売で、バッテリー型式は「SM-BTR1」。

外装バッテリーは所持していないので、互換表の型式で検索したところ3種類が出てきました。

「BM-DN100-I」 「BM-DN100-S」 「BM-DN100-L」 と型式の末尾が異なります。

マウントの長さ違いと、ワイヤーの内装/外装の違いがあるようです。

ちゃんとわかったら追記します。

  

バッテリー内装の場合

内装バッテリーの型式は 「BT-DN110」

こっちは持っているので大丈夫です。

シマノのマニュアルでは、シートポストの中に入れて、付属のEリングで固定するように記載があります。

所持している中で唯一、VISIONのシートポストはEリングでの取り付けに対応していました。

通常のシートポストに取り付ける場合には、別売のゴム製のアダプターをかましてシートポストに差し込みます。

  

  

ジャンクションA

ジャンクションA外装の場合

ケーブルの差し込み口が3口と5口のタイプがあり、それぞれ型式は「SM-EW90-A」「SM-EW90-B」

ステムに取り付けられるパーツが付属しています。

私はレックマウントにアダプターをかまして取り付けています。

  

ジャンクションA内装の場合

型式は「EW-RS910」

ハンドルのバーエンド、もしくはダウンチューブに埋め込んで取り付けます。

ダウンチューブ埋め込みはカッコイイですよねー。

  

  

シフター/スイッチ

互換表には選択肢が50種もあります・・・

主にはSTIやサテライトシフターがここに分類されます。

最大6台まで接続が可能。

  

リムブレーキの場合

STIの型式は、デュラエースは「ST-R9150」、アルテグラは「ST-R8050」となります。

上の写真は 「ST-R8050-L」です。

コネクターの差し込み口が3つ付いており、上2つがエレクトリックケーブルの差し込み口、一番下はスプリンタースイッチの 差し込み口です。

見た目は似ていますがコネクターの形状が異なります。

  

油圧ブレーキの場合

油圧STIの型式は、デュラエースは「ST-R9170」、アルテグラは「ST-R8070」となります。

一番の注意点は、油圧ブレーキのSTIにはスプリンタースイッチが取り付けられません。

油圧の機構によるスペースの問題でしょうか?

スプリンタースイッチ用の差し込み口自体が付いていません。

  

スプリンタースイッチとサテライトシフター

スプリンタースイッチ「SW-R610」はリムブレーキSTIのオプションスイッチ扱いとなり、「シフター/スイッチから最大6台」にカウントされません。

一般的には下ハンに取り付けて使用します。

油圧ブレーキには取り付け不可です。

  

サテライトシフター「SW-R9150」はクライマースイッチとも呼ばれています。

一般的には上ハンに取り付けて使用します。

油圧STIで下ハンにスイッチを取り付けたい場合にはこちらを使用する方もいるようです。

  

機能的には似ていますが、サイズと重量が異なります。

「SW-R610」の方がサイズは小さく、左右ペアで5.8g。

「SW-R9150」 はペアで12gです。12gもめちゃくちゃ軽いですけどね・・・

  

  

リア変速システム

リアディレイラーのことです。

型式はデュラエースは「RD-R9150」、アルテグラは「RD-R8050」となります。

ここは特に難しいことは無し。

荒れた路面向けにチェーンスタビライザーを搭載した、「RD-RX805」や 「RD-RX815」 も互換性有りです。

  

  

フロント変速システム

フロントディレイラーです。

型式はデュラエースは「FD-R9150」、アルテグラは「FD-R8050」となります。

ここも難しいことは無し。

  

  

PC接続機器

表に書かれている「SM-PCE02」「SM-PCE1」「SM-BCR2」のいずれか1つにて、ジャンクションAとPCを接続してDI2の設定を行います。

内装バッテリーの場合は 「SM-BCR2」がPCとの接続と充電器を兼ねているので、これ1台で運用可能です。

写真は 「SM-BCR2」 です。

外装バッテリーの場合には、上記3種類の いずれかと別途充電器が必要となります。

  

  

ワイヤレスユニット

互換表には3種類の表記がありますが、ロードバイクで特別な理由が無ければ「EW-WU111」一択でしょう。

ワイヤレスユニットはDI2システムには必須ではありません。

が、取り付けることにより、「サイコンへのシフティング情報表示」「バッテリー残量の表示」「スマホやタブレットを用いてのDI2のセッティング」などが可能となります。

ものすごく便利になるので、DI2を導入するのであればワイヤレスユニットは個人的には必須だと思います。

マニュアルではワイヤレスユニットを露出させて使用するように書かれていますが、私はダウンチューブの中に入れて使っています。

今のところ、接続不良などのトラブルはありません。

  

  

互換表に無いけど必要な物

バッテリー充電器

互換表にはありませんがDI2には必ず必要となります。

バッテリー外装の場合には「SM-BCR1」+「SM-BCC1-3」が必要です。

バッテリー内装の場合には、PC接続機器で前述の 「SM-BCR2」 があれば充電も可能です。

なぜか 「SM-BCR2」 にて外装バッテリーの充電はできないようです。

  

ジャンクションB

エレクトリックケーブルを中継するジャンクションBも通常は必要です。

ただ中継しているだけで特別な機能は無いので、「タコ足コンセント」みたいなイメージです。

エレクトリックケーブル 内装の場合は「 SM-JC41 」、外装の場合には「SM-JC40」を使用します。

  

エレクトリックケーブル

各コンポーネントがすべて接続されるように、必要な種類と長さのエレクトリックケーブルが必要となります。

両端がコネクターになっている標準的な「EW-SD50」、ハンドル周りに使用するY字型の「EW-JC130」があります。  

  

  

まとめ

R9150・R8050シリーズのロードバイクに使用するであろうDI2の互換性と注意点を紹介しました。

所持しているR8050はひとつ型落ちになってしまいました・・・

新しいコンポが発表されて、 R9150・R8050シリーズ が値下げされたり、中古市場に流れてくる可能性もおおいにあります。

型落ちになったとはいえ性能的にはホビーライダーには十分すぎるほどです。

DI2コンポ選びの参考になれば幸いです。

  

  

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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