【ピッコマ】もうこれ以上愛さない【ネタバレ】

ヒロインが元婚約者を非常に断固としてやっつける部分が好きでした。 元婚約者が黒化しないのも良かったです。黒化の危機が少しありましたが・・・

感情線を伝える文体が好きで単行本を購買しました。 私には婚約者の感情はちょっと分かりにくかったですが・・世の中には多様な人がいますからね。 実の父親が最後まで自分勝手なゴミでよかったです。 中途半端に後悔して許しを願っていたら本当にみっともなかっただろうから。

最初の巻は良かったのです。その後は事件よりは主人公たちの心の変遷に比重が置かれますが、ヒロインが愛の感情をやっと最終巻で悟ります。 それはすなわち、ヒーローとヒロインが1巻から5巻の間ずっと発展することなく最後に「愛しています」で終わるという意味です。 それで、中間は退屈にならざるを得ないのに、心理描写がきめ細かくもないので、途中を飛ばして最後の巻に移っても全部理解できる小説でした。

2巻までは本当に良かったです。 3巻からはちょっとだらだらして間延びする区間が長くなりますね。 ヒーローは思ったより色々と 問い詰めることが多いんだけど優柔不断な人です。 ヒーローとの場面より元婚約者といるときの方が緊張感が感じられます。 そして3巻が終わってもありふれたキスシーンさえ出てこないですね。 くぅ！健全すぎてムカつきます。。。
3巻から退屈になり始めて、4巻の大部分は流し読みして5巻は序盤でなんとか読んで残りの外伝部分はあきらめました。すごく残念ですね。

まず、軽いものが好きな方にはおすすめします。 雰囲気が重いわけではありませんが、長い呼吸でゆっくりと没頭して読んでこそ、作家の筆力を十分に楽しむことができると思います。 展開が遅い方ですが、それが無駄に垂れるのではなく厚くてきめ細かいスポンジを時間をかけて隙間なく水に浸していくという感じです。それで結末くらいになるとちょっと疲れます。 ヒロインがちょっと息苦しい部分があります。 10年婚約者になったことだけ見ても・・・そしてヒロインの妹がちょっといらいらしました。 罪がないのも分かるし、幼いから何も知らないのも分かるけど妹による葛藤をヒロインが当たり前のように耐えなければならない状況もむかつくし、妹が幼いからなにも知らずに投げた一言にヒロインが傷つけられるのもむかつくし・・・（妹が10年間どうしようとした時はあの子のお父さんに連れて行ってくれという声が自然に出る）そんなに戦々恐々していいことも聞けず、夫の補佐官には罪のない子供に恨むような人扱いをされたら・・・それから個人的にちょっとつじつまが合わないのは、ヒロインが元婚約者に冷遇されながらも10年も堪えるほどの愛人だったのに、ヒーローと結婚してからは男女間の感情についてまったく気づいていないように振舞うところです。 愛に触れて新しい愛ができないのと愛する感情を理解できないのとは違うじゃないですか。