超希少!?美濃のもぐさ原土 | せともん道楽だもんで・・・

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もぐさ土・・・と言う陶芸粘土をご存知ですか👀❓

ボクがよく瀬戸や美濃の作家さんの酒器を紹介する時に用いている言葉でもあります❕

もぐさ土とは・・・

この「もぐさ土」という名称がいつ頃から使われている言葉なのかは分かっていませんが、

その言葉からして「もぐさ」、つまりお灸に使用されるもぐさの風合いに似ているため、

パサパサした(瀬戸・美濃の方ではサクイ)土という意味で付けられた陶芸土の名前だと言われています❗

一説では美濃の陶芸粘土屋さんが商品名として「もぐさ土」と称して販売したから・・・とも👀ホントカナ~?

 

もぐさ土と言われるパサパサした独特なこの土は、

美濃の東濃地域(多治見・土岐・可児・瑞浪・恵那・・・)一体の極限られた場所の地層から採ることができる土で、

もぐさ土と言っても、その採れる地域や場所によって個性があり、

もぐさ土は礫層の中に50㎝~1mの厚さで存在し、細い筋状であったり、塊状であったりと、

その量は決して多くなく希少だそうです❕

本物のもぐさ土は日本の2大希少陶土と言われているほど希少で、

現在は手に入れることができない土のひとつでもあるそうです😅

層や場所によって土の質感や粗さ、色が異なり、なかなか上質なもぐさ土と言うのはありません💦

 

なぜ❓・・・もぐさ土がこんなにも珍重され全国の作家が恋焦がれるかと言うと、

それは、志野・黄瀬戸・瀬戸黒などの美濃桃山陶と言われる焼き物を焼くためには不可欠で、

特に志野を焼くためには美濃のもぐさ土で無ければ本物(良い)の志野は焼けないと言われています❗

 

 

そんな希少な美濃のもぐさ土の原土を、

ある美濃の大陶芸家さんからお土産にとくださいました😂アリガトゴザイマス!

スーパーの袋にパンパン詰めた状態の原土をくださいました❗

先生いわくこのもぐさ原土は、

「これが本物の志野の土だ」

「50年前に山の中の工事現場で夜中トラックに積んで採ってきたもの」

説明すると・・・

50年前に可児市久々利にあるゴルフ場の造成工事中に、

工事が終わった夜中に忍び込んで、トラックいっぱいに採って(盗んで)きたものだ!ってことです😂ハハハ

現在なら不法侵入で逮捕されてしまいますね~🚨

 

この原土をボクの通う陶芸教室の先生といっしょに粘土にする作業をしました😀

ボクの教室の先生も原土から粘土を作ることは初めてだったので、

見よう見まねで調べながら作業しました👐

 

 

フルイにかけて不純物や木の根、小石を取り除き、細かな砂の状態になりましたよ~

これがなかなか大変な作業で、スーパーの袋分の量でしたが、かなり疲れました😥

それがこの状態です👇パサパサでしょ~

 

 

この後、水を加えて練って半年から1年以上寝かせて、

やっと粘土(もぐさ土)として使えるようになるそうです❕

陶芸家の仕事の中で、原土から土を作る作業がいちばん大変だと言われる理由がわかるような気がしました😅

 

 

👆これが先生の志野ぐい吞の高台部分、このもぐさ土の表情です❗

焼くときっとこんな感じになるんだと思います😊

ボクはこの素晴らしいもぐさ土で、ボクのオリジナル陶芸作品を作ります✨

 

この頂いたもぐさ土の原土、現在は入手できません💦

それはこの原土を採取した場所が、

今では可児市久々利にある富士カントリー可児クラブと言うゴルフ場になってしまっています⛳

ゴルフ場の下を深く掘ればもぐさ土が残っているかもしれませんが、芝生が張られてそれはできません😥

この可児市久々利一体で採れたもぐさ土が最高峰と言われ、

桃山時代に生まれた美濃桃山陶の志野・黄瀬戸・瀬戸黒などは、

この可児・久々利で採れたもぐさ土が使われているそうです❕

 

美濃の陶芸原料屋さんで「富士カントリーもぐさ土」として商品販売されていますが、

このボクのもぐさ原土は、50年前に先生が自らの手で採ってきた混ぜ物なしの本物。

原料屋さんで買ったものではない、

採取地点が明確でハッキリわかる、原土そのままの土はお金を積んで買える類の土ではないそうです😅

これが正に本当の宝の土なんです✨

美濃の若手・中堅作家さんが見たら「そんな土を気安くもらってきてはいけない❗」

「こっちは欲しくても手に入れられないんだぞ❗」と怒られてしまいかもしれません。

 

そんな美濃の希少な志野の土、もぐさ土のお話でした😊✨✨✨

 

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