チボリオーディオの最上位機種「MUSIC SYSTEM BT」を評価レビュー!

製品サンプル提供:モノとオト

このガジェットマニアZがスタートした当初に記事に上げた「Tivoli Audio(チボリオーディオ)」Model One(モデルワン)のオーディオシステム。

温もりのあるデザインがレトロでありながらも新しく感じて、もう10年以上愛用している機種なのですが、この度代理店様からチボリオーディオのフラッグシップ機「MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)」をお借りすることが出来ましたので、評価レビューしてみたいと思います。

2021年にリニューアルを果たしたMUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)。
私の憧れのシステムはどんな音を鳴らしてくれるのでしょうか。

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〜おさらい〜チボリオーディオとは

まずはチボリオーディオとは何なのかおさらいしてみたいと思います。

Tivoli Audioは 世界オーディオ業界名誉殿堂に選人されたヘンリー・クロスと彼の長年のビジネスパートナーであるトム・デベストによって2,000年に設立されました。

ヘンリークロスは、マサチューセッツ工科大学在学時代にボストン交響楽団の演奏をFM放送で実況中継するため、最初の音響サスペンションラウドスピーカーを設計しました。

その後彼は、Acoustic Research社、KLH社、Kloss Video社、Cambridge SoundWorks社の4つの家電メーカーを設立しすべて成功を収めています。

これらの企業と同様に、Tivoli Audioは、高品質で使いやすく、手頃な価格の製品を製作するために創設されたのです。

引用元:https://tivoli-audio.jp/

チボリオーディオの原点はいつの時代も「ラジオ」にあります。

1950年代、チボリオーディオの創設者のヘンリー・クロスは当時としては珍しく、スピーカーシステムに力を入れ、ラジオとしての受信能力と音質を両立させるために、真空管ラジオの製作に取り組みます。

そうして現代に至るまでその思想は脈々と受け継がれ、チボリオーディオのサウンドシステムと言えば「ラジオと音質の融合」と評価するに至ります。

チボリオーディオの創設者の一人、ヘンリークロス氏

外観デザインの評価レビュー

まずチボリオーディオ製品の代名詞として「ウォルナット」の木材の使用が挙げられます。これは大変高価な木材で、サラリとした滑らかな質感と、音質の面でもウォルナットを使用することにより温もりのある音を創造しています。

個人的にもウォルナットが一番好きな高級木材であります。

このインテリアに溶け込む木材のテクスチャと共に、MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)のインターフェースはどこか懐かしく、しかし高級感のあるデザイン・レイアウトと細部に至るまで細かな仕上げがインテリアとしての完成度を高めています。

妥協のない美しいデザインや素材は、単に美しさを求めるだけではなく、機能面がその形となって表れたものだと音を聴き込む度に思います。

Model One(モデルワン)ではラジオのチューニング部分に当たるホイールが、MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)では音量調整のホイールとなります。

回し心地はModel One(モデルワン)と違い、適度にクリック感のある回し心地となっておりとても心地よいです。

その他各ボタン類も適度なクリック感があり、丈夫さを感じさせます。
オーディオ機器としての繊細な操作心地はとても大切な部分だと思います。

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機能の側面から評価レビュー

ここではチボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)の機能の側面から評価レビューしてみたいと思います。

ラジオとしての性能はそのままに「音」の性能を高める

チボリオーディと言えば、やはりラジオを思い浮かべる人も少なくないと思います。

筆者もやはりそうなのですが、まずはラジオありきなんですね。そんなMUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)は2021年にリニューアルを果たし、細部の微細な煮詰めが行われました。

ラジオとしての機能はそのままに、各種操作系統の見直し、アンテナの素材変更などさらなるブラッシュアップが行われています。

もちろんModel One(モデルワン)の高品位な佇まいは失わずに。

今だからこそCDの世界観にダイブする意義

CDのマーケットも今は大分オンラインマーケットに置き換えられてきましたが、それでもCDの資産は思い入れが深く、捨てるわけにもいきません。

そしてCDというフォーマットは音源を美しく聴くことができるデジタル音源でも数少ないフォーマットであります。

一般的にPCやその他デバイスに取り込んだ音源は未だmp3方式が多く、このフォーマットは音の高音部分をカットします。

皆さんは最近CDを聴きましたか?
この違いは些細なものかも知れませんが、原音に忠実に聴きたいのであれば、ハイレゾ音源かCDという選択肢になるわけです。

眠っているCD資産、MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)で新しい音の魅力を探してみませんか?

ウーファー・イコライジング機能搭載

大容量のウーファーユニット

チボリオーディオ・Model One(モデルワン)にもバスレフ式のウーファーが搭載されていましたが、MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)では更に巨大な5インチのウーファーユニットを底面に搭載しています。

これによって後述するイコライジング機能と合わさって、従来の製品よりも迫力のあるサウンドを響かせてくれます。

イコライジング機能は「スペース・フェーズ・ワイドモード」に加えボーカルの声が聞きやすいモノラルモードと、立体的な音響が楽しめるステレオモードの計5種類のイコライジングを備えています。

Model One(モデルワン)にはなかった機能なのでこれは嬉しいですね。色々な組み合わせをためして、自分だけの音響システムを構築することが可能です。

その他外観仕様

チボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)の背面には、ウーファーレベルを調整するダイヤルが搭載されており、これを回すことで低音の強弱をつけることが可能です。

また、AUX-IN、MIX-IN端子を備えており、外部からのオーディオソースの入力が可能です。

シンプルな背面インターフェースながらも、基本的な部分はキッチリ押さえていますね。

チボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)はクロック機能も備えており、本体上部にはSNOOZEボタンが設けられています。

朝の目覚ましと共に、コーヒーを片手にお気に入りの音楽を聴く…そんなライフスタイルは如何でしょうか。

また、フロント面の下手(しもて)にはイヤホンジャックも備えており、深夜読書などしながらオーディオやラジオの世界に浸ることができます。

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ラジオとしての評価レビュー

まずはラジオとしての評価レビューを行いたいと思います。

特に音の解像度を含め、MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)がModel One(モデルワン)と比べてどれだけの違いがあるか試したかった部分です。

まず受信感度。Model One(モデルワン)ではダイヤルでチューニングを行っていたわけですが、本機では「TUNE」ボタンが設けられており、ボタンを長押しするだけで自動的に最適な周波数に合わせてくれます。

これは便利ですね。(モデルワンのダイヤル式も回す心地よさのカタルシスがあるわけですが。。。)
迷うことなく、瞬時に選局を行ってくれます。

ラジオの音質はというと、DJの声に厚みがありしかもハッキリと前面に出てくる音の仕上がりです。インサートされるBGMやSEもウーファーがしっかり効いており、全体的に土台がしっかり効いた音質に仕上がっています。

ラジオの総評としてはModel Oneを完全に上回っていますね。
さすがフラッグシップ機といった貫禄が音に表れています。

CD音質の評価レビュー

実際にCDのオーディオソースを流して音の評価をしてみました。
チボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)はどんな音の喜びをもたらしてくれるのでしょうか。

■戸川純&ゲルニカ・ベストアルバム

1980〜2000年代に掛けて音楽業界に新たな風を吹き込んだ異端児・戸川純をセレクトしてみました。チボリオーディオの創設が2000年と言うこともあり、時代がオーバーラップする面白いマリアージュです。

まず特徴的なのはラジオの時と同じく、ボーカルの声がハッキリしてること。

低音を効かせた安いオーディオシステムはボーカルが沈む代償を得るのですが、チボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)ではウーファーシステムが独立しているため、イコライジングに関係なく明瞭感のある音が特徴だと感じました。

逆に低音部分なのですが、これもイコライジングによる低音ではないため、長時間聴いても聴き疲れすることなく音楽をいつまでも楽しめます。とても耳に優しい低音であり、言い方を変えればマイルドな低音が心地よいです。

イコライジングは「ワイド」モードにして聴きましたが、とても立体感があり、このサイズからは想像できなリッチな音場が部屋に広がっていきます。これには正直驚きました。

前述の「ボーカルの声がハッキリしている」事も合わさり、音の分離がしっかり成され、豊かな低音を明瞭感のある音質がいつまでも聴きたい気分にさせてくれました。

戸川純というかなり昔のマスタリングソースで音質テストするという、ちょっと意地悪な手法を試した見たわけですが、充分にチボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)の音の素性の良さに頷く結果です。

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まとめ

心地よいウォルナットに身を包み、インテリアとしての高い完成度と、最上位機種としての貫禄を備えた音質のチボリオーディオ・MUSIC SYSTEM BT(ミュージックシステム BT)。

Model Oneよりも出来る事が沢山ありすぎて音楽を聴くのが楽しくなってしまいます。

もちろんBluetooth(ブルートゥース)によるデジタル音源の再生も可能。

全部盛りのオーディオシステムでありながら、それを一切主張することなくデザインの整合性が見事に取れた美しい形。

値段は張りますが、一生モノを一つ手に入れると考えれば、人生においてなんとも素敵なセレクトではないでしょうか。

以上、編集部員Tがお送りしました!

Enjoy Gadget Life!

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