筆者所有の鉄道模型車両の一部にはパンタグラフ(集電装置)が搭載されており、ひし形、下枠交差型、シングルアーム型(くの字形?)があります。実車におけるシングルアーム型パンタグラフを最初に見たとき「こういう形もあるんだな」と当時の筆者は感じたものでした。
やがて鉄道模型を再開して、或る金属製キットの完成予想図を見たときに「くの字形」のパンタグラフを目にしたのです。別売部品の推奨例としてこの型のパンタグラフが紹介されており、屋根部の取付け穴位置を確認してシングルアーム型を購入して取り付けてみました。
実車においても「くの字形」が搭載している場合が増えています。ところがこの車両の元となっている実車の登場当初は「ひし形」を搭載しており、ある地方鉄道の例を見て「自分の模型に採用してみたらどうなるのだろう?」と考え始めました。別の理由は筆者がこの車両を扱うときシングルアーム型パンタグラフに服の袖を引っかけることが度々あったことです。そこでこのパンタグラフを交換することを考え、2021年に「ひし形」に交換しました。下の画像のように一方は霜取り用を含めて2基、他方は1基それぞれ搭載してみました。
このひし形のパンタグラフはPT44(天賞堂)で筆者にはどこかふさわしい感じがするのです。細い金属製パーツから構成されており他と同様に取り扱い注意が伴います。こうした処理を通して筆者の思っていた車両のイメージとほぼ一致しました。元のパンタグラフ取り付け穴は溶きパテで埋めて銀色マーカーで塗った簡素な処置です。そして2基搭載車両では一部の冷房装置の位置を少しずらしてみました。(現在は一層小型のPS28(カツミ)に変更して冷房装置の位置も元に戻しています。)
また「下枠交差形」も取り付けスペースを小さくできるため相応のメリットがあるようです。したがって実車における使用例を把握しながら所有車両に反映させるようにしています。ひし形については種類が多く実車について知る必要が出てきます。また筆者所有の鉄道模型車両の一部に「やや太めの銀ピカタイプ」があるため、これらはできるだけ自由形車両に搭載しています。(一例を下の画像に示します。)
筆者の知る限り現在市販されているものは構成するパーツが細く、その完成具合に感心しています。中古委託品のスケールモデルに先述の銀ピカタイプタイプが搭載されていれば、現在市販されているものと交換することもあります。こうして模型である点をいかして「ある時代」を反映させるのもアリなのかな、と考えさせられました。それだけでも印象が良くなることもあり、勉強になっています。
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