【中小企業診断士二次試験】一次試験終了後からでも間に合う二次試験の勉強法

こんばんは。中小企業診断士☓1級FP技能士のししまるです。本日は中小企業診断士1次試験終了後からでも間に合う中小企業診断士2次試験の勉強法について公開します。

私の実績公開

まずは私の実績を公開します。一次試験終了後より独学で二次試験の勉強を開始し、運良く一発合格しました。(2019年)点数は 
事例Ⅰ 77点 事例Ⅱ 59点 事例Ⅲ 61点 事例Ⅳ 78点 合計275点 
とそれなりの高得点での合格でした。

が、試験直後の感触としては、
「事例Ⅰと事例Ⅱはまあまあ、事例Ⅲは大問1つほぼ空欄で落とし大きくビハインド、事例Ⅳも大問1つ解答できずビミョー。合計でギリギリ合格か不合格の当落ライン。来年又頑張ろうか・・・」というもので、再現答案を作る気にもなりませんでした。合格発表もネットで見る気になれず、郵送で合格通知が届き、初めて合格を知る。という始末でした。それほどこの試験は受けた感触と点数が一致しない、謎の試験です。

中小企業診断士2次試験の概要

中小企業診断士2次試験の最大の特徴は正解が公表されておらず、誰も真の解答を知らないところにあります。
正解も分からず、採点方法も、採点基準も不明です。過去問は多数出版されていますが、出版している業者により解答が大きく異なります。
また、正解、採点方法だけでなく、その合格基準が絶対評価なのか、相対評価なのかも謎です。公式には各科目100点満点で合計400点。合格基準は合計240点以上、1科目でも40点未満があれば足切り不合格。これだけ見ると絶対評価ですが、各年度、各科目の難易度により、大幅な得点補正が行われており、実質的には相対評価ではないかというのが定説になっています。
合格率は過去5年18%〜19%で推移。これも相対評価説を裏付けるものです。

二次試験受験者数合格者数合格率
2020年(令和2年度)6388117418.4%
2019年(令和元年度)5954108818.3%
2018年(平成30年度)481290518.8%
2017年(平成29年度)427982819.4%
2016年(平成28年度)439484219.2%
2015年(平成27年度)494194419.1%

形式としては事例Ⅰ〜事例ⅣのⅣ部構成で各事例ごとに80分。
事例Ⅰ組織・人事 事例Ⅱマーケティング・流通 事例Ⅲ生産・技術 事例Ⅳ財務・会計 からの出題となっています。
合格率20%の試験ですが、母数が合格率20%(ここ2年は大幅に合格率上昇)とされている一次試験合格者ですので、その中で相対評価として上位20%を目指す戦いとなります。
しかも、正解も、採点方法もわからない謎の試験ですので、合否の秘訣は情報収集能力であり、その力も(が)診断士として試されているのかもしれません。

中小企業診断士2次試験攻略の指針

私は診断士1次試験の学習開始がGW開けから、かつ独学であったため、一次試験終了までの間は二次試験対策はノータッチ。一次試験の自己採点でクリア出来そうだと判明した直後から二次対策を開始しました。
一次試験は診断士ゼミナールを活用して学習したため、二次試験も、当初診断士ゼミナールの解答を頼りにやってみましたが、なぜその解答でよいのかさっぱりわからず、TACの最速合格のための2次試験過去問題集」を購入。同じ問題の解答を見比べ、その違いに衝撃をうけました。その後他社の模範解答も見比べてさらなる衝撃。業者によって模範解答が全く異なっていました。
そこから、やおらネットで情報収集を開始し、二次試験の正解は謎であること。解法も様々。業界大手のTACの回答も相当偏ったものであること等々をしりました。
そこでたどり着いたのが、「一発合格道場」と「ふぞろいシリーズ」。結局この2つがその後の2次試験の攻略戦略立案の指針となりました。

ししまるの戦略

「一発合格道場」でわかったこと。事例Ⅳを制すものが診断士二次試験を制す。なぜなら、事例Ⅰ〜Ⅲの正解は誰にもわからないが、事例Ⅳの計算問題は正解があるから。また、事例Ⅳは得意不得意にによる得点差が大きく出る科目であり、ここで高得点がとれると、大きなアドバンテージとなる。
「ふぞろい」でわかったこと。ふぞろいの解答、得点計算法が正しいか否かは不明であるが、ふぞろい方式で高得点が取れると、相対評価の世界ではそこそこの得点が取れること。特に事例Ⅰ〜Ⅲにおいては他の受験が思いつかない解答は高得点が狙える反面、全く点がつかない危険性もあり、狙うべきは正しい答えではなく、多数意見に寄せた答えであること。
以上から導き出した戦略は事例Ⅰ〜Ⅲは人並みの回答をし、事例Ⅳで突き抜ける。具体的には事例Ⅰ〜Ⅲは各60点を狙い、事例Ⅳで80点以上を狙うというものでした。

ししまるの学習時間と学習法

事例Ⅳ対策:「30日完成事例4合格点突破計算問題集」を3周 10時間☓3周=30時間
      過去問10年分 2時間☓10☓1周=20時間
      計50時間
事例Ⅰ〜Ⅲ対策:過去問5年分☓2周 2時間☓3☓5年分☓2周=60時間
      採点にはふぞろいを利用
モチベーション維持、解法検討:「一発合格道場」の記事熟読。365×4年分×5分=120時間!(6代目~9代目)
その他:その他教科書の流し読み10時間
合計240時間が概算です。

まとめ〜二次試験対策でおこなうべきこと。

①情報収集
前段でも述べましたが、中小企業診断士2次試験は正解がわからない試験です。だからこそ、2次試験対策で最も重要なことは広く情報を収集することです。独学の方は無論ですが、予備校の対策講座を受講されている方も、その予備校の解法を盲信するこなく、広く解法、模範解答を収集すべきだと思います。
私は主に「一発合格道場」の記事から情報を得ましたが、他にも受験生支援団体が数多くあるので、いろいろな団体や、合格者から広く情報を収集することをおすすめします。
②事例Ⅳ対策
個人的に診断士2次試験対策として最も効果的な対策は事例Ⅳを盤石なものとすることだと思います。
事例Ⅳでコンスタントに80点以上取れる実力をつけることができれば、2次試験合格の確率は相当高くなります。そのためには計算問題は完答することが重要です。30日完成事例4合格点突破計算問題集」と過去問を手が覚えるまで繰り返し行うことで、その実力を身につける事ができると思います。一方、実は事例Ⅳについても、計算問題以外の記述部分の配点も相応にあるので、文章の真意を読み取った記述解答を行うこともより高い得点を狙うためには必要です。
③事例Ⅰ〜Ⅲ対策
繰り返しとなりますが、中小企業診断士2次試験対策の難しさは、自分の解答が正しいのか、間違っているのか、部分点が何点ぐらい取れるのかが、わからないことにあります。正解がわからないため、自分の解答と正解のギャップが分からず、自分の解答をどうブラッシュアップしていいのかがわからないというのが2次試験対策の難しさの根源です。
対応策は主に以下の3つがありますが、受験生の皆さまが自分にあった方法を選択することが必要となります。
1)受験予備校講師によるフィードバックを活用
私は予備校を使わなかったので、詳しくはわかりませんが、講義による解法説明だけだと、結局自分の回答とのギャップがわからないため、個別に自分の回答をどう治すべきかのフィードバックを受けることが必要です。但し、本当にその講師が正しいかはご自身での見極めが必要です。
2)受験サークルによる相互採点
受験サークルに参加し、他の受験生の回答を見比べるのは有効な対策となりますが、これも、そのサークルの参加者のレベル、相性等により、結局は自身での見極めが必要です。
3)「ふぞろい」による採点
「ふぞろい」は本試験の採点が一定の「キーワード」の使用により採点されているとの仮説に基づき、各問題で使用すべき「キーワード」を点数化しています。この解答方法が正しいか否かも謎ですが、少なくとも、「ふぞろい」中には合格者と不合格者の再現回答が多数収録されているので、合格レベルを知るにはとても参考になると思います。

結論としては、事例Ⅰ〜Ⅲについては平均レベルの解答を身につけることを目指し、自分なりの型を作る。一方、事例Ⅳの特に計算問題については繰り返しの訓練により完答を目指す。中小企業診断士2次試験攻略の鍵はここに尽きると思います。この記事が受験生の皆様の合格に向け、少しでもお役に立てれば幸いです。
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