『とべバッタ』
偕成社 1988年
作:田島征三
【パパのお薦め度】 ★★★
【なおくんの熱中度】★★★★
【なおくんの初めて】5歳
なおくんが園で読んで気に入り、図書館で借りてくるという、最近のパターン。自分が気に入った絵本を、パパやママにも共有したいという気持ちがあるようです。これも成長なのかな。
茂みに隠れ住むバッタのお話。バッタを食べようと狙う恐ろしいものたちに囲まれて暮らしていますが、怯えながら生きていくのに嫌気がさします。ある日決意し、危険を承知で石の上で日向ぼっこを始めます。案の定、へびやらカマキリやらが襲いかかります。バッタは死に物狂いで飛んだ。襲いかかる恐ろしいものたちを次々と突き破り高く飛んだ。そして、高くにある雲を引き破ったところで力尽き、落ちていく。もうだめかというとき、バッタは、背中についた羽に、一度も使ったことのない羽に気づき・・・。
苦しいときには開き直って全力でやってみると、その中から隠れた自分の力に気がつき、高く飛べること、他人から見たらたいしたことなくても。そんなことを力強い絵とともに教えてくれる絵本です。子供なりの壁にあたった時に、読み返して欲しい一冊です。
なおくん、特に壁にあたったわけではなさそうですが、最近の昆虫ブームとうまくフィットしたのか、はたまた絵の迫力に惹かれたのか、気に入って何度も読み返していました。
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