最後の時、聖母は蛇の頭を踏み砕かれる | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “……何故なら、悪魔は、最後のあがきをするであろうからである。あらん限りの力をつくし、大迫害をひき起こし、特にマリアの忠実な下僕たちを目標に、打ってかかるだろうからである。

 

 楽園に於いて、神が蛇に向かって仰せられた最初の有名な予言と威嚇とは、反キリストの国を建てるまで日々ますますつのるサタンの残酷な迫害に対して、特に考え合わさねばならぬ言葉である。今ここに、その神の御言葉を、聖なる処女の光栄の為に、聖母の子らの救霊の為に、悪魔の不名誉の為に、説明する必要があろう。「又、我、汝の末と女の末との間に、怨みを置かん。彼女は汝のかしらを砕き、汝は彼女の踵(くびす)を襲はん」

 神が興へ給うた唯一の敵対は、最後の日まで止まる事なく増大するものである。即ちそれは、聖なる御母マリアと悪魔との、聖母のしもべらと、ルチフェルの子らとの敵対である。

 即ち、神がつくり給うた最もおそろしい「悪魔の敵」は、神の御母である。楽園の予言のとき、マリアは、いまだ神の御計画の中に存在したにすぎなかったが、而もその時から既に、彼女の中に、神に呪われた敵に対する烈しい憎悪と、蛇の悪意を見抜くするどい賢明と、この傲慢な不敬なものを踏み砕く絶大な力とを與へ給うていた。”

 

(聖グリニョン・ド・モンフォール「聖母マリアに対するまことの信心」(ドンボスコ社)より)

 

*「創世記」によると、最初の女性であったエバが蛇=サタンの誘惑に負けたために、人類はエデンから追放されることになってしまったわけですが、そのときに神は、蛇と「女の末裔(すえ)」との間に怨みを置く、世の終わりには、女の末裔は蛇の頭を踏み砕き、蛇は女の末裔の踵(かかと)を噛むであろうと予言されました。この「女の末裔」とは、ローマ・カトリック教会の伝統的な解釈では、救世主(メシア)をお産みになられた聖母マリアのこととされています。明日5月13日はファティマの聖母の記念日ですが、近年、聖母マリアが世界各地でご出現になっておられることと、この「創世記」の予言との間に関連があるのは明らかです。

 

*過去の記事で、ユダヤ神秘主義カバラーのゲマトリア(数秘術)では、「蛇」と「救世主(メシア)」の数値が同じ「358」となることを紹介させていただきましたが、蛇を踏みつける御方が救世主をお産みになり、「神の母(テオトコス)」となられるということに重大な意味があるような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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