タミヤ 1/48 ソビエト戦車 T-55

T-55はソビエト連邦で開発された中戦車です。冷戦時代の多くの紛争で運用され、生産数は10万輌以上で世界最多と言われています。T-55は現在ではかなりの旧式ですが、アフリカ諸国等、一部の地域では現在でも運用されています。

今回紹介するのはタミヤ1/48スケールのソビエト戦車T-55です。本キットは2020年に発売されました。

シャーシのパーツ構成です。タミヤ1/48ミニタリーミニチュアシリーズは、初期の製品はシャーシにダイキャストを使用していましたが、近年の製品はプラスチック製になっています。

シャーシを組み立てた状態です。シャーシの中央には重量感を演出する重りの鉄板を固定できます。(写真はおもり未搭載の状態です)

転輪のパーツ構成です。ホイールが片側5個なので、他の戦車に比べると組み立ては楽です。

転輪とシャーシは接着せずマスキングテープ等で仮止めして、履帯のみ接着しています。これは塗装をしやすくするために、後で履帯と転輪を取り外すためです。

履帯の接着が固まるまで待ってから、履帯と転輪を取り外して塗装します。

履帯と転輪を取り外した状態です。シャーシの重りも取り付けました。

ボディーのパーツ構成です。

車体に付く部品は雑具箱だそうです。

ヘッドライトのガードの造形も絶妙なパーツ構成で再現されています。

増加燃料タンクが2個付きます。ロシア(ソ連)戦車といえば増加燃料タンクのイメージってありますよね?

牽引ワイヤーは付属の紐にフックを付けます。この時点では塗装の工程を考えて、車体への接着は片方のみにしています。

砲塔のパーツ構成です。鋳造で作られた砲台表面のザラザラ感がリアルです。

砲台を組み立てた状態です。左側のハッチは組み立て後も開閉することができます。

砲台に付く対空機銃のパーツ構成です。

対空機銃を組み立てた状態です。この対空機銃は12.7mm重機関銃DShKMのようです。

この状態でグレーのサーフェイサーで下地塗装を行いました。

車体の塗装は指定色のLP-29オリーブドラブ2を使用しました。これにMr.カラーのイエローやホワイトを混色してハイライトの部分を明るくしています。まずは車体裏面で調色の加減を確認してみました。

基本塗装を終えた状態です。光の反射加減で明るくなりそうな部分を意図的に明るく塗装しています。

転輪のゴム部分はマスキング無しでエアブラシで塗装しています。多少はみ出しても、この後の汚し塗装でわからなくなります。(^^;

細部の塗装を終えた状態です。

デカールは多くありません。デカールの④、⑤、⑥はハッチ等の、のぞき窓に貼ります。

デカールはザラザラ面に貼るので、マークフィットで密着させました。デカールの乾燥後、ウェザリング塗装に備えてデカールの上にフラットクリアを塗装しています。

牽引ワイヤーをタミヤ多用途接着剤で接着しています。接着剤が固まるまでマスキングテープで固定しています。

ウェザリング塗装として、ハルレッドで錆びた部分を再現しています。塗装が剥げた感じをジャーマングレーにチッピング塗装で再現しています。

Mr.ウェザリングカラーのシェードブルーで全体をフィルタリングしてみました。

車体後部に付く丸太は、細かな木目のディティールがあるのでスミ入れ塗料のダークブラウンで墨入れしてみました。ロシア(ソ連)戦車といえば丸太のイメージってありますよね?(^^;

足回りのウェザリングはMr.ウエザリングペーストのマッドレッドとマッドブラウンで行いました。

転輪にこびりついた土の表現をウエザリングパステルをMr.ウエザリングカラーで固定してみました。

更に車体全体にうっすら積もった土埃の表現に、Mr.ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを少し塗ってみました。

コマンダーのフィギュアが付属します。説明書の塗装指示では服はフラットブラックのみです。

服はウエザリングパステルのグレーでドライブラシの要領でエッジを強調してみました。人体の部分はタミヤの墨入れ塗料オレンジブラウンで墨入れしてみました。簡単な作業でも見栄えはかなり良くなると思います。

今回は市販のウェザリング塗料のみでウェザリングしてみました。本キットはパーツ数も少なく、組み立てはかなり簡単な部類に入ると思います。今回の作例は、実作業5日ほどで完成しました。

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